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2024.7.1〜7

7.1 mon


展覧会の準備がひと段落する。
那覇へ向かうまえに、職場の近くのカフェに立ち寄ったら既に展覧会のことを知ってくれていて、まだ2年前のペーペーだった頃の私を思い出したそう。
いまもペーペーっぷりは変わらないけど、見ていてくれているなんて嬉しい。
いつだって展覧会はひとりでできることではない、私を選んでくれて応援してくれる人、曖昧な依頼にも関わらず仕上げてくれるデザイナー、どんなちっちゃな質問でも真摯に答えてくれる担当、作品の舞台となった街で色々と気にかけてくれる人たち、SNSなどで見つけてくれて応援してくれる人たち、うちの店観光客多いからとハガキを置いてくれるお店。
そんな人たちに支えられて仕上げたプリントを東京へ送った。

7.2 tue


ひと段落のひと休止。
一大行事の前に合計3回は巡ることになる拝所を実際巡ってみる。本当はどんな祈りをしているのか見たいところだが、仕事と重なって行くことができない。
しかしながら、その行事には日延べの御願というのがある。ほんとうは旧暦6月26日におこなうものを、生活スタイルの変化から日曜日へ変更するための祈りだという。それぞれの生活を守りながら450年続く行事を守っていく、それが良いじゃないかと思う。
実際に回ってみるとひとつの疑問が浮かび上がり、調べてみたら論文になって掲載されていた。さすがに450年続いているだけあって、この街の歴史は深い。

7.5 fri


コロナにかかってしまった同僚の代理で、急遽仕事に出ることになった。久しぶりに金曜の仕事内容を思い出すのが大変だった。
6月最後の金曜日にお別れ会をして、水曜日に出勤すると当たり前なんだけどこれまで居た人たちがいなくなっていて、彼らが使っていたパソコンを片付けているとき、「さみしい」と心の声が出てしまっていた。周りに聞こえているかどうかわからないけど。
自分で選んだとはいえ、フルタイムで働いていたこの仕事をパートにして、勉強のための掛け持ちと、いくつかの展覧会と、色々なことを頭をフル回転させてながら生きていて、だんだん周りに迷惑がかかっているのが露呈しすぎて少し、いやだいぶ落ち込む。もともと器用な方じゃないのだ。
だけどひとつずつちょっとずつ手をつけたら、解決の糸口が見えると確信している。やるしかない。

7.6 sat


掛け持ち先でイベントがあり、撮影班になる。
そもそもこのイベントが「みんなでひとつを作るパフォーマンス」で出来ているので、撮影が楽しくて仕方なかった。
楽しそうに絵を描く少女、熱い歌に涙を流すひと、ふだん経験しえない空間に「癒された」と喜んでいった人たち…。
何名来たとか(結果的には多くの人が来てくれていたが)そういう話ではなくイベントに訪れた人が何かを得て、喜んでいく姿をこれからも見たいんだ。私はそういうイベントがしたいんだ、と改めて思った。
心は高揚しているが、体力は勝てなかった。もう眠い。

7.7 sun


少しだけ選挙に耳を傾けながら、今日もお仕事に行く。
疲れて倒れ込んだが起きる時間はいつもと同じだった。ああ、那覇のイベント行けなかったな。
夕方、街のお祭りへ行く。手書きのタイムスケジュールが可愛い小さな、でも気持ちはでっかいお祭り。お昼のタイムスケジュール楽しそうだっただけに見られずに残念。
盛況だったようで来年もやる様子。来年は最初から居られると良い。
すっかり七夕のことを忘れていて、天の川も見ず、願い事も書かず今日を終えそう。願い事は自分のことは今年はすでにたくさん叶えてもらった。だから、今日会った人たちが、アメリカへ帰るアーティストや、仕事先に訪れてくれたお客さんや、一緒にシフトに入っていた人たちが、お祭りでかちゃーしー踊りながら楽しんでいた人たちが、職場の同じチームの人たちや、家族が幸せであることを本当に願う。




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