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存在しないADV『トラペジウム』スコアタ実況解説動画書き起こし

アニメ映画『トラペジウム』の極度のネタバレとヨタ話を含むコンテンツです。どうぞ本編試聴済みの方のみお読みください。アニプレックスさんにおかれましては、一刻も早くブルーレイを出すとか配信を開始するとか、はたまたリバイバル上映するとか、よろしく頼んます!(90度お辞儀)
(公開前追記)って書いてたらウオオオオオ!!!12月25日BDDVD発売!!!!!!!!!!!!!
よかった、こんなの書いてトラペジウム欠乏症を凌ぐ日々には終わりがあるんだ……
























































実況者(🎤):さて始まりました『トラペジウム』ハイスコアアタック、実況は私、亀井美嘉(かめいみか)が担当させていただきます。そしてプレイヤー兼解説には、現環境トッププレイヤーの東(あずま)ゆうさんをお招きしています。
プレイヤー(🎮):プレイヤーを務めさせていただきます、東ゆうです!城州東高1年生!アイドルが好きで、ずっとクラシックバレエを習っていました。中2までカナダにいたので、英語が得意です!I'm having trouble putting together…
🎤:はい、よろしくお願いします。
  この『トラペジウム』、千葉県最南端、現実では旧「安房国」に相当する城州(じょうしゅう)地域を舞台に、何としてもアイドルになりたい主人公の少女を通し、様々な人間模様とイベントを見ていくというゲームです。アイドルとして大成功することを目指してもよし、地に足の着いた幸せを見つけて生きていくもよし、アイドルと全く関係のない夢に生きるもよしという自由さで、内容の奥深さもさることながら、異様に膨大な分岐があり、「遊び尽くすには一生かかる」「『トラペジウム』は人生」などと言われている作品です。その中で東さんは、先日、人類初のトゥルーエンド「トラペジウム」を達成したということで、今日はそのチャート再現ルートを走っていただきます。改めて東さん、よろしくお願いいたします。
🎮:乱数(ランダム)に影響されるところが大きいゲームなので、ぶっつけ本番に近く、どこまでできるかはわかりませんが、ベストを尽くします!
🎤:さてゲームスタートです。
  このゲームは中学3年生の1学期から始ま……あれ?東さん、いきなり選択可能なスケジュールを全て「オーディション応募」にして終了ですか?
🎮:はい!主人公の住んでいる城州は東京まで片道2時間半〜3時間程かかるので、こうすると休日のスケジュールを全て潰せるんです!
🎤:"潰せる"?
🎮:はい!ここで予定を埋めきっておかないと、「部活」や「勉強」の強制選択肢が出てくるので、マズいんです。
🎤:部活や勉強は、ごく普通の中学生らしくて全然いいと思うのですが……
🎮:主人公は素のパラメータと成長力が高いだけに、不用意に選択肢を選ぶとその道でそれなりなってしまい、王道アイドルを狙えないルートに固定されてスコアが伸びないんです。
  例えば「部活」でバドミントンを選んでしまうと、インハイ千葉代表から推薦日体大ルートを経て五輪代表~スポドルEND、「勉強」を選ぶと北高進学から一橋大不合格一浪東大文3進学ルートです。東大文3進学からはミス東大候補医学部看護学科アイドルや東大生大食いアイドル、旧帝大限定バンドアイドルなどのいくつかのENDに派生できるのですが、理論上いずれも3億点を超えられないため、これらのルートの探索は打ち切られました。
🎤:な、なるほど〜。個人的には北高進学ルートは是非見てみたかったのですが……
  って東さん?!いつの間にか精神力と行動力がゼロになっていますが、大丈夫なんでしょうか??
🎮:大丈夫!というより、これがこのゲーム序盤での必須作業になります。
  中学生の間は何をしてもゲームオーバーにならないので、精神力と行動力を積極的に使い切って強制ダウンを繰り返し、それぞれの上限値をできるだけ伸ばしておくことが重要なんです!
🎤:そ、そうですか……すごい勢いで「オーディション応募」と強制ダウンを繰り返していく東さんです。
  ってあれ!?いま日付がおかしくなかったですか??「6/43」って表記が見えましたが!
🎮:これも使い切りの産物ですね!高校進学までは強制イベントの側面があるので、精神力行動力を使い切って強制ダウンしているタイミングでも「その月の学校イベント」は必ず起きる設定になってるんです!
  だからひと月まるごとオーディションと強制ダウンで埋め続ければ、カレンダーに収まらないイベント処理用の日付ができて、結果として1ヶ月がどんどん"増える"んです。
🎤:1ヶ月が"増える"?
🎮:これをやっておかないと、高1以降、特に10月以降の日付がどうしても足りなくなるんです。最低でも中学卒業までに1ヶ月を85日以上、理想を言えば上限値である99日に増やしておきたいですね。
🎤:はぁ、なるほど……(初手から変だよ…怖いよ…)
  さてゲーム画面ですが、超高速でオーディション応募・東京往復・落選・ダウンの流れが繰り返され……季節は冬を迎えたところでしょうか?
🎮:順調にいま新年まで到達し、高校受験ですね。ここは「城州東高」一択です!
🎤:北高ではダメなんでしょうか?
🎮:北高だとちょっとは勉強に振らないと受からないし、さっき言ったように学歴系アイドルのルートになっちゃうんですよね。
  だいいち「東高の東です!」って名乗りが良くないですか?(鈍感)
🎤:はい(泣)。
  受験期間中もオーディション三昧ですが、これ中学校の間に受かることは無いんですか?
🎮:ありませんね。今まで延べ15,532回申し込んでいますが、この時点で受かったことは一度もないため、そもそも高校入学前にオーディションに受かるフラグが内部的に存在しないという説が有力です。どうやっても全部落ちちゃうんですね。カッコ悪いですが。
  …………あ!今ようやくラジオを聴いてくれました!良かったぁ!これ何日?2月93日ですか?ギリギリだぁ。このラジオを聴く習慣をつけないと今後の展開に大きく響くので、いまリセットも視野に入れていたところでした。
🎤:そうなんですね。ごく普通の、何の変哲もないラジオのように思えますが……
🎮:城州のかわいい女の子たちは何故か皆このラジオを聴いてるんです。
  正しいルートに入っているかの判定に必須なのと、終盤のイベントで使われるので、千葉県の公立高校合格発表日である3月4日までにラジオ聴収イベントを立てておかないと攻略失敗、いや、少なくともわたしの知るチャートでは「トラペジウム」に到達しないんですね。
🎤:そうですか。私も聴いてみようかな。
🎮:(無視して)高校生になりました。東高入学式のイベントムービーが流れています。最後の全体集合写真にミッツーは……居ますね!よし大丈夫大丈夫。
🎤:ミッツーって誰ですか??(食い気味)
🎮:ミッツーは主人公の幼馴染というか腐れ縁というか。別に特段仲が良いわけでもないんですけど、いろいろと地元の情報をくれたり、全然縁のない運動部コミュニティにおいてもさり気なく主人公を庇ってくれたりと、一言で言うなら"いいヤツ"なんです。
 居ないと主人公の"浮き方"が激しくなって、余計な政治?社交?みたいなのに時間を取られるので、東高に居てくれるに越したことはないんです。ミッツーの第一志望は東高で固定なので、これが東高を選ぶ大きなきっかけでもあります。
  でも稀にミッツーが落ちちゃうことがあるんですよね。乱数で。今回は受かっててよかったー!
🎤:そうですか。(少しむくれる)
🎮:(気付かず)まずはすべての部活の勧誘をうまく断って、っと
🎤:へぇ。4月も99日(めいっぱい)まで増やしてあるから時間は十分あるのに、体験入部とかしないんですね。
🎮:学校では極力目立っちゃダメなんです。
  確かに1つ2つ体験入部して可愛い女の子を探るという手段もあるんですが、東高に入学する可能性のある女生徒キャラ全255人のうちで主人公以上にアイドル適性の高い者はいませんし、「仮入部までいっておいて辞める」という縁は絶対作りたくないんです!第一、部活でスカウトしたい女性徒に巡り合ったとして、60%以上の確率で「同じ部活の先輩」になるんです。それだとこちらのイニシアチブが取りづらい。スクールアイドルを目指さない理由はそこです。
🎤:なるほど。
🎮:同じ学校で同志を募るというのは他にも問題があって、ちょっとギスギスしちゃった時に逃げ場が無いんですね。どうしても顔を合わせてしまうので。また、スケールアップのし辛さもあります。学園祭のライブステージイベントとかで満足しちゃって、いざ全国へ!という時に尻込みしてやらない子が多いんですよ。何せ学校でばかり活動してますからね。
  その点、他の学校でメンバーを募ると、元々すべてのイベントを学外で行うので、全国ルートに移行するのも抵抗がないんです。
  また『トラペジウム』を何十周もした結果、アイドル適性の高い女の子は各校に点在し、かつ学校にはあまりうまく馴染めていない子たちばかりということがわかってきて、その意味で「学校外に活動の場」があるというのは重要なんです!
🎤:学校の外に拠り所があるというのは大事ですよね。(深く頷く)
🎮:さて、全部活の勧誘をスルーできたので、次に近い順4校にスカウトに行きます!
  まずは城州総合高校に行きますが、順番は正直な話、どうでもいいです。むしろここで気をつけるべきなのは聖南テネリタス女学院高等学校・西テクノ高等専門学校・城州北高等学校には絶対に足を踏み入れないということです!
🎤:どうしてですか?
🎮:この3校にはチャートで必須のキャラクターが現れるんですが、高1の4月時点ではスカウトが絶対に成功しないんです!
  これにはいくつか理由があるんですが、簡単に言えば「時が満ちていない」ということです。南さん(仮)は新2年生のテニス部員なんですが、4月末に行われた部内対抗戦の結果、新入生にも全敗を喫してしまうんです。聖南テネリタス女学院は実は創立3年の新設校で、必然的にテニス部も創立3年。いままでこんなにテニスができない部員なんていなかったので、部長がどうしていいかわからなくなって、軽くイジりというかイジメというかの対象にしちゃうんですよね。南さん(仮)もそこで初めて技量が足りていないことを自覚するんです。4月の段階ではまだまだお蝶夫人の風采をしているだけで楽しいし後輩もできて嬉しいなという時期なので、この段階で聖南テネリタスに乗り込んでも何も起きません。
  ニッシー(仮)は逆に、ロボット研究会のチーム編成会議がまだ結論を出していない段階なので、水中競技の課題に機体開発とプログラミングで正面突破しようとしています。まだケンカ別れしていないので、西テクノ高専に行ってもスカウトする隙がありません。
  北ちゃん(仮)も普通の学校生活とボランティアをやっていて、まだスカウトできません。高校編入の生徒に同じ小学校の子が含まれているんですが、小学校時代にイジメられていた話はまだ校内に広まっていない。同姓同名なんじゃないかと思われているタイミングですね。
  主人公も他校でのスカウトを甘く見ていて、本気になっていないんです。なので最初の4校で断られ続けて「スキル:危機感」を発現してもらわないといけないんです!
  ……と、話しているうちに4校すべてで無事スカウトが失敗しましたね。カレンダーも5月になりました。GW(ゴールデンウィーク)前にサクっと行っときましょう。まずは聖南テネリタスです!
ゲーム画面(💻):👨「高橋のヤツ、キセルで停学らしい。フェンス登ってるところタクシー運転手に見られてチクられたって」👨「マッジかよ!ウケるなw」
🎤:なんだか治安が悪そうですね。
🎮:これ、"いい兆し"です。「城州には壁を登って犯罪をする者がいる」「フェンスを自分で乗り越える若者は罪」「電車は正しいルールで動いている」これらすべては後々出てくる要素ですから!
🎤:本当かなあ……
🎮:ここで主人公が計画ノートを見ますよね。これの書き込み具合で成功率がわかるんです。今回は……十分下調べができています。期待できそうです!

🎤:ここでようやくオープニングなんですね。
🎮:ちょっと珍しい作りですよね。これ以上なくオーディションに落ち続けてきた成果がオープニング内の演出にも入っています。精神力と行動力をカンストさせて4連続近隣校スカウトを失敗させた結果、もう後がないというのに正面を向いて力強く頷き、きちんと歩き出すことができていますね。
🎤:さて聖南テネリタスにやってきましたが、早速女生徒に笑われています。……あっ?!プレートを蹴りましたよ!
🎮:今回はこのパターンでしたか。演出のバージョンがいろいろあって、いきなり「頼もう!」と叫んで不審者扱いされるとか、先制で蹴って警備員を呼ばれかけるとか、舌打ちだけして蹴らないとかも確認されています。ここは最終スコアには結びつかないので、演出を楽しみましょう。
🎤:流石お嬢様学校だけあって、どの子もレベルが高いですよね。でもずっと「この子じゃない」を選び続けていますが?
🎮:そこそこ以上ではあっても、求める"純金インゴット"ではないからですね。あっ!いました!純金インゴット!!!早速追いかけてテニスコートに移動です!
🎤:フェンスから覗いていたら、スパイと間違われてテニスをする運びとなっています。スコアは0-6と2-6でボロ負け……これでいいんでしょうか?
🎮:問題ありません。中学時代に間違って「部活:テニス」を選んでいると、全員にストレート勝ちを収め、部長さんに一目置かれて特別外部顧問扱いとなり、以後テネリタス通行自由となるのですが、その代わり南さん(仮)のスカウトは失敗するんです。
💻:🐉「なーにやってんだろ……」
🎤:本当ですよ。あっ?南さん(仮)がやってきました!
💻:🐦「わたくしを"お蝶夫人"と呼んでくれたでしょう?そのお礼が言いたくて」
🎤:キーポイントはそこなんですね。
🎮:それだけじゃないですよ。
💻:「ありがとう華鳥さん!」
  ☞「ありがとう南さん!」
🎤:あれ?名前を間違えましたよ?
🎮:これが"正解"なんです。
💻:🐦「まぁ!わたくし、あだ名をつけてもらうのって初めて!」
🎤:「わたしが東高(ひがしこう)の東(あずま)だから、聖南テネリタスの南さんはどうかな…って」というのは、なかなか苦しい言い訳のように聞こえましたが……
🎮:そうでもないんです。華鳥家は城州イチの名家なので、ここでうっかり「華鳥さん」と呼んでしまうと、家柄やお金目当てで近寄ってきた輩と判断されてしまうんですね。もちろん南さん個人としてはセーフなのですが、帰宅後に今日の出来事をしゃべった際、ご家族と使用人さんたちの警戒度がハネ上がり、おうちに招いてもらえなくなるんです!
🎤:はー、使用人さんですか。すっごい……そんな細かいところまで作りこまれてるんですね。てっきり"南さん(仮)"をスカウトしようという意識が強すぎたゆえの空回りかと思ってました。そんなわけで"南の星"華鳥蘭子さんをゲットとなります。
  さて場面が変わり、主人公・東ちゃんの自室です。地図にキュキュキュッと☆マークを書く裏で、例のラジオが流れています。
💻:📻「続いてはラジオネーム"子羊うさぎ"さんからのリクエスト、どうぞ」
🎮:いよっし!!
🎤:何がですか???
🎮:これは次のターゲットであるニッシー(仮)がロボ研でいよいよ孤立し、迷ってるサインなんです!「迷える子羊」って言うでしょう?
🎤:さっきからこれ本当かなあ……?
🎮:時は満ちた!いよいよ西テクノ高専に乗り込む時!!
🎤:そんなわけで、西テクノ高専に主人公がやってきました。
💻:🐉「男・男・男……」
🎮:ムサい男ばっかり……いないなあ……
🎤:確かに女の子はいませんね。
🎮:いや、いま探してるのは男で……あっ!いた!!
🎤:ちょっと待ってください!!男を探してるんですか??
🎮:(ド鈍感なので意図せず無視)はい、メガネ男子の彼です。営業スマイルを送りましょう。
🎤:あっ、カギを取り落としましたね。なんとも挙動不審なやりとりの後、ロボット研究会の活動場所に連れて行ってくれるそうです。校内を歩いて……
💻:(プール際で水上ロボットをコントローラー操作している女子が映る)
🎮:いたっ!
🎤:あ、彼女は有名ですよね。去年のロボコンでデザイン賞を貰ったということで、NHKにも映ってましたし、私もよく行くお店とか自宅とか特定してみたなぁ。(早口)
🎮:え?何か言いましたか?とにかく早速プールまで移動です。……はい、無事逃げられてしまいました。
🎤:いいんですか?
🎮:焦る必要はありません。一度では完結しないイベントなので。この時期のくるみちゃんはいつもフェンスの中にいる、カゴの中の鳥ならぬカゴの中のウサギちゃんですよ。後はいかに釣りだすかですが……おっ、早速眼鏡男子のシンジ君がLINEのQRコードを差し出してきました。このQRコード、スマホの実機で読み取るとゲームの公式サイトの隠しページににつながるんですよね。攻略には関係ない豆知識でした。
🎤:本当にどうでもい……細かい豆知識ですね。舞台は自室に戻ります。
💻:🐉「あーあ、作戦失敗……か。」(C言語の入門書とTAMIYAのマイコンロボット工作セットが映る)
🎤:えっ東ちゃん、それ本気?!
🎮:ど、どうかしました?
🎤:だってそのキット、C言語なんか一切わからなくっても、基本の動作はちゃんとできますよ??第一そんな「動かすのにC言語の理解が必須」みたいなキットだったら、想定ユーザーの子供はほとんど誰も動かせないですよね?ロボットの組み立てもねじ止めとはめ込みだけで接着剤不要だし、定番の四輪駆動車工作基本セットあたりと、難しさはほとんど変わりませんよ。
🎮:そ、そうなんだ…これ買えばフラグが立ったんだけど……
  って、さっきからやけに詳しいね??
🎤:あ、シンジからLINEが来ましたね。(とっさに誤魔化す)
  「うまく説明しておきました」「また来てほしいそうです」
🎮:「明日うかがわせてもらいます!」っと。これ元々は「明後日」なんですが、月の日数を狂わせている副作用で、日程がここでは縮まっています。
🎤:さてまた西テクノ高専プールです。くるみさんは前日とはうってかわってフレンドリーに手を振ってくれています。
🎮:やっぱりくるみちゃんは可愛いな~!
💻:🐅「ロボット好きなんだ~!シンちゃんから聞いたよぉ!ロボット愛とか、熱意とか~~!」
🎤:大丈夫ですかコレ?自分が買ったキットが何なのかもよくわかってないですよね?
🎮:だ、いじょうぶ、かな?
💻:🐉「くるみさん有名だから」
🎤:あっ!ホラやっぱり!くるみさんの顔が露骨に曇ってますよ!!
💻:🐉「一方的に知ってるのはフェアじゃないですよね。」
🎤:グゥ……(急に黙り込む)
💻:🐅「すごい、ペラペラ……あっ、さっきタミヤでロボットを買ったって言った?いいなー!くるみも欲しいなー!」
🎮:英語とでTAMIYAのおかげでなんとか首の皮がつながったようです。
💻:🐉「うちの学校でプール、借りてみましょうか?」
🎮:というわけで、東高でプールを借ります。正確には、借りる動作ですが。今日の日付は……げっ!5月13日か……
🎤:日付がどうかしたんですか?
🎮:このゲーム、特定の日付でイベントの成功確率が上がるんです。
  5月13日は主人公の誕生日なので50%アップなのですが、このゲームの仕様が特殊で、パーセントは"かける"ではなく"プラス"なんですよ。今回だと「×150%」じゃなくて「+50%」なんですね。なので、本来成功しないはずのイベントも成功してしまう可能性が出てくるんです。
  東高のプールは基本的に絶対借りられないんですが、この日にイベントを進めると水泳部ではなく泳法部から借りることに成功するルートが通ってしまう可能性があるんです。そうなると、プールイベントが長引く上に、主人公が体育教師から目をつけられて後々面倒で……なのでプールを借りる交渉は明後日にしましょう。その代わりに今日は洋菓子店に手土産を買いに行って、と。
🎤:えっ、でもプールは必要なんですよね?
🎮:東高で借りられても借りられなくても、南さんの家にはプールがあるんです!
🎤:そんな無茶苦茶な……(というか、そんな仕様なら、ここで改めてオーディションに応募すればいいのでは??)
  ともあれ、"西の星"大河くるみさんゲットへの道筋も立ったようです。
🎮:はい、日程調整の甲斐あって無事東高のプールは借りられず、手土産を持ってくるみちゃんを連れて南さんの家にやってきましたが……塀の高さは……いよっし!3m!今回は乱数に恵まれています!!
🎤:塀の高さ?
🎮:建築基準法施行令第62条の8で、塀の高さはたとえ丈夫な鉄筋入りコンクリートブロックで作られてたとしても、高さを地上から2.2m以下にしないといけないと決められているんです。
  しかし1981年の建築基準法改正前からの既存塀であれば、高さ3mまでは大丈夫。ということは、"今回の華鳥家"は少なくとも40年以上前からこの規模の邸宅を建てて、なおかつ維持・管理、さらには大規模リフォームまで行えている家だということです。
🎤:なるほど、それだけ資金面でも裏付けのある名家ということですね。
🎮:わかるのは資金面だけではないですよ。さて問題!家に大きな壁を建てるのは、どんな人でしょう!
🎤:えっ、お金持ち……は既に出ているから違うか。えっと、治安の悪い地域に住んでいるとか?
🎮:まあキセル高橋君ではないですが、城州の治安は良くはないですよね。
  答えは"目立つのが嫌いじゃない人"。代々その気質が継がれているなら、ご家族も南さんの芸能活動を応援してくれるはず!そして壁が高いということは、ご家族からいろいろな面で大事にされている"箱入り娘"。彼氏なんかきっといない。けれども、大事にされているだけに、そこを乗り越えるのは難しいという事でもあります。キセル高橋君ではないですが、城州では自分で壁を乗り越えるのは罪だというルールがあるんですね。なので誰かが壁から出してあげなきゃいけない、それを主人公がやります。くるみちゃんも南さんも。
🎤:なんだか『創世記』に出てくる蛇みたいな役割ですね……
🎮:楽園追放、確かにそうかもしれません。でも、すっごく可愛いのにアイドルにならないのは、本人だけじゃなく世界にとっての損失ですから!
🎤:南さんの家に集合して、ロボットの調整に名を借りた女子会が続いています。いいなぁ、皆あんなに楽しそうに……
🎮:暦の上ではロボコン本番まで時間がありませんが、カレンダーは先ほどからずっと狂いっぱなしなので練習期間は十二分にあります。本来高専ロボコンは地区予選9月・本戦11月なのですが、1ヶ月の内部時間が3倍強になっている関係で、「新学期開始の4月から5か月経過で予選・7か月経過で本戦」というフラグで発生するロボコンイベントは、このチャートでは予選と本戦が一本化された上で7月に入ったら最初の土日に一気に開催されるんですね。
🎤:便利なバグですね。
🎮:調整を念入りに行ったロボットを持ってくるみちゃんがロボット研究会に復帰、土壇場でチームを増やしてもらうことにも成功しました。
🎤:7月になりました。いよいよ高専ロボコンが開催されます。
  ……すごい!準優勝です!!
🎮:この準優勝の楯を見てください!王冠を抱えたワシですよね。フェンスに囲まれた西テクノ高専プールという"鳥カゴ"から無事羽ばたけたということで、これでくるみちゃんを縛るものは何もありません。今風に言えば虎に翼、注目度も一段と上がることでしょう!
🎤:さっきからちょいちょいそれっぽい設定を語っていますが、本当なんでしょうか??まあ確かに、手にしているのはトロフィーでも優勝杯でもなく"ワシの楯"ではありますが……
🎮:お、シンジ君と再会しました。
💻:🐉「久しぶりだね。」
🎮:暦の上では5月の半ばに出会って7月頭に再会、1ヶ月半といったところですが、内部時間では180日以上経過しているので「久しぶり」になります。このゲームで「久しぶり」という単語が出てくる時は、大体そういうことだと思ってください。
🎤:"喫茶BON"ですか。わざわざ制服を着替えて私服で会っていますね。しかも華鳥さんの家に最初に伺った時のよそ行きの格好で……(不機嫌)
🎮:(また何も気付かない)シンジ君は制服が好きなので、制服で会ってると余計なフラグが立って危険なんですよ。地域の目・同じ学校の生徒の目もありますしね。ここではくるみちゃんの写真をごっそり貰って、ターンエンドです。
🎤:これ、どうするんですか?シンジ君も聞いていましたが。
🎮:ネットで拡散させます(即答)。
🎤:えっ、くるみさんは目立つのが苦手なのでは??(ドン引き)
🎮:信じてほしいんですけど、"こう"するのが最良なんです。
  作中で主人公の語る「一枚の写真で有名人に」ルートは絶対に成功しないんですが、ここで拡散させてくるみちゃんの注目苦手意識を"あえて"上げることには意味があって、これが後々効いてきます。
🎤:ま、まあ、東さんほどの実力者がそう言うのであれば……
🎮:7月前半は圧縮されてた分、イベントが一気に来るのでどんどんやっていきます。次は「ロボコン打ち上げを兼ねてショッピングモール」イベントです。くるみちゃんのオススメにしたがい、南さんは15万円ほどのノートPCを買うようですが……
💻:🐦「お金の心配ならいらないわ!言った額だけ振り込んでもらえるから!」
🎤:現金手渡しではないんですね。
🎮:贈与税の関係かもしれません。あえて通帳に年間110万円以内の振込記録を残すことで、税務署のチェックをパスしているのでは?
🎤:一般家庭にはあまり縁のない話ではあります。
💻:🐅「くるみ本屋さん行きた~い!」🐉「わかった、ついてきて」
🎤:あっ!一瞬、ベンチに黒髪ロングの少女が映りましたね!
🎮:彼女が目指す4人目なのですが、この一瞬の後、何故か本屋に先回りして『愛に生きない若者たち』って本を読んでるんですよね。ベンチに座っていたのは生霊かスタンドの類いだったというヨタ話もありました。
🎤:「赤髪のシャンクス、実は"シャンクたち(複数人)"」みたいな。
🎮:仮にそうだとしても、単にカレンダーバグの副作用だと思われます。
💻:🐅「みてみて!東ちゃん。あの子、すっごくかわいい!」
🎤:はぁ~~~!(照)
💻:🐉「んーーー、可愛いけど、男好きって感じ。」
🎤:ちょっと!何言ってるんですか!!(怒)
🎮:いや、わたしは何も……
💻:🐢「私のこと覚えてる?小学校で一緒だった……」🐉「かめい、さん……?」🐢「久しぶり!」
🎮:ここはほぼ7年ぶりなので、内部時間関係なく本当の「久しぶり」です。でも記憶と顔が違うんですね。そんなわけで身辺調査ターンです。実際は本屋でほぼ確信しているんですが、念のため小学校の卒業アルバムと見比べます。
  しかし主人公は小学校の途中から中2まで約5年間カナダに住んでいたわけで、地元小学校は卒業していません。つまり手元に卒業アルバムはない。ここでミッツーです。彼女から小学校の卒業アルバムを借りる約束をして貸してもらって、火曜日の夜。見比べて整形を確信します。
💻:亀井美嘉 16歳 整形←全然いい
🎤:いいんだ……この時点で16歳ではないですけどね。
🎮:カレンダー周りにツッコんではダメです。とはいえ、単純に誕生日までは知らなかったとかでしょう。
💻:♪恋愛デンティティー道中 歩き出せ膝栗毛
🎮:この曲がかかっているということは、くるみちゃん予告です。
  ほら!言ってるうちにLINEが来ました!
💻:🐅「あのあと美嘉ちゃんとまた会って」🐅「明日お茶いこってなったんだけど」
🎮:どのタイミングで会ったんでしょうね。学校の方向全然別なのに……
🎤:そ、そんなわけでショッピングモールのフードコートに移動です。皆でパンケーキを食べていますが、どうも煮え切らない態度ですね。東南西と来て、北だからそのまま仲間にすればいいじゃないですか。(圧)
🎮:もう一つ、何か決め手が欲しいんです。
💻:🐢「ボランティア活動とか、興味ないですか?」
🎮:よし来ました。これで決定です。
  ここ、乱数によってはお金や宗教絡みの話になることがあるんですね。それを見極める必要もあったんです。
🎤:というわけで、"北の星"亀井美嘉さんもゲットとなります。そして場面は切り替わって、"BON"です。
💻:👓「ふーん。じゃあ東西南北が揃ったんだ。」
🎤:また男と会ってませんか?!
🎮:いや、シンジ君はそんなんじゃないから。(鈍感)
💻:🐉「アイドルになると過去はすぐに暴かれる。さて問題!ボランティアに勤しむ写真と、男と一緒の写真が出てくるの、どっちが好感度高いでしょう!」
🎤:これを男の子と一緒にいる時に言ってるんですか?!常軌を逸してますよ!!
🎮:だから、シンジ君はそんなんじゃないから。(ド鈍感)
💻:👓「光るものって、なんであんなに魅力的なんだろう。」
🎤:えっ、明らかにこのシーン、"""今まさに・これ見よがしに・光ってる"""東ちゃんに向けて言ってますよね??
💻:🐉「さっすが星好きのシンジ君。よくわかってますね!」
🎤:わかってない~~!何もわかってないですよ~~~!!何ですかコレ?!私は一体何を見せられてるんですか??
💻:👓「ハハッ。……頑張ってね!」
🎤:ほっらぁ~~~!めっっっっちゃくちゃ苦笑いでしたよ今!!
🎮:そうかなあ??(素)
  もし、仮に、"そう"だとしても、ここでくっついちゃうとアイドルになれないでしょ。それは誰にとってもよくないことだと思います。スコアも伸びないし。
🎤:それはまあ、そうかもしれませんが。
  現在コマンド上ではババハウスへの訪問、馬場さんへの挨拶、児童への英語指導などが行われているようですが、7月の32日目以後に初めて発生するイベントの関係上、描画はされないとのことです。黒い画面の上を文字が高速で流れていきます。
🎮:「来月」の登山イベントまで実質スキップです。
🎤:8月、車いす登山イベントが始まりました。駅前です。
💻:🐦「お待たせしたわ!」
🎮:帰りは同じ方面の電車に乗りますが、行きはくるみちゃんが集合時間近くの電車、南さんはこの通りタクシーで現れ、主人公は謎の手段で予め集合場所にいます。電車は1時間に1本程度しかないので、1本前の電車は考え辛いですが……
🎤:亀井さんとは小学校が同じで、かつ同じボランティア団体で活動しているということで、亀井家の車で送ってもらったとかでは?
🎮:わかりません。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。さて班発表です。
💻:1班 ・東ゆう ・亀井美嘉 ・佐藤佑 ・高橋俊彦 ・松村香苗 ・宮城健太郎、2班 ・相馬美佳 ・伊藤雅人 ・海野直美 ・土田樹里 ・長谷川貴子 ・水野大介、3班 ・後藤敬太 ・鈴木和貴 ・瀧本彩 ・華鳥蘭子 ・大河くるみ ・水野サチ……
🎮:よしっ!!
💻:🐉「えっ、別々のグループ?!」
🎤:プレイヤーとゲーム内の声が全く合っていませんが?!
🎮:別々のグループになるのは仕方ないんですよ。そういう根回しをできるような選択肢も出てこないですし。今回重要なのは「2人2人で分かれた」と「サチちゃんがどちらか片方の班にいる」ということですね。
  これ「1人-1人-2人」とか「1人-3人」とかで分かれちゃうと、場合によってはくるみちゃんが本当に帰っちゃうんですよ。すると以後気まずくなって関係修復に時間がかかって、後で発生する取材イベントに間に合わないからアイドルデビュールートが閉ざされちゃうんです。サチちゃんも重要キャラなので、今回は本当に乱数に恵まれていますよ。
🎤:プレイヤーの東さんのテンションとは裏腹に、ゲーム画面は不穏な空気が流れています。クマゼミが大写しになっているのに、ミンミンゼミの声がするような気がしますが、何か特殊な演出でしょうか……?
🎮:いや、胴部に緑の斑紋があるので、これはミンミンゼミですね。斑紋や体高は地域差と個体差が大きいので見間違えることもあります。
🎤:そうですか。それにしても何なんでしょうね、この車いす登山。階段はまだしも、安全柵も何もない崖道とか、普通に危険じゃないですか?
🎮:普通に危険ですね。ですがこれが何なのかと言われても、特に答えは用意されていません。原作小説、なんなら雑誌連載版からずっとそうでした。
🎤:ようやく頂上に着きました。見晴らしがよく、海が綺麗です。
🎮:お弁当が配られます。馬場さんや田村さんに青木さんなどは、本部付でお弁当の荷揚げやヘルプを行う係ですね。なので班分け名簿には名前がありません。本来このようなグループ登山では麓でお弁当を配りますが、車いすを運ぶとなるとリュックで暴れてグチャグチャになってしまうんですね。なのでお弁当を別途運ぶ必要がある、そのおかげで温かいお味噌汁も提供できると。
🎤:そこまでする必要あるのでしょうか……
🎮:まあまあ。お弁当を受け取り美嘉ちゃんと一緒に座ります。
🎤:亀井さん、居づらそうですね……
🎮:主人公は美嘉ちゃんには素を出してしまう傾向があります。
🎤:あ、亀井さんが去っていってしまいました。
💻:(むくれつつ弁当を食べだす主人公)
🎮:中学生時代の"修行"のおかげで精神力はカンストしているので、よくない場面でもとりあえずご飯は食べるんですね。強い子に育ってくれました。
💻:🐉「水死って、つらいよな。」
🎤:単にアリの入ったお味噌汁を捨てたのか、アリを助けようとしたのか……
🎮:特に説明はありませんが、ティザービジュアルや特報版にしかないセリフ「わたし一人では、アイドルになれないんだって」を踏まえると、自分一人ではアイドルになれないから4人で仲良くしようとしているのに、上手く事が運ばなかった、アイドルになれない"息苦しさ"をアリと重ねて、助けようとしていたという説も考えられます。
🎤:あっ、亀井さんがくるみさんと南さんを連れて帰ってきました。お味噌汁を捨てているところをバッチリ見られて、野蛮呼ばわりされています。
💻:🐅「お味噌汁おいし~」
🎤:東ちゃん!めっちゃ煽られてますよ!!
🎮:このあたりコミュニケーションが嚙み合ってないんですよね。くるみちゃんはもう主人公に心を開き切ってるから軽口を叩いていいモードになってて、ちょっとイジワルに振る舞っているのに、主人公には妙な遠慮があるんです。
  なんなら「アイドルになりたい」なんてとっくにバレてますからね。高専女子がネット検索しない訳がないし、写真の出元なんてひとつしか考えられないし、シンジ君は裏でシメられて白状させられてます。
💻:🐦「あらぁ~!わたくしたち、東西南北だわ!」
🎮:これは"素"です。
🎤:亀井さんのファインプレーもあり、4人が仲良くなって下山。全員大満足で帰路につきます。本当にまた来れるといいですね。
🎮:ゲームの仕様で描写されませんが、きっと翌年にも登山、あったんじゃないでしょうか。
🎤:東ちゃんの自室、ノートの"結束力"に大きくマルをつけています。プール、海、夏祭り、これらはあったんでしょうか?
🎮:おそらく8月の32日以降にあったんでしょうね。
🎤:場面が変わって9月の23日、工友祭です。
🎮:制服で行くか私服で行くかの選択肢は「制服」を選んでおきます。南さんは私服を主張しますが、こっちだとまた「他校の文化祭に行くための服を一式揃える」イベントで"カレンダー上の9月"の日付が削られてしまうので。
🎤:みんなの私服、見てみたかったなぁ……
🎮:忘れがちですがこれはハイスコアアタックなので、そのあたりは厳しく!
🎤:「ロボットリフティングショー」とかやってますが、これ本当に高専レベルなんですか?ボールの位置認識から本体の姿勢制御まで、最先端企業がやっても厳しそうな内容ですが……
🎮:それだけ西テクノ高専の技術が高いということでしょう。
🎤:ここまでのテクノロジーを持っておきながら、どうしてロボコンではデザイン賞狙いだったのか。理解に苦しみますね。
  さて、廊下の先でくるみさんが他校の生徒に囲まれて困っています。
💻:🐅「みんな~~~!!」
🎮:他の子には塩対応でも、わたしたちにはこの反応。優越感ありますね。
🎤:さて、「コドモオオトカゲ工友祭LIVE」のリーフレットを取り出して、ライブ体験に誘おうとしているようですが
🎮:このイベントは難しいんですよね。清水って人が絡んでくるんですが……
🎤:あ、サッちゃん!どうやってここまで来たのかわかりませんが、サッちゃんがいますね!みんな駆け寄っていきます。
💻:🐦「久しぶりじゃないの。」
🎮:はい、先月一緒に山に登ったばかりなので「久しぶり」ではないですね。やはりカレンダーのバグに頭をやられています。
  しかし、このタイミングでのサチちゃん登場とは。ライブ体験自体が起こらないパターンですね。正直ホッとしました。
🎤:誘っておいて、ですか?
🎮:バンドの清水ってくるみちゃんに恋する男が出てくるんですが、ちょっとアブない奴で。"コドモオオトカゲ"ってバンド名はくるみちゃんが着ているアパレルブランドのロゴ由来だとか、RPGのキャラ名を"くるみたん"にしてるとか、パスワードを「TigerWalnut0314」にしてるだとか、出来るだけ関わりたくないんですよね。
  それに「ライブ体験に行く」ルートだと、最悪の場合、主人公ひとりで音程の不安定な『ヒロイン』『ハイスクールガール』『』を聴くことになって、さらにそのムービーがスキップできないんです。
🎤:うわぁ……それは……見なくてよかったかも……。
🎮:さて、主人公はまた計画通り事が運ばなくてややムクれていますが、工友祭巡りです。
🎤:射的、お化け屋敷、屋台の出店……楽しそうですね。でも南さんって学園祭の屋台のたこ焼きなんか食べるんですね。てっきり、「売ってるものは成城石井より下はダメ、厳選されたオーガニック食品しか食べないわ!」みたいな感じかと思ってました。
🎮:そもそも城州に成城石井は1軒も無いので。登山の時のお弁当も美味しそうに食べてたし、ロボコンの調整でおうちに入り浸ってた時はたけのこの里とかも全然食べてましたよ。
🎤:それは私がいない時の話じゃないですか。自慢話ですか??
💻:🐅「わたし、毎年工業祭は休んでたの。出店するのも面倒だなって思ってたし、一緒にまわる人もいないし。」
🎤:あれ?これ、”工友祭”であって"工業祭"ではないですし、「毎年休んでた」っていってもくるみさんは2年生なので、「去年は休んでた」であっても「毎年休んでた」というのは無理があるんじゃないでしょうか?それともくるみさんは留年でもされているんですか??
🎮:これもカレンダーバグの影響です。主人公が中学3年生時代に延々オーディションを受け続けてダウンして"1ヶ月"の日数を増やしている間に、内部時間では2年以上が経過しているからそうなるんですね。
  高専は5年制なのに、くるみちゃんが入学して2ヶ月ほどのはずの"去年のロボコン"で実績を残して有名人になったのも、1年ちょっとしか在籍していないはずのロボット研究会で"今年のロボコンチーム方針"を巡って対立できたのも、なんならロボコン準優勝レベルのプログラミングの腕を身に付けられたのも、すべてこの内部時間経過の賜物です。
  実はカレンダーバグを利用しない原作再現ルートだと、イベント日時からしても「毎年休んでた」のセリフと矛盾がないタイミングで"工業祭"が行われます。
🎤:なんだか奥が深いような、シンプルに無茶苦茶なような……
  あ、一同は「コスプレ写真館 10年後のあなた」に入るようです。
🎮:このいかにも男子の悪ふざけ的な学園祭ノリの女装シーンが原因で、海外ではところどころPG-12指定を食らったりしています。面倒ですね。
🎤:シンガポールの審査機関曰く、軽度の下品な言葉が含まれているのも良くないみたいですよ。
🎮:チッ。
🎤:そういうとこですよ!
  さて、ゲーム画面上では、何故か居合わせた超ミニワンピースのシンジ君に写真を撮ってもらう運びになっています。あ、サッちゃんが東ちゃんに衣装を手渡しましたね。
🎮:これまでサチちゃんと主人公は会話らしい会話を一度もしてきませんでした。少なくとも描写はされていない。なのに「アイドル衣装は東ちゃんに着てほしいんだ!」と渡すという。
  これはもう接触機会のあった西南北の誰かが「東ちゃんはアイドル好き」だと吹き込んだに違いないわけで、となれば遅くともこの時点で主人公の野望は既にバレバレなんですね。おそらくは全員に。でもアイドルになる具体的な手段なんて誰も全然想像もつかないし、何ならそれは主人公もわかっていないけど、それはさておき、みんな「東ちゃんの野望はさておき、東ちゃんについていけば面白いことがある、東ちゃんに付いていけば間違いない」くらいのノリで受容していると、そういうタイミングなんです。
🎤:皆で着替え終わってふざけて笑いあっている間に……シャッターが切られました。
💻:🐦「ちょっと!」🐅「撮るなら撮るって言ってよ!」👓「安心して。いいの撮れました。」
🎤:ちょっと待てぃ!!
🎮:ええっ?!わたしの話聞いてました??
🎤:そうじゃなくって!何ですかあのアイコンタクト!!これがデキてる以外の何だっていうんですか!!!
🎮:恋愛ってそんなに大事??(真顔)
🎤:ハァー、これは筋金入りです。あらゆる人が苦労するんだろうな……
💻:🐉「私が本物のアイドルになったら嬉しい?」🐉「なるよ。約束ね…!」
🎤:ほぉら、隙あらばこうやって人をタラして……もう……
  さて工友祭イベントも終わり、また場面は東ちゃんの自室です。
💻:🐉「次なる計画は……」
🎮:はい、日本の名所を特集するテレビ番組で、地元の城が取り上げられるはず!と踏んで、ガイドボランティアに潜り込むことを企みます。ここでババハウス馬場さんのツテが生きてくるわけですね。
  さっそく翁琉城ガイドボランティアのリーダー・伊丹さんとツナギがつけられました。10月12日(月)に来てくださいとのことですが、表のカレンダー上では2週間程度でも、内部日数だと100日近くあるんですよね。ちょっと暇です。
🎤:何かこう、ショートカットする方法なんかは無いんですか?出入りしそうな場所で張っておくとか。お爺さんなので接骨院とかはどうです?
🎮:んー、やっぱり相互に信頼関係のある方からの紹介あってこそなので、一方的に押し掛けるのは、どうも。そもそも伊丹さんは西洋医学派なので、柔道整復についてはあまり良く思ってないとか聞いたこともありますので、ここは"待ち"で。
  せっかくなので、この期間は東西南北のみんなとの親睦と、おろそかにしがちだった学校内での人間関係の涵養に努めます。
🎤:そうこうしているうちに10月12日です。伊丹さんをはじめとするお爺さんたちに挨拶していますね。
🎮:無事参加が認められました!週末は東西南北とシンジ君でガイドと写真サービスを始めます。
🎤:外国人観光客や親子連れにも喜んでもらえて、やっぱりボランティア活動はいいですね。ってまた二人でアイコンタクトしてるし!!
🎮:そして数週間。……いよっし!!TV番組取材のお知らせが来ました。
🎤:「ホントに聞いた二ホンの本気(マジ)スポット!」、公式タグは #ホンマジスポ ですか。なんかやたらと長くないですか?
🎮:まあまあ。さて取材日です。
💻:🍮「エルミックスという制作会社でADをしております、古賀です!」
🎤:テレビに取り上げられて、いよいよ「東西南北」デビューですか?
🎮:いや、ここは慎重に様子を見ます。
💻:🐉「あれ?くるみちゃんは?」👓「今日は来てないよ。」
🎤:ドタキャン?!大ピンチじゃないですか!!
🎮:いや、ここはそうとも限らず……後で詳しく説明しますね。
💻:🐦「私たちは城州の東西南北から来ているの。私は華鳥って名前だけど、南から来ているから"南さん"って呼ばれているわ。」🍮「何やそれ!オモロいからどっか使いたいなあ!」🐉「ぜひお願いします!!」
🎤:っと、そのままくるみさんは来ず、取材が終わってしまいました。
💻:🐉「くるみちゃんは?」🐦「連絡がつかないわ。」
🎮:ここで美嘉ちゃんがキレるんだけど、いまだによくわかんないんですよね。
🎤:それはだって、「友達だから」って言って欲しかったところを「ボランティア仲間」という言い方をされた、という言葉通りの件もありますが、ずっとその場にいないくるみさんの心配ばかりしてたらそうなりますよ。ただでさえ亀井さんは「すでに出来上がっている仲良しグループに後から加入した」みたいな負い目もあるわけで、じゃあ私って何?!と。
🎮:なるほどですね。
🎤:場面変わって東ちゃん家のリビングです。いま東ちゃんがリビングにいるということは、東ちゃんの自室である最上階向かって右側角(すみ)のベランダつき一室に電気が点いてないことからわかりやすいですね。(早口)
🎮:……時々サラッと怖いこと言うよね……
💻:🍛「続いてはァ!こちらのコーナー!」
🎤:この人ってアレですよね、とんこつスープ梨田さんの相方みたいな名前の……
🎮:アップカレー下田さんですね。これだけの出番しかないのに原作から名前付きという稀有なキャラで、もちろんあのグループのあの人がモデルです。
🎤:えっ、翁琉城はもう終わりですか?私たちは小さく映っただけで?
🎮:SNSの反応も「ボランティアの女子高生も頑張ってたな」くらいのコメントが3件で、露骨にガッカリする主人公です。ふて寝しようとした時に伊丹さんから電話がかかってきました。迷った末、ここは出ます。
💻:📞👴「ああ!アジマさん!やっと出てくれた!最近、どうですか?」🐉「勉強が忙しくて……行けたら行きまーす」
🎤:さっき、「相互の信頼関係がある方の紹介が~」と言ってたとは思えない態度です。
💻:📞👴「実はテレビの人が連絡を取りたいって」
🎮:来ましたね。高台の公園にみんなを呼びましょう。来てくれるか……
💻:🍮「東っちー!!みんなもワザワザごめんなぁ!」🍮「実はワタシ、もう一本抱えてまして」🍮「翁琉城でオモロい子らに出会ったって言ったら『お前やってみるか』て」🍮「入社3年目、崖っぷちADの初めてのチャンスなんや!」🍮「"東西南北"っていうキャッチーさが必要なんや!」🍮「だからみんなで一緒に……(タメ)頼んます!!(90度お辞儀)」
🎤:あら、トントン拍子に4人揃ってのTV出演、しかもミニコーナーとはいえ主役扱いのお仕事が決まってしまいましたね。
🎮:ポトラッチです。
🎤:え?『贈与論』?マルセル・モースですか??
🎮:厳密には違いますが、そう名付くのも可なるべしという、この『トラペジウム』世界の根本原理です。今回だと「TV番組出演に期待してアレコレ駆け回った→くるみちゃんが来なかったし扱いが小さかった→東西南北4人が主役のオファーが来た」の流れ。
  この「行動→意に反する/期待外れの結果→期待を大きく上回る収穫」という、主人公と世界との間の一連の互酬関係、それが幾重にも繰り返されるという構造を立てていくことがスコアアタックの要になります。M:tG風に言うなら"失望"をキッカー・コストとして払うことで、イベント効果を書き換えているんですね。
  振り返ると「聖南テネリタスで"純金インゴット"を見つける→スパイ扱いでテニス対戦ボロ負け→仲良くなることに成功」「西テクノ高専でくるみちゃんの元へ案内してもらう→いきなり逃げられる→シンジ君の口添えで縁がつながる」「うちの高校でプール借りますと約束→借りられない→南さん家にプールがあって3人が結束」「登山で4人仲良くなろうと計画→別々の班でがっかり→美嘉ちゃんが2人を呼んできてくれて目的大達成」「工友祭でライブ体験を計画→サチちゃん乱入で流れる→最高の写真&サチちゃんと約束」、全部そうですよね。
  逆に今回、翁琉城の取材の日にくるみちゃんが来ていたら、「お城で会えるアイドル女子高生・城州☆東西南北」ルートになり、地元のイベントにたびたび呼ばれて高校卒業後もみんなそれなりに仲良く、ってENDだったので、実は危ないところでした。それを防ぐための布石が、7月の「くるみちゃんの写真をネットに拡散させて、くるみちゃんの注目苦手意識を"あえて"上げる」だった訳ですが……
🎤:今までで一番"それっぽい"ヨタ話ですが、果たしてこの先どうなるのでしょうか。
💻:🐅「どう思った?」🐦「すっごく興味あるわ!」🐅「受験生なのに?」🐦「ええ。目立つのは嫌いじゃないの」🐅「普通の高校生活を送らなくていいの?」
🎤:こちらはなんだか不穏な感じが出ていますが……
🎮:信号が青になる演出が入ったので、OKです!
🎤:そんなものなんでしょうか。いや、最後に信号がまた赤になってた気もしますが……
💻:📞🐉「はい!全員許可取れました!」
🎮:ほら大丈夫!
🎤:この電話越しなのにめちゃくちゃお辞儀してる東ちゃんいいですね。……って!カレンダーがまだ10月なんですが?!
  10月12日(月)にボランティアに挨拶に行って、その週末から数週間ボランティアをやって、取材が入る貼り紙を見て、取材が入って、編集された番組が放映されて、伊丹さんから連絡があって、古賀さんに頼まれて、全員のOKを取り付けて、それでまだ10月???
🎮:ここにきて1ヶ月を99日にしておいた真価が発揮されています。
💻:🐉🐅🐦🐢「「「「東西南北(仮)のコーナー!」」」」
🎤:浅草観光、東京タワー階段で登る、東ちゃんの大食い、鳩川シーランドのシャチのショー、ゆうえんちで絶叫マシンとバンジージャンプ……みんな楽しそうです。しかし先ほどからコントローラーは文字送りしかしていないように見えますが?
🎮:実はもう選択肢や行動コマンドをほとんど使えません。ほぼ使い切ってしまったので。
🎤:そう……いうものですか。なるほど。
🎮:しかし心配はいりません。「アイドルとは全てが準備されているもの」という原作者の看破の通り、ここまで来ればほとんどは準備されています。
  "乗り物"に注目してください。いままで使っていた徒歩・路線バス・電車といった公共交通から、人力車・ロケバス・大きなロケバス・ハイヤーと、どんどんオーダーメイド的に準備されていっているのがわかりますか?
🎤:なるほど、そのあたりも設定が仄めかされているんですね。(軽く流す)
🎮:でも、くるみちゃんは自分の足でやりたい子だから、ここ正直ストレスだろうな~。ホラ!鴨シー……じゃなかった鳩川シーランドで、バス酔いのふりして露骨に視聴者から隠れてますよね。南さんなんかは手を振る余裕すらあるのに。
🎤:ホントだ。気付かなかったです。
💻:🍮「えっ?来週スタジオ?!ハイ……ハイッ!!」
🎤:そんなわけで初めての収録スタジオ入りです。
💻:🍌「重大発表!東西南北(仮)アイドルデビュープロジェクト決定!!」
🎮:よしよしよし、いいルートですよ。
🎤:企画が変更され、私たちがアイドルになっていくドキュメンタリーになりました。みんなダンスレッスンやボーカルレッスン、メイクに自主練に反省会と、かなりタフな日々を送っている様子が流れていきます。
💻:(ゴットン……ゴットン……ゴットドッキン……ドッキン……ドッキン……)
🎤:電車の走行音が心拍とクロスする演出はオープニングにもありました。
🎮:ここ、4人でいる電車内で、主人公が初めてイヤホンしてるんですね。成功への階段を駆け上っているようでありつつ、身近な友達の声が聞こえなくなっている兆しです。ノートには「みんなにも楽しんでほしい」と書いてはいるんですけどね……
🎤:そんなわけで、アイドル「東西南北(仮)」の番組ED曲お披露目ライブです。
💻:🐉「円陣、組もうか。」🐦「やりましょう、死にもの狂いで!」
  🐉🐅🐦🐢「「「「オー!!!!」」」」
🎤:ここ本当にいいですよね。
💻:🐉「♪どうでもいいようなコトばかり~ 言い合って笑いころげて~」
🎮:『なりたいじぶん』、全体的に"予言詞"としかいいようがない曲ですが、2周目以降は美嘉ちゃんが「すれ違ってく 恋をしてゆく 願いを叶えてく」を歌っていることに気付くともうダメだという話があります。できるだけ意識の外に追いやって、キャラクターの動きや表情を楽しみましょう。
💻:🐉🐅🐦🐢「♪けっきょく抹茶に、なーるっ!」
🎤:これはどういった意味ですか?
🎮:ここの意味は全く分かりません。マジな話、誰も解読できてないです。
🎤:お披露目ライブ大成功のあと、南さんとくるみさんは寄り添って寝ている横で、亀井さんは誰かと電話しています。
🎮:間違いなく彼氏ですね。でもここで気付いてはダメです。
💻:🐉「あの!私たちって!そろそろ事務所とかに入らなくっていいんですかね!」🍮「せやなあ。ツテで紹介できるとこなら、何個かあるけど。」
🎮:そんなわけで芸能界入り確定です。
💻:👩「東さーん!テレビ見たよぉ!困ったことがあったらいつでも言って~!」
🎤:すっかり有名人です。ようやく日の目を見ることになりましたね。
  ……って、12月8日(金)ですか?この日?!
🎮:はい、10月末に古賀さんにTV出演の許可を取れた連絡をして、東西南北(仮)のコーナーが始まって、浅草行って、東京タワー登って、大食いチャレンジして、鳩川シーランド行って、ゆうえんちでバンジーやって、それらが編集を経て放映されて、初めての撮影スタジオ収録でアイドルデビュープロジェクト発表ががあって、スタジオでのダンスレッスンと公園でのダンス練習が少なくとも6回ずつあって、メイクも習って衣装合わせもして、お披露目ライブをして、それらのビデオが編集されたあとTV放映されて、それでもまだ12月8日(金)です。
🎤:カレンダーバグの威力をまざまざと見せつけられています。
💻:("BON"店内、マスターが東ゆうのサインを飾る)
🎤:まーた男と会ってる……もう東ちゃんはアイドルなのに……
💻:👓「最後に東さんとデートできて、よかったよ😉」🐉「はぁ?デートぉ??」
🎤:でた、朴念仁。流石にもうツッコミませんよ。こちらのツッコミコマンドも使い果たしつつありますので。
🎮:「制服好きのシンジ君」と、最後だから制服で会っています。
🎤:ボディががら空きでは??人の目を気にしてたんじゃ……
💻:👓「どうして東さんは、オーディションを受けてアイドルになろうとしなかったの?」
🎤:私は無茶苦茶な回数オーディションを受けては落ち受けては落ちを繰り返したところ、見てますけどね!(優越感)
💻:🐉「さぁ……なんでだろうね!」🐉「(全部落ちたなんて、カッコ悪くて言えないや……)」
🎤:東ちゃん、こういうとこありますよね。本当に。
💻:(東西南北の4人で写真撮影→雑誌の12月号の表紙に小さく載る)
🎤:12月に入ってから撮った写真が12月号に載る、もう無茶苦茶です。
💻:(商業施設でミニライブ、ラジオ公開収録、一日警察署長などの仕事)
🎮:このあたりは原作者からファンの描写の注文が入って、「ハチマキ法被の"いかにも"なドルオタではない姿を描いて」という話があったらしいのですが、確かにそうであったとしても確認するためには動体視力を問われるみたいになっています。
💻:(自室でSNSをチェック)
🎮:他のメンバーは「5896いいね/604件のコメント」「3567いいね/786件のコメント」「2639いいね/597件のコメント」といったように、アイドル業界に現れた台風の目として大活躍ですが、肝心の主人公は「450いいね/300件のコメント」です。これには猛省、SNS対策を強化すべくノートに課題を書きますが、残念ながら行動ポイントがもう残っていなかったりします。
💻:(事務所でファンレターを見る→自分だけ少なくて落胆)
🎤:うーん……どうして東ちゃんの"良さ"がわからないんでしょう……
🎮:「私の目に狂いはなかった」んですが、残念ながら自分を見れていなかったということでしょう。
🎤:1月12日(木)、クイズ番組「Quiz Brain Get」の収録が行われています。
💻:ℚ「問題!世界中で使われているこの"ダ・ビンチ"というロボット。使い道は?」🐉「ピポーン!」🐦「くるみさんの出番よ!」🐅「ああっ!」
🎤:ああ~、時間切れになってしまいました。
💻:🐦「わたくしたち、ずいぶんと遠いところまで行けるようになったわね。このまま知らないところまで連れて行ってしまわれるのかしら。」🐅「くるみはもう逃げたいよ……」🐢「(📞~)」🐉「(🎧💤💤)」
🎤:東ちゃんの目と耳が届かないところで色々起こっていますが、イヤホンをして寝ているので気付く素振りがありません。
🎮:ここまで来ると、もうできることはほとんどありません。実のところ「流れに身を任せる」しかないのは主人公もそうです。何なら一番そう。
💻:🐉「えっ、これ先週?」🐢「彼氏との写真が……にこきっずの先輩で……」
🎤:遂に亀井さんの彼氏がバレてしまいました。
🎮:それにしても「nikoniko_3rd_anniversary」ってアカウント名はどうなんですかこれ。というか何の目的のアカウントなのか。
💻:🐉「彼氏がいるんだったら、友達にならなきゃよかった!」
🎤:ウッ苦しい……
🎮:ここ、南さんは「お付き合いされてる人がいるのはいいことじゃないの。羨ましいくらいよ!」と言ってみたり、くるみちゃんが前のめりで仲裁しようとしてたり、仲違いを回避しようとしているのが美しいですね。
💻:🐉「最ッ低ー!(扉バターン‼)」
🎮:まあ他ならぬ主人公が全部台無しにするんですが。
🎤:このあたり急にリアルなタッチになった背景が連打されてて、音楽も相まって本当に心臓に悪いです。
💻:🐉「美嘉ちゃん、この前は言いすぎてごめん。わたしが悪かった。」
🎤:あまりそうは思ってなさそう……
🎮:全く同感です。
🎤:さて、暗い話ばかりではなく、次なる仕事の話も来ているようです。『なりたいじぶん』の評判がよくて冬フェスに出してもらえるとか。
💻:🐉「ほんとうですか!」
🎤:東ちゃんのヨソ行き声、狂おしいほどすこ。
🎮:ちょっと!実況が変になってますよ!
🎤:……失礼しました。新曲の依頼もあるようです。
💻:🐉「私たちで作詞してみてもいいですか!」
🎮:そんなわけでグループチャットに新曲の話題を投下です。日付的には2/21~2/22にかけてでしょうか。デモ音源と歌詞分担表、サビの案を送って次回集合の際に……はい、みんな宿題できてません。
🎤:微妙な空気の中、冬フェスに向けた練習です。亀井さんに「頑張りましょう」と声をかける南さん、テネリタスの体現者ですよね。
  さて「Winterアイドルふぇすてぃぼー」本番です。
💻:🐉「えっ、ダミー?」
🎤:なんと3人はダミーマイク、東ちゃんだけ本物のマイクのようです。
💻:🐉「歌を届ける、ダンスで魅せる。それがアイドルなんじゃないんですか?」
🎤:正論です。
💻:🐦「で、でも、わたくしは歌が苦手だから、助かったわ。」🐉「南さんさあ、歌が苦手、って思うんだったら、練習すりゃいいじゃん。」
🎤:ド正論です。南さんは、事務所の社長さんを助けるつもりで言ったのでしょうが……
🎮:でも「正論」って"こう"使うものではないんですよね。ホラ、みんなの顔が露骨にこわばっています。
💻:🎧「ゆうが笑顔を忘れ、ステージへの階段を上っていく。」
🎤:あれだけ「忘れないこと」ってノートに書いていたんですけどね……
💻:(帰りの電車、イヤホンをしながらSNSをチェックするゆう。「ゆうだけ、歌がヘタ」「全員口パクにすればいいのに」。目を尖らせるゆう。猛スピードで文字を打つも手を止める。「私だけ口パクじゃないからいつも必死なのに私ばっかり損してずるい」と書き、1文字ずつ消していく)
🎤:いやー、これは流石に主催者かスタッフさんが悪いですよ。当日にダミーマイクを明かすとか、1人だけ本物のマイクだとか。そもそも『なりたいじぶん』ってマイク持って歌える振り付けの曲じゃないですからね。
🎮:そんなツッコミが出てこないくらい、車内はシリアスな空気です。
💻:🐅「南さん、今楽しい?」🐦「少し前までは……」🐅「美嘉ちゃんが笑わなくなったの、気付いてた?」🐦「ええ…」🐅「南さん、この前言ってた"流れに身を任せよう"ってやつ、まだそう思ってる?いまの生活してたら、本当に南さんの夢叶うの?もういい、おかしくなる前に、くるみを解放して……」
🎤:どんどんいびつになっていく東西南北の絆。実際は東京から城州まで3時間近く"これ"ですからね。
  そして、亀井さんに笑顔がなくなったと指摘するくるみさんは、当然ながら東ちゃんにも、南さんにも、自分自身にも笑顔がなくなっていることを気付いているはずです。
🎮:ここまで来れば、東西南北(仮)の崩壊は時間の問題と言えるでしょう。
🎤:いいんですか?!
🎮:実は、東西南北(仮)の崩壊はどうやっても避けられません。避けるルートも無くはないですが……その場合、重大なBAD ENDに……
💻:🐅「いやあああああ!アイドルなんてどうでもいい!くるみがくるみじゃなくなる!!解放して!!」🐦「ヒッ」
🎤:いびつな日々を走り続けた結末が来てしまったようです。
🎮:ここは最後の行動ポイントを使って「くるみちゃんを"説得"する」を選びます。
💻:🐦「行ってどうするの!!」
🎮:よし!ちゃんと"止め"が入りました。

🎤:いつ見てもすごいシーンですよね。
💻:🐢「近くにいる人を…笑顔にできない人が?」🐉「はぁ?」
🎤:ここ、正直めっちゃ"ナメ"てますよね。
💻:🐢「今の東ちゃんは変だよ……怖いよ……」
🎮:絵面からは到底信じられないかもしれませんが、理想的な展開です。
  美嘉ちゃんの涙の前に主人公が逃げ出さないと、南さんと殴り合いになるんですよね。
🎤:血を見なくて本当によかったです。
🎮:それだけ強く止めようとしているということで、これは紛れもない「やさしさ」です。
💻:🐉「それから数日後。3人の退所が決まり、わたしの仕事は一切なくなった。」
🎮:久々に主人公がダウン。ふて寝の日々が始まります。
🎤:東ちゃん、可哀そう……って、でっか!!!!
🎮:へ?何がですか??
🎤:地図とか食器とか、全体的に信じられないくらい大きくないですか?この皿とかLサイズのピザが載りそうだし、どんぶりもチキンラーメン3玉は入る大きさで……しかも全部空にしてあるし。
💻:👩「ゆう!お昼ご飯、少しでもいいから食べなさい。」
🎤:相撲部屋か何かでしょうか。
🎮:失礼な……でも言われてみれば確かにすべてがデカすぎますね。
🎤:さて、事務所の社長さんからの電話に「やめさせていただきます」と答え、翌日……久々に登校です。
💻:👩「東さーん!困ったことがあったらいつでも言って~!」🐉「ありがとう。裏でわたしの悪口言ってるの、知ってるよ。」🐉「なんで……あんなことを……」
🎤:本当にそうです。学校では極力目立たないとはなんだったのか。
🎮:もはや東高を帰属すべきコミュニティと認識していないんでしょうね。かといって、東西南北のみんなに合わせる顔も無い。辛いタイミングです。
🎤:しかし黒板、3月5日(金)と書いてますね。
  社長から冬フェスと新曲の提示があったのが2/21、新曲のサビの歌詞のLINEを送ったのが2/22、そこから高台練習を挟み、「Winterアイドルふぇすてぃぼー」が土日である2/27か2/28、「こんな素敵な職業ないよ」はみんな制服だったので3/1(月)以降、今日登校してるのが3/5(金)で、社長に辞意を伝えたのが3/4(木)ですか。って、この過密日程で?特にフェスはあまりに急すぎませんか??
🎮:思い出してほしいんですが、2月も99日あります。
  なので、「Winterアイドルふぇすてぃぼー」は早くても2/55とか2/56、「こんな素敵な職業ないよ」は2/57(月)以降。これで計算が合います。
🎤:それはそれで、ふて寝とどんぶり飯の日々が数十日ってことにも……
🎮:あまり細かいことは気にしちゃダメですよ。さて、久々に翁琉城に赴きます。
💻:👴「アジマさん。お久しぶりです。東西南北のみんなも、頑張っていますか?」🐉「やめたんです。全部。」👴「はあ……それで、これから、どうするんですか?」🐉「これ……から……」
🎤:ようやく前を向きましたね。
🎮:前を向くというより、まだ「前という方向が存在したんだ」と気付くレベルの感じですけどね。
🎤:駅のホームです。女子高生がしゃべっています。1学年上だったんですね。
🎮:ここの「上SW」という文字の書いてある謎のスイッチは、要するに「北南西」であり、みんなのことを気にしている表れという説が有力です。
🎤:あ、電話がかかってきました。
💻:📞🍮「東っち、久しぶり!元気してた?大変やったんちゃう?こっちも東西南北がトンだ後えらいことになって……って、そんな話や無いんや。今度番組のテーマ曲を集めたCDが出ることになって、そこに東西南北(仮)の曲も入ることになったから。東西南北のおかげで、ウチもいっぱい楽しいことが経験できたから、ホンマ、ありがとうな!」🐉「こちらこそ、ありがとうございました。(頭を下げ続ける)(電車は行ってしまう)」
🎤:これはねえ~、有り難い話ですよね。うっかり「トンだ後えらいことになって」とか言っちゃってますが、本当に責めたり恨み言を言うでもなく。
🎮:いま先ほど、このルートの最後の2ピースが埋まったわけですが、そんなことはどうでもいいくらい、本当にいいシーンです。
  主人公はいま「電車に乗らない人生」を選ぶことができるようになって、後は……本当に最後は乱数に祈りましょう。
💻:(深夜、出演していた番組には「東西南北(偽)」が代わりに出ている)
  👩「みんなはどうしてるの?……連絡、取ってないんだ」
🎤:そういうところも、そうじゃないところもある。みんなとっくに分かってたことですけどね。
🎮:因果が巡ってきています。悪いことも、いいことも。「壁は自分で乗り越えられない(他人に誘導してもらわないといけない)」、この城州ルールは当然主人公にも当てはまるわけです。
💻:🐢「東ちゃん!」🐉「久しぶり。」
🎮:表のカレンダーでは数日後とか、野暮な話はよしておきましょう。
🎤:そう、東ちゃんはヒーローで、亀井さんはそのファン1号だったんですね。
🎮:諸説あります。
🎤:そこはちゃんと受けとめましょうよ!
💻:📻「続いてはリクエスト。明日発売の「めちゃ×2フライデー テーマソングCD」から、東西南北(仮)で『なりたいじぶん』」
🎤:ここもいいですね。みんな同じ空の下でラジオを聴いて。
🎮:空を見上げたり、ガラス越しに空を見ていたり、そもそも"もう"空を見ていなかったり……でも、みんなで走りぬけた日々は消えませんからね。
🎤:翌日。……………
  ……………………………………
  ……………………………………………………
  なるほど、東西南北(仮)は、こういう結末を迎えるんですね。
🎮:「じゃあもう一回やる?」「絶対ヤダ。」このあたりのやりとりで、わだかまりが無くなっているのがわかりますね。
🎤:これ、みんな練習してたんですよね。きっと。
🎮:そういうことです。
💻:(暗転)
🎤:って、いきなり8年後に飛びましたが?!
🎮:ついに内部日付を10年分すべて使い切ってしまい、強制的にエピローグです。主人公は……よし!ルート継続中です。
🎤:ここの「お疲れ様」4段活用、いいですね。
🎮:あとはみんなと再会するだけですが……会場が「ATND BLD since1982」よしよしよし!ハイスコア確定です!
🎤:これ何の暗号?ですか??
🎮:「トラペジウム」のあるオリオン大星雲(M42)がニュージェネラルカタログ(主要な星雲・星団・銀河に番号を割り振った天体カタログ)でNGC1976という番号を振られているように、その前にある星雲M43はNGC1982なんです。ここで個展をやっているカメラマンのシンジ君がM43なら、わたしたちがM42つまりトラペジウムだということです。
🎤:なるほど。……………
  ……………………………………
  ……………………………………………………
  いや、感動的なエンディングでした。
  でもちょっとわからないんですが、これ、暗転して全く描かれないとはいえ、どうやってここまで東ちゃんが?
🎮:先ほどのポトラッチです。駆けずり回って作りあげた東西南北(仮)を諦めるハメになった。だから……という。
🎤:でも結局、友情は残るしなんならシンジ君も手に入る流れじゃないですか?これ。
🎮:わたしは、よくばりなので。
🎤:完走、ありがとうございました。
  以上、『トラペジウム』ハイスコアアタックでした。終盤の伏せてあるシーンは、BD発売後に追記されるかもしれません。
  ……それにしても、最後の最後の東ちゃんの服、これシンジ君と"BON"で初めて会ってた時のよそ行きの服の配色そのまんまでしたよね。
🎮:ギクッ!!

底本:

作中時系列について:

カルトクイズ:

精神的元ネタ(respect):

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