先日、久々にJR本千葉駅からJR千葉駅まで歩いてみた。 そういえば小・中学生の頃、バスケ部に所属していたのだが、バッシュ(と今でもいうのか?)とバッシュケースは京成千葉駅前の雑居ビルにあったスポーツ用品店で購入するのがお決まりだった。当時、京成千葉駅には映画館があったのだけど、跡形すらなく代わりに立派なホテルが立てられ、駅前もキレイに整備されていた。数十年ぶりだから無理もあるまい。バッシュを買ったあの雑居ビルの跡地は駐車場になっていた。 千葉の郊外に住んでいた私は千葉駅とい
それはまだフジテレビが超絶元気だった90年代。 バブルの名残もあったのか、深夜番組がとにかく豪華だった。 代表的な番組といえば「バナナチップスラブ」「カノッサの屈辱」「BEAT UK」など枚挙にいとまがないのだけど、ゴールデンタイムより深夜の番組を貪るように見ていた記憶がある。 そんな深夜帯で、どうしても忘れられない番組がある。きたろうとセクシー女優の松阪季実子が声を担当していた官能バラエティ。いや、バラエティではなく、物語だった。記憶はおぼろげだけども、生身の人間が情事を
映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」の舞台は90年代の渋谷だった。原作の燃え殻さんとはほぼ同世代。物語とはいえ、映画で描かれていた細かいディテールは、私の心臓をぎゅっと掴むような思いにさせられる。あの時代の空気感が手に取るように伝わってくると同時に、もう2度と戻ることがないんだなあと渇いた笑いも浮かんでくる。 当時大学生だった私は小田急沿線に住み、大学は中野方面。バイトも遊び先もすべてが新宿に凝縮されていた。ということで、思い入れはどちらかというと新宿エリアの方が強い
ラジオ好きなこともあり、「ごちそうさん」以来朝ドラを見る習慣が出来てしまった。「カムカムエヴリバディ」だ。とはいえ、毎朝8時に起きてテレビにかじりついて視聴しているのではなく、NHKプラスでいつでも好きな時にドラマを追っかけ再生している。いい時代になったもんだ。 しかし人はなぜ、年をとると涙もろくなるのか。小田和正の曲をうっかり耳にするたび泣いてしまうのだ。かつてOAされていた保険会社のCMが脳裏にこびりついているせいだろう。「時を超えて~」が聞こえてしまうと、悔しいくらい
いつから始まったのかわからないのだけど、TikTokで両親の若かりし頃の写真を子どもたちが投稿している。 #昔のお父さんがイケメンすぎる #卒あるお父さん などと検索すると結構な数のビフォーアフター写真が出てくるのだ。 それらの投稿を見てると、人はみな平等に年をとるのだなあと感じる。それこそ今見てもびっくりするようなイケメンも時が経てば、ザ・中年。お腹がぽっこり出た愛くるしいお父さんになっているし、イケメンに渋さが足され、いわゆる「イケおじ」になっているお父さんもいて、ヒト
中途半端な地方都市に嫌気がさして上京したはずなのに。ひょんなことから地元で畑をやっている方のお手伝いをするようになった。 幼い頃からミーハーだった私は、華やかなマスコミの世界に憧れ、大学卒業後、末端人員として入り込むことができた。思っていた通り、そこはキラキラした世界。ちなみに私の職業はやや特殊というか、突き抜けた天才も多く、そんな彼らと話をしているだけで物凄く刺激を受ける現場でもあった。 私の20、30代を振り返れば仕事しかしていなかった。自分で選んだ道だ。そこに後悔な
寝ころびながらスマホをいじっていた時だ。お腹の張りを感じる。 これは、まもなく生理が訪れるよ、という身に覚えのある感覚であり、 長年付き合ってきた体からのメッセージだ。 ただし、いつもと違う点がひとつ。 予定日より1週間以上遅れていた。 我が生理は、雨の日も嵐の日も毎日、同じ時間に欠かさず届けてくれる新聞配達のようで、ある意味、私が唯一誇れる長所でもあった。何十年来の付き合いがあるが、こんな事態は初めてだ。遅配に気が付いて、まず思ったのは年齢のこと。 40も半ばを迎える