【旅の合間に】退職して失業した頃を振り返る

私が仕事を卒業したのが昨年の6月。早いもので、もう一年以上が経つ。
今回は　仕事を卒業して旅という選択をしたことを振り返ってみたい。

仕事はまだ続けられたし、お金も余裕があるわけではなかったが、思い切って辞めることにした。

その一番の理由は、残りの人生を考えたことだった。

仕事も好きだったが、仕事ばかりの人生だったので、残りの動ける時間を考えた時に、仕事以外のことを真ん中に置きたいと思うようになっていった。
その「真ん中」に置きたかったのが「旅」だった。

先日行った静岡　城ヶ崎

カミさんも仕事をしていたが、私の退職の8ヶ月後、今年の3月に退職することにした。

カミさんが退職するまでの
8ヶ月間、私が主婦をやってみることにした。
正直、今まで料理などしたこともなかったので、さぞかし苦労するかと思っていたが、やってみると新鮮で、意外と楽しい時間だった。

毎朝、これまでしたことがなかったゴミ捨てから始まるが、最初はどの曜日がどのゴミの日かもわからない情けなさ。

毎日、今晩は何にしようかと考え、料理のユーチュウブでおすすめがいっぱいになった。

たいした料理は作れないが、せめて作った料理は、あたたかいうちに食べてほしいと時間調整したり、誰かの仕事帰りを待つという感覚が、私の中ではとても新鮮な感覚だった。

長い間、カミさんは仕事をしながら、食事の支度をしてくれていたことが、あらためて頭が下がる思いがする…なんてことに気づく自分がいた。

そしてこの8ヶ月間も、よく、下手くそな料理を文句も言わずに食べてくれたと感謝した。

私の場合、仕事を卒業してやる事がないということはなかった。
むしろ毎日が新鮮で、肩の荷を降ろせた安堵感と、在職中にはない充実感があった。

旅の計画も立てながら、ほくそ笑んでいた頃だった。
そして、カミさんが退職し、私達はいよいよ旅に出る。
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