わたしを思い出させてくれた、tokyobikeというブランドが好きだ。
東京は下町・谷中発のサイクルメーカー「tokyobike(トーキョーバイク)」が、このたび清澄白河にフラッグシップショップ「TOKYOBIKE TOKYO」をオープンするということで、いちユーザーとして ファンとして、遊びに行ってきました。
かっこいい外観。
おしゃれな内観。
部屋に飾りたい植物たち。
(メルボルン発のプランツショップ「The Plant Society」がパートナー店舗として入っています。)
(ちなみに撮り忘れましたが、アジア産スペシャルティコーヒーを提供してくれるコーヒーショップ「ARiSE COFFEE」も入っています。)
もともと本店だった谷中の店舗が無くなってしまうことを知り(正確には場所を移し「tokyobike 谷中 Soil」としてリニューアルオープンするとのこと。)なんだか寂しさを覚えていたのだけれど、
これから旗艦店としてトーキョーバイクを背負っていく店内を案内してもらっているうちに
「ああ、このブランドは、たとえカタチを変えたとしても、根っこの部分はちゃんと変わることなく、常に新しいチャレンジをしながら前進し続けるんだろうな。」
と(なんとも偉そうなのですが)実感してきて、先の寂しさを忘れるほど、これからにワクワクしたのでした。
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冒頭では「サイクルメーカー」と表現したけども、トーキョーバイクはただの自転車屋さんではなく、ひとつの「ライフスタイルブランド」としてその存在を確立していることに、わたしはとても魅力を感じています。
「僕らは自分たちを自転車メーカーとは思ってません」
トーキョーバイクの代表・金井さんも、過去のインタビューでこのように語っていました。
「僕らは、街を楽しむためのプロフェッショナル集団である」と。
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『山を走るのが「マウンテンバイク」なら、東京を走るのが「トーキョーバイク」だ』とネーミングを思いついたところから始まったという、トーキョーバイク。
わたし自身、トーキョーバイクを購入した当初は「可愛くて、乗り心地も良い、おしゃれな自転車」くらいにしか理解が及んでいなかったけど、
自転車を「移動手段のひとつ」としてではなく「東京という街を楽しむ乗り物」として、また「なんでもない日常にささやかな変化を加えるツール」として捉えるその姿勢や考え方が
自転車というプロダクトそのものに対してはもちろんのこと、あらゆる取り組みに体現されていることを知っていき、このブランドに対する愛着がどんどん深まっていきました。
(ちゃんと理解できているのかというと、まだ分かりきれていない部分もあるのだろうけど。)
たとえば、その土地を訪れた人々がトーキョーバイクに乗ることで行動範囲を広げ、街をより深く味わえるように、直営店で「レンタサイクルサービス」を行ったり、
レンタサイクルを利用した方々や、店舗周辺で暮らすトーキョーバイクユーザーたちが街巡りをもっと楽しめられるように、
東東京の厳選された感度の高いショップの数々を紹介する「CITY GUIDE」をサイトで連載したり、
(※現在は掲載終了しているっぽいです)
『「街を楽しむ」をデザインする』というブランドの提供価値(だとわたしは勝手に感じていますが…)を広く捉えて、
まるで自転車に乗ることで 街でたくさんの気づきに出会えるみたいに、参加することで さまざまなカルチャーに触れるきっかけとなる、ワークショップやイベントを開催したり。
8月4日にローンチするというトーキョーバイクのオウンドメディア「Aspect」の存在もまた、わたしをときめかせてくれました。
『トーキョーバイクが大切にする「街を楽しむ」という感覚を発信するメディア』として、ここには、あらゆるコミュニティや人物のストーリーにフォーカスした記事がアップされていくのだそう。
なにがときめいたって、商品誘導を目的とした記事がメインコンテンツではないということ。
企業のオウンドメディアの記事って、やっぱり商売ですから、最後は商品にオチていないといけなかったり、テーマが商材から離れることはなかったりするわけです。たとえば文具メーカーのそれだとしたら、あくまで文具に関わる話しか語られないような。(例外を知らないだけだったらごめんなさい。)
なのにこの「Aspect」ってば、建築やアートやグルメについてだけ綴られているような記事まで読めちゃうときた。むしろそれらがメインになってくる予定だと。
「商品(自転車)に直接つながっていなくていいの?」と思わず疑問を抱いてしまったけど、
『もっと「街を楽しむ」ために、いままでその人になかった「新しい視点」や「新しい価値観」が助けになると思う。だからAspectでは、自転車というカテゴリにとらわれず、読んだ人に、街の見え方や切り取り方の変化が生まれるような、さまざまな切り口による さまざまなストーリーを発信する。』
といった想いを聞いて、
(※話を聞きながらわたしが感じたことの意訳です)
ああ、なんて素敵なブランドコミュニケーションなのだろう、そしてこれをちゃんと実現できる企業って、なんて素敵だろう、、、
と、普段仕事で企業ブランディングのお手伝いに携わりながらも、いろんなもどかしさや力不足を感じているわたしには、ブランドとしてあるべき取り組みの立ち上げとその実行がとても羨ましく思え、強く感動したのでした。
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あなたの街を、もっと大きく
自分への誕生日プレゼントとしてトーキョーバイクを買ったあの日から、わたしの街は確実に大きくなった。
「自転車で、あの店に行ってみよう」
「この場所も自転車で行けるじゃん」
トーキョーバイクを手にしてからというもの
気になる所をGoogleマップでピン止めするのが癖になっちゃって、スマホ画面がピンまみれでなにがなんだか分からなくなってもきたし、
隙あらば自転車を走らせて ごはんやスイーツを食べに行き、その様子をSNSにアップするもんだから、友達に「グルメ自転車」なんて語呂の良いファニーなあだ名もつけられたけど、
興味の赴くままに、自由にペダルを漕ぎ進める、そんな日々がとても楽しい。
トーキョーバイクを買って本当に良かった、と何度も思うんです。
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『小さい頃は、外から誰かの楽しそうな遊び声が聞こえようものならば、「わたしも混ぜて」とすぐに家を飛び出していたんだから。』
いつだか母に聞かされたエピソード。
昔から「楽しそうな方に向かって一直線」だったんだな。
てかそうじゃんわたし、好奇心旺盛な人だったじゃん。
と、トーキョーバイクに乗り始めて、思い出させてもらったような気がします。
忘れていた自分を取り戻させてくれた…は大袈裟か、でも改めて気づかせてくれた、そんな個人的な感謝もあって、わたしはtokyobikeというブランドが大好きです。
(という想いを伝えるまでに、だいぶ長くなってしまった…)
とにもかくにも、これからもお世話になりますトーキョーバイク。
今年の梅雨ももう明けることだし、早くこのモスグリーンの可愛い愛車で、また街を楽しみたい。
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