【プレスリリース】ケロッピー前田著『トレパネーション・ソースブック』刊行のお知らせ!
プレスリリース
関係各位様
このたび、漫画家・山本英夫の大ヒット作『ホムンクルス』に提供した、頭蓋骨穴開け手術トレパネーションの超貴重な資料を一冊にまとめた『トレパネーション・ソースブック』をフューチャー・ワークス(※ケロッピー前田の自費出版)から刊行します。
※先行発売!
2022年11月20日(日)12:00~17:00(最終入場16:55まで)
#文学フリマ東京 #入場無料
@東京流通センター第一展示場
(東京モノレール「流通センター」駅から徒歩1分)
出店名: BURST公開会議 ケロッピー前田
ブース番号: Y-13~14
イベント詳細: https://bunfree.net/event/tokyo35/
※『モドゥコン・ブック 増補完全版』も販売します!
(取扱書店&ギャラリー)
東京・中野 タコシェ ※通販対応 ※サイン本取扱
http://tacoche.com
東京・銀座 ヴァニラ画廊 ※通販対応 ※サイン本取扱
https://www.vanilla-gallery.com
名古屋 Bibliomania ※通販対応 ※サイン本取扱
https://bibliomania-books.com
【#ケロッピー前田 刊行情報】
ケロッピー前田著『トレパネーション・ソースブック』(フューチャー・ワークス)本体価格2800円(定価3080円)
※一般書店、アマゾンなどでは販売しません。
【INTRODUCTION】
脳と頭蓋骨にまつわる
身体改造の新しい時代がはじまる!
★「電動ドリルで自分の頭に穴を開けた人がいる、意識の覚醒のために」
そんな話はインターネット登場までは欧米圏でもひとつの都市伝説であった。なぜなら、そんなことを実際にやる人がいるなんて、誰も信じられなかったからだ。少なからずいくつかの媒体がその存在を伝えていたが、『Amok Journal』(1995年、邦訳『デス・パフォーマンス』2000年)や『KOOKS』(1994年)といったアンダーグラウンドな出版物だった。
★90年代後半、インターネットの登場とともに過激な身体改造の実践者たちを発掘して紹介したのが『モドゥコン・ブック』の著者シャノン・ララットであるなら、トレパネーションの真の実践者たちを見つけ出し、再びメディアに担ぎ出したのは映像作家ケヴィン・ソリングであった。彼のドキュメンタリー映画『ア・ホール・イン・ザ・ヘッド』(1998年製作、日本版アップリンク2011年)は、過去の実践者たちをネット上のカリスマに押し上げ、ゼロ年代以降のトレパネーション復活のきっかけとなった。
★身体改造とのかかわりでいえば、2001年正月、21世紀の初日にBMEが配信したのがDIYで自分の頭に穴を開けた記事(『モドゥコン・ブック 増補完全版』掲載)だった。その記事はのちに山本英夫『ホムンクルス』の冒頭で頭蓋骨に穴を開ける場面の資料となった。
★山本さんとの付き合いは大ヒット作『殺し屋1』からで、その連載の途中から情報提供者としてかかわり、次作のテーマとしてリサーチを依頼されたのがトレパネーションだった。それがのちの『ホムンクルス』であり、大ヒット作として2011年に完結したばかりでなく、2021年には映画化されて再び注目された。
★2008年、山本さんから「実際に頭に穴を開けている人に会いたい」という話があり、先に挙げたケヴィン・ソリングの紹介で、トレパネーションの実践者で、ITAGを主宰するピーター・ハルヴォーソンを訪ねた。ITAGとは、意識の覚醒のためにトレパネーションを希望する者にそれをやってくれる病院を紹介する団体で、2004年までに15人がメキシコの病院で頭蓋骨に穴を開けていた。そのうち、3人の実践者に直接会って話を聞いた。
★翌年には額に直径3センチの穴を持つロバート・ランドに会い、2010年にはロシア・サンクトペテルブルクのトレパネーション研究所を訪ね、ユーリ・モスカレンコ博士との会見も果たしている。そればかりか、現代のトレパネーション・ムーブメントの生みの親バート・フーゲスが1965年にセルフ・トレパネーションを行った現場を撮影した写真家コリヤニから当時の状況についても聞いた。
★このように『ホムンクルス』のために膨大な資料を収集したが、作品に反映されたものもあれば、まったく利用されなかったものもあった。長く未整理であったそれらの資料をまとめたのが本書である。このタイミングで公開する理由は、トレパネーションは、体内に電子機器を埋め込むボディハッキングや未来のテクノロジーと結びつき、脳とコンピュータを接続する「ニューラリンク」にもつながっているからである。
★これからも意識を拡張するために頭蓋骨に穴を開けてみようとする人たちはいるだろう。しかし、時代はそこに止まらず、脳とコンピュータを接続したいという人たちも生み出し、それが2022年のうちに実現すると言われている。あるいはもう実現しているというべきなのかもしれない。
★人類史における歴史的な瞬間を目前に、人類最古の外科手術にして、20世紀最大の都市伝説であったトレパネーションについて、過去20年間に渡るリサーチの資料をここに公開する。
★さらにトレパネーションのご意見番としてサポートいただいた脳神経外科医・河本圭司先生のインタビューと彼の私設博物館「シャレコーベ・ミュージアム」のレポートも収録した。本書を2019年に逝去された河本先生に捧げたい。
この貴重な資料が次なる世代の大きな飛躍に役立つことを願ってやまない。
『トレパネーション・ソースブック』
頭蓋骨穴開け手術★資料集
WARNING!! Do not try this at home!
「トレパネーション」は極めて危険な行為です
絶対に真似をしないでください!
[CONTENTS 目次]
[INTRODUCTION はじめに]
[Amanda Feilding(アマンダ・フィールディング)] 脳の鼓動
[Bart Huges(バート・フーゲス)] ブレイン・ブラッド・ボリューム
[BME(身体改造として)] DIY実践者
Peter Halvorson(ピーター・ハルヴォーソン)ITAG主宰
[Justin(ジャスティン)] ITAGサポート実践者
[Christine(クリスティン)] ITAGサポート実践者
[Jonnathan(ジョナサン)] ITAGサポート実践者
[Robert Lund(ロバート・ランド)] ITAGメンバー
Yuri Moskalenko(ユーリ・モスカレンコ)ロシアの研究所
Keiji Kawamoto(河本圭司)頭蓋骨学の権威
Skull Museum(シャレコーベ・ミュージアム)頭蓋骨の私設博物館
Mütter Museum(ムター・ミュージアム)最初の医学博物館
Cevin Soling(ケヴィン・ソリング)ア・ホール・イン・ザ・ヘッド
Cor Jaring(コリ・ヤニ)ストーンド・イン・ザ・ストリート
Neuralink(ニューラリンク)脳とコンピュータ接続
Cyborg(サイボーグ時代の到来)
ITAG brochure(パンフレット)
ITAG website (closed) 閉鎖されたホームページ
Keiji Kawamoto(河本圭司)実践者に物申す
Movie “Homunculus” パンフレットから
プロフィール
ケロッピー前田 RYOICHI KEROPPY MAEDA
身体改造ジャーナリスト。世界のカウンターカルチャーを現場レポート、身体改造の最前線を日本に紹介してきた。その活動はTBS系人気番組『クレイジージャーニー』でも取り上げられ話題となる。主な著書に『クレイジートリップ』(三才ブックス)、『クレイジーカルチャー紀行』(KADOKAWA)、『縄文時代にタトゥーはあったのか』(国書刊行会)、『モドゥコン・ブック 増補完全版』(フューチャー・ワークス)など
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?