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フレンチブルドッグのアレルギーとその他の病気、病院との付き合い方は?!

フレンチブルドッグには、アレルギーの子が多いと聞きます。我が家の愛犬くる太ももれなくアレルギーを患っています。
アレルギーは大きく分けて、「アトピー性皮膚炎」と「食物アレルギー」に分かれますが、くる太の場合は主に「食物アレルギー」にあたります。
症状に気が付いたのは生後3ヵ月の時で、顔の赤みや痒みが出て病院に行った時にアレルギーであることを告げられました。
また同時に、食物アレルギーでよく見られる「軟便」も頻繁で、悪化して血便が出て通院することも度々あります。アレルギー症状は年々酷くなることも聞いていましたが、実際歳を取るごとに酷くなってきています。

今回は、これまでのアレルギーの症状とその他病気の治療について、
①備忘録として。
②同じようなことで悩んでいる方がこれを見て何かの役に立ちますようにという願いを込めて。
③これを読んで、もし何か良いアドバイスなどいただけたら・・・
そんな気持ちも込めて、書かせていただきたいと思います。
(長くなります🙇‍♀️)

■アレルギー検査

アレルギー検査は5万円程度(病院にもよると思います)大抵は保険の補償対象外の事がい多く、環境アレルギー(22項目)と食物アレルギー(18項目)の2種類の検査になります。検査を受けるにあたり、検査結果はその時食べていたものによっても変わる為、一時的な状況を見るもので変動的で正確とは言い切れない、などの説明を受けました。検査料金は高額なのに正確ではないと…納得いかない気分でしたが、そうも言ってられないので検査を受けることにしました。

これまでに、1歳になってすぐ、2歳半の時、と1年半毎に2回検査を受けました。1歳の時は、まだ幼かった事もありアレルギー症状も軽く、まだ色々なものを食べていなかったので、それほど準備することなく検査を受けました。
2歳半の時は検査の精度を高めるために、最低2か月間は決まったフード以外禁止、ステロイドやアポキルなどのアレルギーを抑える薬も絶ってから検査をしました。
結果は2度とも環境アレルギーは少しだけ引っ掛かり、食物アレルギーでは「サーモン」以外全滅(撃沈ーーーー)でした。
そして、やはり2回目の方が悪い(数値が高い)結果でした。

■アレルギーとその他の病気怪我

<る太のアレルギーとその他の怪我病気の治療歴

現在:3歳10ヶ月(2023年6月時点) 

<我が家の病院事情>
我が家では主に、2つの病院へかかっています。
病院➀・・・家から近い小さい病院。初めにワクチンをした病院なので、ワクチン、フィラリア・ノミダニと、軽い症状の場合。
病院②・・・家から少し離れた大き目の病院(CT/MRIがある)病院➀のセカンドオピニオン的な感じ。

アレルギーと軟便に関しては常にある為、その他の治療にも関連してくるので検査結果や怪我・病気の状況などは、私の方でまとめた資料を先生に見て頂きながら相談しています。
また、より専門的な治療が必要な場合はサードオピニオンも検討し、破折の時は歯科を専門としている病院で抜歯手術を受けました。
くる太の場合、アレルギー以外にも病気やケガが多く、時にアレルギーと並行して治療していくことが困難こともあり、どちらを優先的に進めるか先生と相談することもあります。

1歳の時は、日常的なアレルギー症状に加え「顔のカビ」に悩まされ、度々起こる軟便とは別に、お腹にガスが溜まる病気や大腸炎で、アレルギーなのか何の治療をしているのかの区別がついていませんでした。(実際の関連の有無は不明)

ヘルニアは室内で遊んでいた時に、急に泣き出し動けなくなり病院へ行った所、レントゲンでヘルニアとの診断でした。その時にフレンチブルドッグに多い「変形性脊髄症」であることもわかりました。
ヘルニアの治療では傷みがある間はステロイドを服用するため、その間薬でアレルギーの症状も抑えられ落ち着いていました。

顔のカビとヘルニアの治療でステロイドや抗生物質を飲むことが増え、薬を止めると軟便になるこようになりました。悪化して血便が出ると下痢止めや整腸剤で治し…みたいなを繰り返すようになり、また、それと共にアレルギー症状も出てくるので、アポキルもこの頃から服用していました。

2歳になり、アレルギー症状から膿皮症を患うようになりました。はじめは、両肩に複数のデキモノが出来て酷い時は抗生物質とステロイドを服用し、落ち着いてくるとまたアポキルに変えていくのを繰り返していました。

そんなある日、歯が割れていることに気が付き…こちらの治療は、外科的なものなので薬は痛み止めぐらいだったので、アレルギーの薬も服用しながら治療することが出来ました。
詳しくは、こちら→「犬の歯根破折とワンコカルテ」

それが落ち着いた頃、頸部ヘルニアの症状に悩まされることになります。
この時も、主にステロイドの投薬治療で、その間アレルギーの症状も抑えながらの治療でした。
詳しくは、こちら→「神経症状?ヘルニア?アレルギーも…悩ましい日々」

それが落ち着き薬が終わって2週間後ぐらいするとまた軟便とアレルギー症状が始まり、また両肩に複数の膿皮症が出来・・・

3歳になり、膿皮症は酷くなる一方で、アポキルで抑えられなくなるとなるとステロイドを服用、それが終わると軟便…の繰り返し。
そんな時に、誤飲による腸閉塞を起こしてしまいました。

その時は病院②へ、幸い手術には至らず数日の入院で点滴を流して流れたので不幸中の幸いではあったのですが、この時も入院時に点滴で抗生物質を入れていたのでアレルギーの症状は抑えられていました。
詳しくは、こちら→「犬の腸閉塞について」

この時の入院中、面会に行った時に顎の左下あたりに大きなしこりを見つけました。原因は分からず暫く様子を見ることになりました。
その後、退院し数日でまた軟便とアレルギー症状が出て通院した時に、しこりも小さくなる兆しが無かったのでそちも相談すると、その時に初めて「無菌性結節性皮下脂肪織炎」という病気の可能性がある事を告げられました。

頭の中が真っ暗になりました。また謎の病気が・・・。治療法を聞くと、またステロイドの投薬治療とーーー。 もう!ステロイド、ステロイドって!!いい加減にしてほしいと思いました。

■アレルギーと新たな病気

家に帰って「無菌性結節性皮下脂肪織炎」について調べました。皮下にしこりが出来、破裂して皮膚から膿が出てくる。この膿は炎症の結果作られたもので、そこに細菌などは認められない。痛みを訴えることは少ないが、膿が出ている場合は痛みを伴うことが多く、複数出来きたり、治ってもまたぶり返す。外科手術しても一時的で、膿が出続ける。原因不明の自己免疫疾患で完治しにくい病気と---。

一般的な治療はステロイドや免疫抑制剤を長期投与して、炎症を抑える治療法や外科的手術など。恐らく、これまで飲んできたステロイドや抗生物質の量とは比べ物にならない期間投薬を続ける事になるんだろうと頭が痛くなり、また、これは今まで抗生剤やステロイドなどの薬に頼ってきた治療が引き起こした結果ではないのだろうか?とも思いました。

毎日、SNSで元気に遊んでるお友達を見ては、どうしてくる太は病気ばっかりなんだろう…、そんなことを思ってしまいSNSを見るのが辛い時もあり、見る頻度も少し減っていきました。

そんな病院通いの日々でしたが、ある日、顎の下のしこりが破裂したようで膿が出てきました。その後、しこりはぶり返さず治っていきました。
しこり発見から3週間後の事でした。一先ず、病院の先生も、良かったです!という感じで、その後また膿皮症を抑える治療に励みました。

■膿皮症との闘い

それから1カ月経ち、また軟便が始まり、足の裏に血豆(膿皮症)も出来てきたので、この時は家の近くの小さな病院➀へ行きました。
ここから本格的に膿皮症がキツくなってきました。

治療はステロイド、抗生物質を2週間服用して症状を抑え、その後はアポキルに切り替え、出てくるものは外用薬(ステロイド)で抑えるというものでしたが、この時から治まったらまた出てくるというのを半年間で4回繰り返しました。
そして、足の裏の血豆と指間炎、顔に複数の小さいデキモノ、背中に複数の大きなデキモノ、尻尾の先、太もも、症状はぶり返しては増えていき…

悪くなると「私の努力が足りないからだ…」と、一生懸命お風呂に入れたり薬を塗ったり、もちろん薬の後は舐めないようにエリカラ(エリザベスカラー)で24時間監視生活で、大好きなおもちゃもダメ!もちろん、おやつもダメ!

くる太もイライラに限界が来たのか、足を触るだけでものすごく怒るようになりました。毎日毎日、私もくる太も泣きながら、何度何度も噛まれながら、流血しながら、一生懸命薬を塗り、それでも全く良くならない…
私も噛まれて痛くて怒ってばかりになり、くる太の信用も失ってしまい…
いつも一緒に寝ていた私のベッドには来なくなりました。
私も、くる太の顔を見るのがつらくなりました。
この地獄のサイクルに精神的に疲れてしまい、もうダメだ~~~。。。と思い、病院を変えることにしました。

■セカンドオピニオン

セカンドオピニオンの病院②へ変わりました。
次の病院ではじめに言われたことは、これまで使用していた外用薬のステロイドがキツ過ぎて、皮膚を傷めているということでした。
(病院➀で指導いただいて毎日洗浄後に1日1回塗ってていたのですが、通常酷い時にでも週に1~2回程度しか使用してはいけないようなキツイ薬と言われました)また、病院➀で服用していたステロイドの量(多かったため)その違いにも驚きました。
前の病院に対しての怒りと、自分の無知でくる太(と、自分も!)ここまで追い詰めたのかと思うと、悔しく情けなくなりました。。

こちらの病院は、少し大きくてCT/MRIがります。先生も常時6~7人いていつも混んでいます。特に院長、副院長先生は、平日の昼間でも2時間~4時間かかるが当たり前なので、以前は近くの小さな病院へ通っていたのでした。
この病院でのくる太の担当は副院長先生で、いつも患者さんでいっぱいです。くる太は診察室ではガクブルで怖がるのですが、待合室ではドッグカフェとでも思っているのか楽しそうにしているので、それは私にとってありがたいことでした。

病院②の診断では、顔にできる赤い小さなデキモノと指間炎は「膿皮症」。背中、尻尾、太ももなどにできている膿が出る大きなデキモノは「無菌性結節性皮下脂肪織炎」だろうとのことでした。この時には、私もなんとなくそうかも?と思っていたので、その病名を聞いても驚きませんでした。

この時に出来ていた脂肪織炎は、以前に顎の下にできた「大きなしこり」ほどの大きさでは無かったのですが、始めは皮膚の奥の方でぷっくり膨れてきて、少しするとドバっと膿が出る、その後出血してかさぶたになり、暫くするとまた膨れて膿が出て…同じ所にできたものが何度もぶり返していました。

脂肪識炎
脂肪識炎の引いた時、ここからまた膿が溜まってぶり返す
脂肪識炎(手で触ると皮下に複数ボコボコがある)
脂肪識炎(真ん中に穴があって膿が出てくる)
耳だけど脂肪織炎と思われる
(膿が出た後の出血)

以前の病院➀では、始めに出来た足の裏の血豆は「膿皮症」との診断言でしたが、その後のステロイド外用薬で悪化して幅広く化膿してきており、この頃には脂肪織炎のようになってきていたのかなと思います。

脂肪識炎(見えにくいけど膿が出ていつもぐちゅぐちゅしてます)

今回は「脂肪織炎」と「膿皮症」の治療ということになったのですが、膿皮症の治療は、前の病院でステロイドを使い過ぎて酷くなっているので、抗生剤中心でステロイドは使わない。
脂肪織炎は、ステロイドを使う治療となるため、どちらを優先させるべきかということが問題になりました。相談した結果、取り合えず痒みや痛みがありそうな膿皮症と指間炎から治療することになりました。

膿皮症(分かりくいですが、タフタフに複数のブツブツがあります)
目の上やおでこにも複数の膿皮症があります。
指間炎
指間炎

膿皮の治療は、先ず一旦、ステロイドを止めてアポキルと抗生剤で症状を抑えていく。アレルギーが出ている原因と思われる食べ物(フード)を変える事になりました。くる太が唯一、アレルギー検査で反応がない食べ物であるサーモン中心のフード(ピュアプロテイン「サーモン」加水分解フード)に変更。

また、スキンケアは、2日に1回の「抗菌シャンプーでの洗浄+保湿剤を入れた入浴」。1日1回患部の消毒と、指間炎には外用薬。これで膿皮症と思われる部分は2週間ぐらいでだいぶ治まっていきました。
くる太も(私も)だいぶ楽になったのか少し穏やかになりました。

そして、この2週間の間に脂肪織炎であろうと言われていたデキモノには抗生物質は全く効いておらず、ぶり返したり新たなものが出来たりして酷くなっていました。少し膿皮症の症状が落ち着いたので、今度は抗生物質も続けつつ、ステロイドで脂肪織炎を抑える治療が始まりました。

伏線➀---

気になっていた事ですが、この頃に「この脂肪織炎は、抗生剤が原因ではないですか?」と先生に質問しました。そもそも、はじめにしこりが出来たのが、入院中に体に抗生物質を大量に流し続けていた時で、今度も抗生物質を服用中に悪化している気がしていたのでした。先生の回答は、「そんな話は聞いたことがないです…」ということでした。それを聞いて、私も、「そうなのか、(やはり原因不明の病気なのか…)」と思ってました。

■フード難民

膿皮症の治療を始めてフードを変えてから別の問題が起こっていました。変えて3日後ぐらいから、ひどい下痢が始まっていました。フードが合わないと先生に伝えると、以前食べていたフードは良くないので今一番良いのはこのフード(ピュアプロテイン→主なたんぱく源がサーモンとタピオカ粉)しかないという事で、整腸剤を飲みながらもう暫くこのフードを続けることになりました。2週間しても下痢は収まらず、整腸剤が合わないのかもしれないので薬を変えようということになりました。

伏線②---

取り合えず下痢を止めて欲しかったので、診察の際に先生に「いつもよく効いている下痢止め(ディアバスター)」を出して欲しいとやんわり言ったのですが…、バタバタ会計を終わらせて家に帰り薬を見てみると、伝えた「下痢止め(ディアバスター)」は見当たらず知らない薬が入っていました。
明細を見た所、まず金額に驚き!そんなに高価な薬あったかな?と見ると、継続で飲んでいる抗生剤(ホスミシン)と、もう一つ抗生剤と書かれた薬がありこれが高い薬でした。病院へ電話して抗生剤が2つ入っていたが「下痢止め」が入っていないと伝えると、この抗生剤(フラジール)は整腸剤が入っていて下痢のお薬ですとのことでした。膿皮症に対しての抗生物質(ホスミシン)をその前から継続して飲んでいて今の所は効果がある、下痢の原因は細菌などではなくフードが合わない事という認識で、なぜ下痢に対して抗生剤が入っている薬(しかも高価な)を使うのか?不思議に思いました。
この時に一発目の「むむ・・・!?」と思いました。が、先生にしかわからない、私には知りえない事情があるのだろう…と、深くは考えずにこの薬を飲み始めました。

フードを変えてから4週間この(ピュアプロテイン「サーモン」)を食べたのですがひどい下痢は治らず、「脂肪織炎」を抑えるためのステロイドの量を減らしていく頃には、段々と涙焼けが出て鼻回りが赤くなり、痒がるようになってきました。これは完全にこのにフードが問題だと思ったので、自分でも他に良いフードは無いかと探しました。
サーモンのフードでもダメなのか…恐らく繋ぎで入っているタピオカが合わないのだろう(それ以外たんぱ質が入っていないフードなので)、それしかないと思いました。

サーモン以外NGなくる太にとっては、どのフードにも合わないものが入っていることは免れないので、これまでに行った食物アレルギーの2度の結果を見ながら、出来るだけ反応が少ないものが原料の「加水分解のフード」を探した所、過去に食べていた「魚の加水分解のフード(Farmina Vetlife 皮膚ケア)」が一番マシだろう、と思い、病院②へ発注のために電話すると、そのフードは現在は病院②での扱いが無く在庫がない、取り寄せる場合は時間がかかる、と・・・。

それでも、これ以上このサーモンのフードを食べさせたくないと思い、仕方ないので以前通っていた病院➀へお願いして「魚の加水分解のフード(Farmina Vetlife 皮膚ケア)」を購入させていただきました。(以前は、そちらの病院で購入していました)

そして翌日、診察があり先生にその事を伝えると…何だか浮かない表情で、顔の赤みや涙焼けは変えた「魚のフード」が原因だろうと。

私は、日々の症状(食事、排便、薬)を表にして診察の時にそれを見て先生と話をしますので、もう一度その紙を見せて、昨日半分だけフードを変えただけなので、症状が出てきたタイミングからすると「原因はサーモンのフードだと思う」と伝えたのですが、先生は「違うフードを食べたのでわからない」と納得されませんでした。
この時に、二発目の「むむむ・・・!」と思いました。

この時は結局今のフードは合わないのでまた変えようということになり、次に紹介されたのがサーモンのフードと同じメーカーの(ピュアプロテイン「チキン」チキンとタピオカのフード)でした。
私は「こりゃ、もっとアカン!」と思い何度もやんわり反論しましたが、それでも先生が勧めるので素人の私が言い切る事も出来ず、試みることになりました。
結局1週間後、症状は全く改善無しーーー、もう一度「他のフードに変えたいです」とお願いした所、これ以外に合うフードは無いので「ピュアプロテインが一番良いです」と言われたのでした。

もう引き下がる訳にはいかない!と思い、もう一度アレルギー検査の結果を見せながら、くる太にとっては「魚の加水分解のフード」がまだマシであることを訴え、もちろんフードはこちらの病院で購入させていただくので仕入れて欲しいとお願いをしました。

すると…
「それなら出来ます。…ん、これが一番マシかもですね!」とーーー。
結局、自分の病院でフードを買わせたかったので合わないフードをすすめていたのかと、この時に三発目の「むむむむむ・・・!!!」が出ました。
先生に対して、不信感が募ってきました。

そして、ここまでで5週間も酷い下痢が続いてましたので、もうすぐにでも下痢を止めて欲しいとお願いをし、お腹や内臓などに問題は無いのか一度検査をしてもらいました。検査結果は特に腸や内臓に問題は無いということでしたが、お薬については「特に細菌などの問題ではないので、いつもの下痢止め(ディアバスター)に変えましょう。」とーーー。

伏線②---の回収です。

やっぱり…やっぱり…😭だからあの時、先生にいつもの下痢止め(ディアバスター)を出してほしいと言ったのに…。
どうしてもっと強く言わなかったんだろう。合わない(高価な)薬を2週間も飲ませて酷い下痢を長引かせてしまった。
今思いついたかのように、「いつものに変えましょう!」って、始めからフードが原因の下痢だと分かっていたはずなのにと思うと、やっぱり高価な薬を出したかったのだろうかと思わずにはいられませんでした。
四発目の「むむむむむむむむうううう・・・・・・!!!!!」です。
それから1週間ぐらいかけて緩やかではありますが、いつもの下痢止めの薬が効き始めました。

伏線➀---の回収。

この間も、ネットで脂肪織炎についての記事をよく見ていました。そこでこんな文章を見つけました。「脂肪織炎の発症について、ステロイドや抗生剤を長期投与した後や免疫力の低下した状態にある場合、もしくは遺伝的に免疫力に問題がある場合に発症することが多いーー」と。
こちらの記事は、漢方専門の病院のものでした。これを見て、くる太は、恐らくこの後天的な方に該当すると思いました。だとすると、先生、抗生剤やステロイドが原因?・・・「そんな話は聞いたことがない」と言ったのはーーー???五発目の「むむむむむむ・・・・・・!!!!!」

それは先生が専門的に勉強されていないからなのか、それとも西洋医学では改善する治療ではなくステロイドや免疫抑制剤などの投薬による一時的に症状を抑えるだけの治療しか無いからそれを否定するような事が言えなかったからなのか。それとも、脂肪織炎を発病したのが入院している時だったので、その責任を問われるのがマズいと思ったからなのか…、何にしても、この病院②の意見だけでこれ以上判断するのは危険だ思うようになりました。

■病院との付き合い方

これまで病院②には沢山助けて頂いてきたし、これからも信頼して助けて頂きたいと思っていますが、一人の先生を100%信用するのは危険だと今回つくづく思わされました。動物だけでなく人の病院でも同じなのかもしれませんが、改善されない時は疑ってみることも必要だし、今はネットで色んな事も調べることが出来るので不信に思った時は自分でも調べて何度も何度も質問する事、物言えぬ愛犬の為に思ったことは伝える事がとても重要だと改めて思いました。

今回、病院②では都合の良いように誘導されている気がしてなりませんでしたが、こちらの先生は評判が良い人気の先生で、これまでとても良くして頂いて疑うようなこともありませんでしたし、今回、長期の治療で中々改善しなかったり、先が見えなかったり・・・、それだけアレルギーの治療が難しいということなのかも、とも思いました。

それから、以前、先生に「これだけ頻繁にステロイドを飲んでいても大丈夫なのでしょうか?」と質問したことがあったのですが、これぐらいの摂取量だと心配はない、ステロイドの量は担当医が把握してコントロールしてますので安心してーーー。と言っていただき、すっかり安心してしまっていたのですが、現在、脂肪織炎になってしまっているのが現実です。

それを責めた所で取り返しがつく訳でも無く、西洋医学的には責められるこ事では無いのだろうと思いますが、全てのしわ寄せは確実に愛する我が子に降りかかっていました。
今回の事で出来るだけ遡ってこれまでステロイドと抗生物質を摂取した時期と量をまとめて書き出したのですが、それを見てその多さに驚き、また多くの患者を担当する先生が、1匹のこの情報全てを把握しているとも到底思えませんでした。
飼いヌシは、オチオチしてはいられない・・・。強く、そう思いました。

■サードオピニオンと西洋医学

取り合えず病院②へ通院しながら、サードオピニオン(病院③)をリサーチし、そして、ここで見てもらえればほぼ何かは分かるだろうと思えそうな病院を見つけました。家からは車で(高速使って)1時間弱、日本獣医皮膚科学会認定医の先生がいる完全予約制の医院で、予約が取れたのはその2週間後。長い2週間を待って、病院③へ向かいました。その時には、これまでの投薬で膿皮症と脂肪織炎の症状、下痢も一旦、落ち着いた状態にありました。

混み混みの待合室で順番を待ち呼ばれて狭い診察室に入ると、先生の座るすぐ後では複数の看護師さんがバタバタ、ガヤガヤと忙しそうにしていました。また、先生との間にある透明のビニールシートのせいもあり、会話が聞き取りづらい…
一旦、頭が真っ白になりながらも気を取り直して、これまでの治療と検査の結果などの資料を見せて先生に説明していたのですが、あまり話を聞いてくれていないと感じていました。
とにかく「現状、症状が引いていて見ていないので分からない」という感じで、その後、何度か先生から質問されたことや口調から、病院②で治療を受けているのならそう間違いは無いであろう、出来ることは同じであるというような印象を受けました。
先生(日本獣医皮膚科学会認定医)は、この症状に対してどのような治療をされるのかを聞いた所…結果は、まぁ、病院②と同じという感じだと理解しました。

こちらの病院ではオゾン治療もされていて、そちらについても質問しましたが、緩やかではっきり効果が見えるものではない、といった説明で、あまりおススメされませんでした。その他、ここではオリジナルのシャンプーを作っているので、そちらをいただいて、他に何も無いのでビタミン剤をもらって帰りました。

アレルギー症状、慢性的な下痢、脂肪織炎は、アポキル、ステロイド、サイトポイント、シクロスポリンで抑える。
もうとっくに保険も適応外なのでどこの病院へ行っても薬代も高額です。高い治療費を払い、自らの免疫を弱くしながら食べれるものもどんどん無くなり、エリカラで行動を制限され、薬の量も増える一方でどんどん腫瘍のリスクを高めながら歳を取っていく…
この病院や先生が、とかでなく、今の西洋医学ではこれがアレルギーの治療なのだというのが、私の中での結論でした。

その翌週、病院③の先生から電話をいただきました。きっと落ち込んで帰って行ったように見えたのかもしれません。(実際、そうでしたが…)
もし、解決策を探しているなら、更に大きな二次診療施設で検査をしてみてはということでした。もし必要であればかかりつけ医から紹介してもらうのが良い、とある病院を教えてくださりました。気にかけてくださっていたことには感謝し、それに関しては、もう一度考えてみようと思いました。

■東洋医学という選択

一つ気になっていたことがありました。
以前、脂肪織炎の記事を見つけた漢方の病院の事がずっと頭にありました。私の中の東洋医学のイメージは、治療に時間がかかる、効果が見えづらい、高額医療と、少し懐疑的だったのですが、今までどこの病院でも「ステロイドや抗生物質で脂肪織炎になった」と言っても信じてもらえなかったけど、東洋医学では通説のように考えている(かもしれない)ということや、治療に関しても西洋医学の治療法では真の改善は諦めるしかなかったので、一度思い切って考えを変えてみても良いかもしれないと、その時から考え始めました。

そこでもう一度、その記事をきっちりと読み直した所、東京の漢方専門医院の記事でしたが関西圏にも分院があり、これはフォースオピニオン(病院④)に行ってみるしかない!!と思いました。
病院のHPをしっかり読み込んでみると、先生の考え方も素晴らしい。もしこれが合えば、これ以上理想的な未来は無いと一筋の光が差しました。
病院③の翌日に早速、予約の電話を入れてみると、なんとその日の午後に空きがあり、すぐに資料を持って病院へ向かいました。他府県になるので少し遠いですが、車に乗って高速で1時間ちょっとなので、頑張れば通える距離です。

予約制なので待合室では他の患者さんとはあまり会わず、とても広々と仕切りのない解放的な診察室に通されました。先生は資料に目を通しながら、本当によくよく話を聞いてくださいました。こちらの病院では、「ステロイドや抗生物質で脂肪織炎になった」というのは全くおかしな考えではなく、そうなるのが当然でその先は腫瘍に繋がるというのが当然の考えでした。
それ以外にも、以前の病院では「良し」とされていたアポキルも例外ではなく、ステロイドよりも切っていくのが難しい薬であると説明を受けました。

一通り話を聞いた後は、長い時間、くる太にも話を聞くように触診しながら薬を選んでいきます。その後、漢方の考え方とくる太の体質について、どのように治療を進めていくのかなどのお話がありました。

■IBD(炎症性腸疾患)という診断

現在、症状が抑えられているのもあり脂肪織炎は見てわからないのですが、IBD(炎症性腸疾患)という診断がつきました。これも西洋医学でいう「原因不明の消化器疾患」ですが、発症の原因も脂肪織炎と同じです。
治療は、陰と陽のバランスを整えることで何に対しても反応してしまっている炎症を抑え、体に悪い薬を減薬していく。食べれるものを増やして自己免疫を強くする。

2歳以降は、ドッグフード以外はほとんど食べてこなかったくる太が、色んなものを食べれるようになるなんて夢のようです!
本当にそんな日が来るのだろうか…
エリカラのストレスも無く、大好きなおもちゃで沢山遊べる。そんなストレスフリーの犬生が送れるようになるのかと、診察中に胸を膨らませていました。
診察には、じっくり1時間程度の時間を取ってくださったと思います。保険についても気を使ってくださったり、また、いつでもメールで先生に相談が出来て、随時状況も伝えることが出来るとのことで、とても安心することができました。

それから、正直、漢方薬は高額なイメージで、実際そんな話も聞いてましたが、そんなことはありませんでした。(これまでの病院のお薬も高かったからかな…)治療の効果が出るのも時間がかかるイメージでしたが、約1ヶ月程度で何らかの効果も見えてくるという感じでしたので、そこにも驚きました。

あとは、薬をきっちり飲み継続する事。
果たして効果は出るのか・・・

■フレンチブルドッグのアレルギー

今回の、膿皮症から脂肪織炎を発症し診断を受けて治療を始めてから【8ヶ月間】が経っていましたが、くる太と私にとってもはとても長く苦しい時間でした。

もっと大きな病気や怪我と戦っている子は沢山いますし、アレルギーや脂肪織炎やIBDはすぐに死に直結する病気ではありませんが、生活を窮屈にし、ペットと飼い主を苦しめ、信頼関係も奪ってしまう憎い病気です。
そして、その治療は「腫瘍のリスクの」へと繋がっている怖い病気なのだと改めて思いました。
そして、この恐ろしい病気は、愛するフレブルちゃんにとても多いというのが、遣る瀬無い現実です。

先日、くる太と私の大切なお友だちのブヒちゃん(♀)が、若くして治療を待つことも出来ず脳腫瘍で他界してしまいました。離れていながらも一緒にアレルギーと戦ってきた友だちでもありました。ご家族の口惜しさと辛さは、筆舌には尽くし難い苦しみであると思います。
Twitterで人気者だった彼女の沢山のお友だちも、あまりにも突然の事で悲しみに暮れてしまいました。
彼女のママさんのお話では、腫瘍はフレンチブルドッグの死因の【7割弱】だそうです。

フレンチブルドッグ➡アレルギー➡誘発された病気➡腫瘍、このサイクルから抜けない限り、【短命】の烙印からは逃れられない気がしてしまいます。
心より、世界中のフレブルちゃん達が元気に長生きすることを願ってやみません。。

まだ、くる太の漢方治療は始まったばかりです。どうなっていくのか、良くなっていくのか、また合わないとなるのかもわかりません。
また、ご報告させていただきたいと思います。

もし、何か気になった点や質問などあれば、お気軽にSNSのDMなどにコメントください。また、アドバイスなどもいただけますと嬉しいです🙇‍♀️❤️

頑張って治すぞ!✊

※なお、こちらは西洋医学を否定するものでも、東洋医学を推進するものでもありません。どちらが良いかは、病気や個人(犬)によって異なるものである前提の元、今回のアレルギー治療において、東洋医学にチャレンジしてみた無知で未熟な飼い主の奮闘記としてお読みいただければ幸いです。

長文乱文、失礼いたしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

GGB Frenchies🐽

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