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神戸女学院の一般公開について

映画『トラペジウム』では"聖南テネリタス女学院"として、また映画『きみの色』でも主人公の通う"虹光女子高等学校"として、その建物や庭が舞台として描かれた「神戸女学院」を訪問した。

建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の建物群として、現存する12棟が国指定重要文化財に指定されている。
学校が小高い山(岡田山)の中にあり、森で外への視界が遮られていることもあり、美しい建物が並ぶさまは山中の別世界のよう。大変見ごたえがあった。機会を設けていただいた神戸女学院様、ありがとうございました。

せっかくなので、一般者が見学できる機会と、今回撮った写真を共有する。


神戸女学院を一般者が見学できる機会

当たり前の話ではあるが、その建物が立派とはいえ、神戸女学院は現役の女子校(中・高・大・大学院)であるので、無関係の一般者が何もないのに入構することはできない。
しかし今回のように、無関係な一般者でも入構して見学できる機会はいくつかある。(申し遅れたが、筆者は現在、神戸女学院に対して無関係の一般者である。)
もちろん、たとえば自身で入学するとか、インカレサークルに入るとか、教職員になるとか、生徒の保護者になるとか、受験生の保護者として学校説明会に行くなどすれば―――つまり関係者となれば―――この限りではない。

①ヴォーリズ建築一般公開

 ・毎年度あたり4回程度開催 (→2024年度は7月・9月・1月・3月)
 ・事前申込制、ガイドツアー参加必須
 ・参加費500円
 ・写真撮影可能(ただし商用利用不可)

今回参加したもの。上記ページで開催日時と受付日が公開される。
事前申込が必須であることに注意。受付日の9時からフォームが公開されるが、同日16時頃には締め切られてしまう。(※)
特筆すべきは、写真撮影が(注意事項を遵守する限り)許可されていること。
写真を撮りたいのであれば、これに参加するのが一番だろう。
今回、当日の流れは
・9時30分~ 入構可能
・10時 講堂にて受付開始
・10時30分~全体説明
・10時45分~11時30分頃 4グループに分かれて構内ガイドツアー見学
・11時30分頃 構内ガイドツアー終了
・~13時 構内見学可能
といった感じであった。

※少なくとも申込日の17時を過ぎた段階ではフォームにアクセスできなくなっていた。今回の参加者は目算で400名弱だったため、人数によるストップの可能性もある。何にせよ、予約受付日の午前中に申し込みを済ませておくのがよいだろう。

注釈1


②岡田山祭(大学学園祭)

 ・例年10月最終金土周辺
 ・事前申込不要、入退場自由
 ・参加費無料
 ・写真撮影不可

部活のパフォーマンスや舞台発表、模擬店、トークショーなどの催しがある、いわゆる学園祭。
他大学の例に漏れず、2020年~22年までは疫禍で中止やオンライン開催となっていたが、2023年からは現地開催となった模様。
参加自由ではあるが、立入禁止区域設定や写真撮影不可といったルールがあるので、注意事項を守って「学園祭の来場者」として参加されたい。
実行委員会のアカウントリンク→
 Twitter(自称X)
 Instagram


③愛校バザー

 ・例年5月第4土曜周辺
 ・事前申込不要、入退場自由
 ・参加費300円
 ・上履(スリッパ等)持参必要
 ・写真撮影△

神戸女学院同窓会(OG会)である「公益財団法人神戸女学院めぐみ会」と学校法人神戸女学院の共催であるバザー。
大学のみならず、めぐみ会・中高部も参加し、出店や催し物も多数とのこと。
ヴォーリズ建築一般公開などとは通行可能区域設定が異なる模様。
写真撮影については「アップ不可」形式らしい。
こちらも詳しくは注意事項を読んで守って、「愛校バザーの来場者」として参加されたい。


④講演会・コンサート等 ほか

 ・開催時期は不定期
 ・事前申込は概ね必要
 ・参加費は概ね必要
 ・「児童とその保護者」といったレギュレーション設定がある場合あり
 ・写真撮影は概ねNG

上記ページでイベント種別:すべて/対象者:一般の方で検索すると、参加可能なイベントが表示される。
(例えば、クリスマスコンサートや、講演会など。)
日程・申込形式・費用・対象などはイベントごとに異なる。また、「自由な写真撮影は不可」と思っておいたほうがいいだろう。
当たり前の話ではあるが、「イベント自体への興味関心が無いのに参加する」といった行為は厳に慎むこと。

他には「◯◯記念特別一般公開(※)」が不定期に開催されることがあり、その場合は設定区域内での写真撮影可能なことが多いようだ。

※重文指定5周年、創立150周年、岡田山移転90周年など。

注釈2

アクセス

阪急電鉄今津線 宝塚方面行 「門戸厄神」駅 徒歩7~10分。
「門戸厄神」駅には、大阪(梅田)からも神戸(三宮)からも20~25分程度。
新大阪駅からは25~30分程度のため、ざっと名古屋からは1時間半、東京からは3時間といった感じ。広島からは2時間弱、博多からなら3時間ほどか。


写真たち

正門。解体修理工事中。誰かが蹴ったからではありません。
正門の現在の全体像。あちこちに覆いがある。
正門の修理事業は、2025年9月には完了している予定
キャンパス全景。山上で森に覆われ、一種の別世界感がある。
ジョージ・オルチン記念音楽館(左)と音楽館(右)らしい。今回立入の対象ではなかった。
講堂
随所に『きみの色』ポスター掲示あり
講堂。補助席なしで600名収容可能。
総務館部分の階段
総務館部分の階段(別角度)
総務館部分の廊下
礼拝堂(ソール・チャペル)
総務館部分の外観?だったかな
礼拝堂(ソール・チャペル)入口
中庭噴水
中庭から理学部方向
図書館
図書館外壁 スクラッチタイル
図書館窓のなにかかわいい・・・なにコレ?
図書館入口の神戸女学院模型 正門部分(実際はえげつない坂)
図書館入口の神戸女学院模型 中庭を中心に
図書館入口の神戸女学院模型 学生寮(この形では現存しない)
たいへん美しい図書館の天井
図書館にある像
図書館 洋書
図書館 地球儀
文学館内の階段
(今回の立入禁止エリアにある)藤棚を窓から望む
(今回の立入禁止エリアにある)テニスコートを窓から望む

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