
SSTR2022
バイク歴1年と3ヶ月。クルマで言えばやっと初心者マークが取れた頃。
まだまだ初心者だが、この頃やっと道路内でのバイクのテリトリーというか、安全に走るためのコツみたいなものがわかってきた。
道路交通法を守っていても事故は起きる。事故を起こさない走り方を感覚的に掴むことは大事かな。
そんなまだよちよち歩きの初心者だが、5月24日(火)にトライデント660にてSSTRに初参加。
なんとか完走したのでブログに書き留めておく。
結論を言うと
1、体力的にキツかった。
2、バイクはトライデント660をチョイスして正解。
この二点かな。
総走行距離往復約980km。
所要時間約12時間。

休憩もあるが10時間以上バイクに乗りっぱなし。Ninjaはツアラー寄りではあるがSSなのでさすがに10時間の前傾姿勢は維持できる自信がない。
もちろん参加者の中にはSSの方もいたので大丈夫だと思うが、わたしには無理かな。
当日の往路は街も山もゴール付近も好天に恵まれたので実に気持ちよくゴール出来た。






ゴールは写真撮り忘れ。
そのうち公式サイトに写真が上がるでしょう。
事務局で完走記念品を貰い、炊き出しの貝汁をいただきしばし休憩。

平日とあってゴールにはまばらなバイカーたち。
確か公式発表では400人くらい。
ホテルに向かう途中でサンセットとなりました。

宿泊はロイヤルホテル能登。美味しい懐石料理もいただき満腹。


温泉大浴場を楽しみにしていたのに部屋に戻ってすぐに爆睡。
なんと気づいたら翌朝9時40分!
朝食バイキングも大浴場もスキップして慌ててチェックアウトとなりました。
物凄く広くて大きなホテルだったのでいろいろ探索もしたかったが仕方ない。

まあ、片道500km走ったのだから思った以上に身体に疲労があっても不思議ではない。
もう55歳だし。
10年後だったら出来なかったかもしれない挑戦。
色々あったが終わってみれば達成感に包まれて良い経験になった。
帰りに千里浜を再訪問して記念写真。

帰路はSSTRのステッカーは剥がしてます。気持ち切り替えてゆっくりと時間を気にせず安全運転でかえりたいから。
帰路は北陸自動車道を少し距離長めに走って、飛騨街道を南進、安房トンネルを抜けるルートを通りました。
実はこのコース、行きに計画していたルート。
行きは間違えて安房トンネルから白川郷まで抜けてしまい、結構な距離を余計に走りました。
帰りのルートは行きよりも道が整備されており走りやすく楽でしたね。
次回参加する事があればこのコース一択です。
無理にコースを変えて疲労で辛いより、大好きなバイクと長距離ツーリングを楽しむ方を優先したいから。
途中飛騨街道で雨が降り始めたので上半身だけ薄手の雨具を装備。
数キロも走らないうちに本降りになってきたのでデニムを濡らさない様に下半身だけワークマンのイージスを装備。

昨年購入した完全防水雨具だが、通気性がないので蒸れて暑いという欠点がある。
しかしこれが今回功を奏した。
標高1,000m近くの豪雨の街道ではむしろこれが暖かい。まずは下半身だけだが完全防水仕様に換装。
快晴の中走った往路に比べて豪雨のワインディングは思った以上に疲れる。視界が悪い上に濡れた路面に気を遣ってライディングする必要もある。
レインモード搭載のトライデント660を乗機に選択して良かったと思った場面。
やはりバイクツーリングに天候は重要。予定していたとしても天候不順なら諦める勇気が必要だと思う。これは良い経験値になった。
途中、道の駅風穴の里でコーヒータイム。なんと安房トンネル含めたここまでのライディングで手がかじかみはじめたのだ。凍えた手を温めて麓へと降りていった。
松本まで降りてきたら雨は上がったが、稲光りが見えたので雨具を脱ぐタイミングは難しかった。
とりあえずそのまま長野自動車道松本ICに入る。
走り始めたらやはり雨粒がヘルメットのシールドを濡らし始めた。これは事前の判断が正解。
この辺りで時間は17時に差し掛かっていた。
この次に襲ってきたのは寒さ。
長野自動車道から中央道へと合流してしばらくすると高速道路自体の標高が上がる。最高高度は1,000M。
しかも気がつかないうちに。
PAごとに重ね着をしていったが全然防寒が間に合わない。
寒い!
日が暮れ始めたら寒くて走れない。
困ったなと次のPAに立ち寄って閃いた。
イージスの雨具の上着を着てみたらどうか。
通気性がないという事は風を通さないの暖かいのでは?
試してみたら正解。
雨具が緊急の防寒具に。これも良い経験になった。
高速道路では停車できる場所が限られているからこういう要所要所での判断も重要。
快晴の往路のに比べて雨、風、寒さに対応した帰りは時間もかかったがとても勉強になった。
今後のためにさらに装備を揃えるという選択肢もあるが、私はこれ以上無理はしたくないので、やはり天候を選ぶ事と、山方面に向かう時は距離も短めに設定しておくとカウンター戦略が取りやすいと思った。
八王子辺りまで戻ってくるともはや家に着いた様な安堵感。
やはり体感温度が違う。寒さで体調が悪くなりそうな不安がなくなる。そしてそのまま調布ICまでノンストップにて帰宅。
総走行距離約1,000km。
55歳のオッサンにはキツめの大冒険だった。
トライデント660とはこれまでで最も長い時間を一緒に過ごした。ノートラブルで完走してくれた事も感謝。
初心者の豪雨でのワインディング走行でさまざまな電子制御が密かに守ってくれていたと思われる。
帰ってきた直後はしばらくバイクは乗らなくていいやと思ったが、次の日にはNinjaで都内を移動していた。
どうやらバイク沼にどっぷりと浸かっている様だ。
この相棒たちとまた新しい冒険に出ようと思う。
いくつになっても冒険は楽しいものだ。
