【駅メモ攻略】東海ななと巡る!新幹線と特急列車の旅 ~ふじかわ・南紀編~ ①ふじかわの巻
2023年10月から2024年2月に行われたイベント「東海ななと巡る!新幹線と特急列車の旅 ~ふじかわ・南紀編~」の攻略の記録です。
まずイベントの概要を説明しつつ、12月に行った身延のお話から。
イベント概要
開催期間: 2023年10月25日(水) ~2024年02月29日(木)
ミッション対象駅:東海道新幹線17駅+特急ふじかわエリア5駅+特急南紀エリア9駅
東海道新幹線は省略。
特急ふじかわエリア:清水、富士、富士宮、内船、身延
特急南紀エリア:桑名、四日市、鈴鹿、津、松阪、多気、三瀬谷、紀伊長島、尾鷲
ポイント達成報酬
30pt
72時間限定で専用11連ガチャ1回(東海なな1体確定)+東海なな育成パックの販売が開放
ノベルティ獲得(乗車記念証ポストカード)
60pt
限定コラボフィルム「東海道新幹線制服のなな」
ノベルティ獲得(アクリルスタンド(東海道新幹線制服Ver.))
90pt
ノベルティ獲得(アクリルスタンド(オリジナル衣装Ver.))
ミッション開放チケット
追加のアイテム報酬がもらえるミッションが追加される(1,000円)
コラボ情報
ノベルティプレゼント:身延駅きっぷうりば、尾鷲観光物産協会 受付窓口
商品は上述の通り
90pt達成までに30pt, 60ptの報酬を受け取る必要あり
オリジナルデザインスタンプ:身延駅、尾鷲駅 各駅改札外
BIGパネル:身延駅、尾鷲駅 各駅改札外
のぼり:身延駅、尾鷲駅、尾鷲観光物産協会 各建物入口付近
ポスター各種:身延駅、尾鷲駅
キャラステッカー:身延駅
横断幕:尾鷲駅 駅構内
…盛りだくさんである。
どう攻略するか?
今回は、駅メモ初となるポイント制のイベントだ。今までのスタンプラリー形式よりもルールが少しややこしくなっている。
対象駅にそれぞれ1~8ptまでのポイントが設定されており、駅にチェックインすることでポイントを獲得できる。全駅アクセスで106pt獲得できるが、90ptで報酬は打ち止めなので、一部省略してしまっても問題はない。
一つ注意しないといけないのが、「90pt達成までに30pt, 60ptの報酬を受け取る必要がある」ということだ。全駅アクセスして喜び勇んでノベルティを受け取りに行っても、もらえるのは90ptのものだけ、ということになる。このために攻略に工夫が必要になっている。
…で、具体的にはどうすればいいんだ?と、ポイント計算用に集計表をちょちょいっと作ってみた。
この集計表でシミュレーションしてみた結果、導かれた結論――
それは「身延と尾鷲、遠い方から先に攻略せよ」ということだった。
例えば東から東京~名古屋~尾鷲とアクセスすると62pt。逆に西から新大阪~静岡~身延とアクセスすると63ptで、いずれも60ptの条件達成となる。先に近い方にアクセスすると60ptに届かず、しかもその後もう一方の目的地に行くと90ptを超えてしまい、ノベルティがコンプリートできない。
このあたり、ルールを考えた運営の緻密なポイント配分に唸るしかない。
ただ、自分はたまたま11月に三重の友人に会いに行った時に東京~名古屋の新幹線と桑名~松阪にアクセスし、近い方の身延に先に行っても問題なし、という結果になってしまった。わざわざ集計表作ったのにw
ちなみに、イベントのタイトルは「新幹線と特急列車の旅」だが、必ず乗らなければいけない、というわけではない。12月になり、ちょうど青春18きっぷが使えるようになったタイミングを見計らって旅に出た。
2023年12月10日(日)9:00 東京駅
まずは新幹線ホームに向かい、今回のイベントの主役、東海ななとN700S系のツーショット撮影。
N700S系で運行する列車については、JR東海が毎日公開している。毎時12分に出発する列車がN700S系である場合が多いようだ。
…さて、撮影が済んだところで、在来線の東海道線ホームに向かう。
や、次に尾鷲に行くときは絶対新幹線乗るから!
東京から2時間、熱海で乗り換え。
身延線との接続を行う富士駅に着いたのは12時手前のことだった。東京を出たのが9:20なので、ここまでで既に2時間半。新幹線なら各駅停車のこだまでこの先の静岡まで行っても1時間半で行けることを考えると、やっぱ新幹線は速いなー、と実感するのであった。
特急ふじかわに乗車
富士駅からはイベントの名に従い、ちゃんと特急に乗ることとする。
せっかくだし指定席にするか、と思ったら、18きっぷの1回分に近い額がかかってしまったw
身延線のホームに向かい、静岡から来る特急ふじかわを待つ。
…あ、12時過ぎてるな、と気づいた。出発までは少し時間があるので、身延線ホームにある駅そばで天ぷらそばをいただく。
食券を渡すと、その場で天ぷらを揚げてくれる。サクサクの食感が嬉しい。うっかり入れ忘れてしまったのだが、玉子が40円というのも安くて良い。
ちょうど食べ終わったところで、ふじかわ到着のアナウンスがあった。
進行方向に対して背中を向けた客を乗せ、ふじかわはホームに入線してきた。これはふじかわが富士駅で折り返して進行方向が変わるためなのだが、座席回転の「儀式」に慣れている自分からすると、後ろ向きで途中までやって来るのはちょっと意外に思う。そういえば特急ひだも名古屋~岐阜は後ろ向きだったっけ。
富士駅からの進行方向に対して左側の席に座る。特急券を買う時にある程度察しはついていたが、指定席は半分も座っていなかった。まぁここは応援の気持ちで。
12:15、特急ふじかわ5号は甲府に向けて出発した。
出発して間もなく、窓の左側前方に富士山が見えてくる。
線路はこの後大きく左にカーブし、富士山は向かって右側に移った。雄大な富士山が次第に目の前に迫り、右側に座った乗客はみんなカメラで撮影している。左側に座った自分はその様子を遠巻きに眺めていた。
これは席取りを失敗したから…ではなく、敢えて左側に取った理由があった。それがこれ。
富士宮を過ぎると、身延線は大きくUターンし、再び進行方向左側に富士山が見えるようになる。しかも坂を上るので、高台から富士宮の市街地を見下ろすことができるのだ。
初めて身延線を通った時にこの風景に感動し、いつかちゃんと写真を撮りたいと思っていた。その後通った時はいずれも富士山が雲に隠れていたのだが、今回は見事な快晴で富士山の裾野までバッチリ見えている。いやー、これだけでも今回来た甲斐があった。
そんな富士山との戯れもあっという間に終わってしまう。
山間部を抜けると、列車の名称の由来でもある富士川が見えてくる。
ふじかわは富士川と並走しながら進んでいく。
やがて、川の向こう側に大きな橋が見えてきた。
これは山梨県を縦断して東名高速と中央道を結んでいる中部横断自動車道だ。起伏のある山間部を通り抜けるため、このような高さのある橋梁やトンネルが多いようだ。
将来的には中央道から上信越道に繋げるらしい。今まで書いてきた旅行記で「高速道路が開通すると並行する鉄道は廃線になる」という話を何度も書いてきたが、中部横断自動車道と並行する身延線、そして小海線も同じ運命をたどってしまうのだろうか…?
高速道路と交差し、しばし進んだところで、目的地の身延駅に到着した。
身延駅に到着
ふと後ろを振り向くと、おじさんが自分に話しかけたそうに立っているのに気づいた。…あ、ノベルティ担当の方ですね。スマホの画面を見せ、30ptと60ptの景品を受け取る。
こんなでっかいポスターを張ってくれるとは…JR東海の本気と資金力を改めて見せつけられることとなった。
身延山久遠寺へ
さて、せっかく身延に来てとんぼ返りするのももったいないので、身延山久遠寺へ行ってみることにした。歩いていくには距離があるので、駅前から出ているバスで向かう。
列車と列車の合間に出発する便だったので、乗客は少なめ。海外の観光客2名と自分だけを乗せてバスは身延山へ出発した。
バスに乗ったまま久遠寺の総門をくぐり(うまく撮影できず)、しばらく坂を登ったところでバスは終点に到着した。
5分ほど歩いて、久遠寺の三門に到着。
でっっっか……!!
門の前に女性が立っているのが分かるだろうか。比べてみるとこの門のスケール感が分かると思う。さすが日蓮宗の総本山。
門をくぐり、杉の巨木に囲まれながら境内を進む。
でっっっか……!!
この石段「菩提梯」は全部で287段ある。段数もかなりのものだが、1段1段がかなり大きい。ちょうど1尺(30cm)くらいだろうか。足を上げるのも一苦労だ。
登り切れば涅槃に達する、といわれる菩提梯。あまりの苦しさに本当に成仏してしまいそうになりながら登っていく。
ちなみにこんな石段登れない!という方は、別途男坂、女坂がありますのでご安心を。
回向柱に触れてご本尊と繋がり、本堂の前でお参りをした後、中に上がらせてもらった。1,500人収容して法要が行える、という本堂はまさに「荘厳」という言葉が似合う雰囲気で、静かな気持ち…というかその立派さに半ば圧倒される感じでしばし本尊を見つめていた。
身延山ロープウェイ
本堂の裏手にある身延山ロープウェイに乗って、身延山の山頂を目指す。
ロープウェイ出発。久遠寺の由緒や周辺の案内を聞きながら登っていく。
まずは駅の近くの展望台へ向かう。
山頂からの景色を堪能した後、売店に戻って名物の「串切りだんご」をいただく。
「苦と死を切って幸運を願う」という縁起物だ。ベンチに腰かけ、不死の山(富士山)を眺めながらかぶりつく。長寿祈願!
小腹も満たされたところで、奥之院思親閣へ向かう。
思親閣の手前には日蓮が植えたという杉が道の両側に立っている。
他の杉とは特徴を異にする姿。これも日蓮の力なのだろうか。
日蓮が安房小湊の両親を想いながら身延山で過ごしたことから名づけられている。自分も遠くにいる両親の無事健康を祈った。
思親閣からもう少し先に行ったところに、先ほどとは別の展望台があった。
空気が澄んでいれば遠く駿河湾や伊豆半島を見渡せるらしいのだが、この日はあいにく霞んでいて良くわからず。
ひとしきり絶景を見て満足したところで、ロープウェイに戻って下山。
実は身延山には他にもいくつか展望台があるそうだ。最終までには時間があったので、一通り行けばよかったかな…
菩提梯の昇り降りで足の筋肉がだいぶ鍛えられた感じがする。
…いや、「パワー」スポットってそういう話じゃない気がするんだけど。
身延の旅の〆は
バスに乗って身延駅まで戻ってきた。
これから自分は甲府を経由して帰る予定にしていた。18きっぷを使うので各駅停車しか使えないのだが、次の列車はなんと1時間以上後。しかも日も暮れて寒くなってきた。ぼーっと待つには辛い。
そこで一計を案じた。
特急ふじかわで次の駅、下部温泉駅に行き、温泉に入りつつ列車を待つ、という作戦だ。
駅周辺の宿の日帰り温泉は時間が合わないものの、駅前に温泉施設があるため、そこへ向かう。
特急と各駅の間は43分。急ぎ足になるが、まぁ入れなくはないだろう。
ここは泉質の異なる2種類の源泉が楽しめるという珍しい場所だ。高温と低温の湯に交互につかって自律神経を整えるのが下部温泉の入り方…らしいのだが、あいにく時間がないので2ループで終了。効果があるんだかないんだか…という感じだが、体はしっかり温まったので良しとする。
とはいえ18きっぷ。旅の道のりは長い。
せっかく温泉に入ったのに、家に着いた頃にはまた筋肉が凝り固まってしまった気がした。。。ちなみに足の筋肉痛は3日取れませんでしたw
お疲れさまでした。
南紀の巻へ続く…はず。また出かけたら記事を書きます。