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【駅メモ攻略?】東海ななと巡る!新幹線と特急列車の旅 ~ふじかわ・南紀編~ (2.5)紀伊半島1周の巻
2023年10月から2024年2月に行われたイベント「東海ななと巡る!新幹線と特急列車の旅 ~ふじかわ・南紀編~」の攻略…の後の記録です。
…前回の記事でイベントの攻略自体は終わっているので、タイトルこれでいいのかな?という疑問はなくはないですがw、一応同じ旅の続きということでこのタイトルで続けさせてもらいます。
2024年2月11日(日)15:50 尾鷲駅
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横断幕に見送られながら、列車は尾鷲駅を出発した。
うっかり写真を撮り忘れたが、車両はキハ25形。
クロスシートでゆったりと、と行きたかったのだが、首都圏の車両のようなロングシートになっていた。なぜ…?観光目的なら特急使ってくださいな、というメッセージなのだろうか。
南へ
尾鷲でイベントのミッションをコンプリートしているので、そのまま名古屋方面に帰ってもいいのだが、ここで自分は敢えて南へ向かうことに。
その理由は大きく3つ。
紀勢本線を完乗する
そのまま京都まで足を延ばして、別のイベント「地下鉄に乗って京都を巡るっ3」を攻略する
特急くろしおの車内から日の出を見る
紀勢本線は、以前の駅メモイベントで和歌山方面から白浜駅までは乗車していたものの、そこから先は乗車していなかった。今回せっかく紀勢本線の尾鷲駅まで来ているので、そのままの流れで和歌山まで乗って完乗してしまおう、というのが1つめの理由。
2つめの理由は、この旅の中で京都市営地下鉄とのコラボイベント「地下鉄に乗って京都を巡るっ3」もついでに攻略する、というもの。攻略は次の記事に回す予定だが、基本的には京都市営地下鉄を全駅チェックインすればいいのみなので、数時間でサクッと攻略できる、はず。
で、紀勢本線を経由して京都に向かうには、和歌山県の新宮駅から特急くろしおに乗るのが早い。基本的にくろしおは新大阪発着なのだが、1日に1本、新宮を6:29に出発するくろしお12号が京都まで直通する。ちょうど2/12の日の出は6:45頃、紀伊勝浦駅付近で迎える。新宮から先は海岸線に沿うように走るので、運が良ければ海から昇る日の出が見えるかもしれない。
ということで、今日は新宮まで行って宿泊。早朝6:29発のくろしお12号に乗って京都に向かい、京都に着いたら(11:17)そのまま京都市営地下鉄のイベントを攻略して夕方くらいに京都を発つ、というプランが出来上がった。
新宮へ
意地でも景色を見たいので、ロングシートの座席に対して真横、進行方向に正対する形で座り、車窓から外の景色を見る。
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行くのを断念した「夢古道おわせ」付近、左にちらっと見えているのが弁財島という島だ。干潮の時には島に渡る道ができるのだとか。しかも行った日はちょうど大潮だったので、干潮の時間帯なら見れた可能性があったようだ。
正面に見える崖にできた洞穴も実に興味深い。
大曽根浦駅を過ぎるとトンネル地帯に突入する。
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ここから先、熊野市駅まではリアス式海岸の地域をトンネルで通り抜ける。トンネルの先は湾になっていて、そこには集落があって駅がある。そして駅を過ぎるとまたトンネル…というパターンを何回か繰り返す。
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…ということで、サイト「海の見える駅」で各駅が紹介されている。このサイトを知ったのは旅から帰った後からだったのだが、写真を撮った駅が見事にシンクロしたw
熊野市駅から先は、これまでのリアス式海岸とは一変、七里御浜という日本一の長さの砂礫の海岸が新宮の手前まで広がっている。
ただ、線路からはあいにく松の防風林に遮られて景色が見えなかった…
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熊野川を渡って和歌山県に突入するとすぐ、終点の新宮駅に到着。
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「ふふ、まるで星々が集った星座のようだね。」
乗り鉄☆たびきっぷのエリアは新宮駅までなので、ここでお役御免。最後の改札を通る。
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駅を出て、線路に面している今日の宿へ向かった。
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晩飯:#居酒屋ビジネスホテル
宿に着いて軽く仮眠を取った後、晩飯の店を探す。
せっかく和歌山まで来ているので、地魚を地酒とともに食べたい。いい感じの店はないものか…と探してみたが、結果からすると不発に終わった。というのも、食べログで検索した結果があまり多くなかった上に、良さそうな店が日曜定休という不運。一応営業中の店に電話をかけてみるが、当然のごとく満席。
まさかの食いっぱぐれ…?それだけは嫌だ。
なんとか回避できないかと考え、自分が出した結論。それは…
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最寄りのスーパーで刺身と日本酒を買ってきた。
アジ、カツオ、そして和歌山勝浦産のとんぼしび(ビンチョウマグロ)。酒は地元「潮岬」の吟醸酒。
これをホテルで黙々と食す。
…どことなく敗北感溢れる雰囲気がしなくもないがw、結果としてこれが大成功だった。
見てわかる通り、3品ともそもそも安いうえに半額シールつき、潮岬も500円ほど。合計で約1100円という破格値。それでいて刺身の脂の乗りも素晴らしく、スーパーで買ったとは思えないようなクオリティ。ここに来て最高級のコスパをたたき出した。
居酒屋ビジネスホテル…これは新たな扉を開いてしまったかもしれない。
酒が回ってきたら、ほろ酔いで寒い中を歩く必要もなく、すぐベッドに横になれる。明日の朝はめっちゃ早いので、早めに床に就いた。
2024年2月12日(月)6:15 新宮駅前
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今までの旅で、酒のせいで出遅れることが多々あった自分だが、今回は悪酔いすることもなく、無事起きることができた。
日の出が近づき、東の空が朝焼けに染まり始めている。
駅前のコンビニで朝食を買った後、京都までの切符を改札に通してホームに向かった。
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意地でも海側を確保したくて指定席を取ったものの、さすがに早朝の始発に乗る人は多くないようだ。しばらく車両内に1人だけでぽつんと座っていると、ようやくもう1人乗り込んできた…と思ったら、自分の前の席に座った。
「椅子倒してもいいですか?」「ええ、どうぞ。」
…まさか2人しかいない車内でこのやり取りが行われるとはw
特急くろしおの旅
6:29、特急くろしお12号は京都に向けて出発した。
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どうやら、水平線の上には少し雲がかかっているようだ。となると、朝日が顔を出すのは6:45より少し後になるだろうか。
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紀伊勝浦駅を過ぎ、クジラやイルカで有名な太地駅へ向かう途中。
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6:50。水平線から、とはいかなかったものの、ついに太陽が雲の上から顔をのぞかせた。
このために…このために朝から電車に乗っているんだ。
ここぞとばかりに写真を撮りまくる。シャッター音に気づいたのか、前の席の人もスマホで写真を撮りまくる。
静かな興奮が車内を包んだ。2人きりだけどw
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早速友人に撮った写真をシェアする。「海に行って撮ったの?」との返事。そうかー、車内から撮ったの、分かんないかー。
そう言われてみると、別に早朝に新宮のホテルから浜辺まで出かけて写真撮っても良かったかもな、とか思ってしまうw
まぁ、これだけバリエーション豊かな画像が撮れるのは特急で高速移動してるからこそ、と言えるので、それが魅力、ということにしよう。
列車は本州最南端の駅、串本駅を通過。ここからは進路を南から西に向ける。車窓には向かって南側、青々とした太平洋の景色が広がる。
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奥には太平洋…なんだが、なんできっぷメインの写真にしちゃったんだろうw
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周参見駅を過ぎると、海とはしばらくお別れ、山中へ入る。
写真にはうまく収められなかったものの、あちらこちらに梅の白い花が見られた。おお、和歌山名物その1。かなり山の奥まったところまで梅の花が見え、さすが日本一、本場和歌山の梅の「本気」を見る。
しばらくして、小高い山の上に観覧車付きの白い建物が見えてきた。白浜のアドベンチャーワールドだ。
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イベントでアドベンチャーワールドの「前を通った」のを思い出す。平日ど真ん中の水曜に行ったら休園日でね…
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「ちゃんと駅名標撮ったのね!殊勝な心掛けだわ!」
白浜駅に到着した時点で時刻は8:15頃。移動を開始するのにもちょうどいい時間ということで、白浜からはそこそこ多くの乗客が乗り込んだ。海外からの観光客らしき、でかいスーツケースを転がしている人も見かける。
白浜からしばらく進むと、再び海沿いに出た。太平洋の紺碧の海が視界に広がる。
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しかしサービスタイムはあっという間。再び山中へ分け入っていく。以前のイベントで来た時も通った場所で、景色に感動した記憶があったのだが、こんなに短かったかなぁ?あの時は徐行してくれてたんだろうか。
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和歌山県も北部(北部、南部という区切りであることを今知った)に入り、みかん畑がちらほらと見られるようになってきた。和歌山名物その2。この辺りの地形がみかんの栽培に適しているんだとか。
そんな和歌山の中でも有田市が一大産地となっている。
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平地はもちろん、遠くの山々に目を凝らすとそこもみかん畑。
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…本気度が違う。
やがて、再び海沿いに出る。ただし見えるのは紀伊水道、瀬戸内海だ。見える景色も今までの自然あふれるものとは一変、製油所や工場などのインダストリアルなものになっている。振り幅広いなぁ。
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和歌山駅に到着。これで紀勢本線完乗達成。
厳密には和歌山駅~和歌山市駅が残っているけど、駅メモ上は別路線として設定されているので、ひとまず「完乗」とする。
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紀ノ川を渡り、峠を越え、10:00、ついに大阪府へ入った。
6:29に新宮を出発してから実に3時間半。長かった…
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いつの間にか車内もかなりの席が埋まっていた。自分の隣に座っていた人も、関空への乗換駅になる日根野で降り、代わりに別の人が座ってくる、という感じで、かなり客の入れ替わりが激しい。
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それでも、ほとんどの特急くろしおの終点である新大阪を過ぎると、だいぶ乗客は少なくなった。まぁここから先は便利な新快速も走っているし、敢えて特急を選ぶ選択肢もあまりないのかなぁ、とは思う。長旅の自分はなるべく座っていたいけどw
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そしてついに…
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実に300kmを超える特急くろしおの旅、ついに完結。
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再開するんだ!良かったなぁ、としみじみ。
長時間の乗車で固くなった体を柔軟でほぐしつつ、駅を出て次の目的地に向かった。
次回予告
最初にも書いた通り、次は京都での駅メモイベント「地下鉄に乗って京都を巡るっ3」の攻略です。
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