3気筒バイクの魅力
トライアンフのバイクにご縁があってトライデント660に2年ほど乗った。
とても気に入っていたがエンジンの音が変わってしまって手放した。
奇妙な話?
かもしれませんね。
バイクのエンジンの音を気にする人がどれほどいるかな
正確にはバイクの音の変化を気にする人がどれほどいるかな。
トライアンフの3気筒エンジンは独特の吸気音がある。
ヤマハの3気筒にはない吸気音。
このヒュルヒュルという
ジェットエンジンのような吸気音が私は好きなのだ。
パルス音が好きだという人たちは多いと思う。
二気筒、単気筒と選択肢が多い。
四気筒もシルキーなサウンドが特徴。
でも四気筒は単気筒が4つ並んで次々と爆発している音が和音を奏でている感じ。
美しい音なのだが規則性がありきいているうちに飽きる。
三気筒はなんともアンバランス。
以前にも書いたが、ジャズを奏でているような音に独特な吸気音が重なっている。
そんな特殊な音に魅了されてしまっている。
それほどまでに強い思い入れがあるため
トライデント660のエンジン音が変わりヒュルヒュルという吸気音が消えてしまったことでそのバイクを好きでいられなくなってしまったのだ。
私の場合
バイクに乗っているというより音に乗っているという方が適切だろう。
バイクに乗っているならエンジン音が変わったくらいでは手放さない。
そもそもマフラーを変えて甲高い音に変えてしまったらせっかくのエンジン音が聞こえないはずなので
マフラーを変えて乗っている人たちにエンジン音にこだわっている人はいないだろう。
好きと感じる概念が、パルス感とか振動などと言われるものに変換されていると思う。
私もパルス感が嫌いではないが好きではない。
2気筒のネイキッドバイクをのんびり乗るというのは60歳過ぎてからの楽しみにとっておきたい。
現在はNinja250を乗っているが日常の足としてとても便利だから。
二気筒のサウンドとかというレベルではない。
これはこれで街乗りも楽でワインディングも楽しいバイクなので気に入っている。
ただ、振動がきついので1時間毎の休憩は必須。
ツアラーではあるが前傾もあり長距離を流すツーリングには向いていない。
あくまで57歳のオジサンが乗った場合だが。
20代の若者なら体力も持久力もあるので問題なく長距離移動できるだろう。
初老の自分目線で話を進める。
本当はボンネビルかスピードツインあたりがど真ん中のデザイン。
質感も乗った感じも今の自分には満足度が高い。
ただし2機種とも2気筒エンジン。
今の私にはそれだけで購入候補から外れる。
そうなるとストリートトリプルかスピードトリプル
あるいはデイトナ660という選択になる。
デイトナ660は先月の試乗で購入を諦めた。
質感は悪くはないのだが全体的に車格が価格に見合わない気がする。
じゃあまたトライデント?
それはない。
好奇心の塊の私が同じ機種を選ぶことはない。
ストトリやスピトリは試乗したことがある。
結構なストファイだ。
乗る時に気合を言えれる必要があるほどピーキーな機体。
そんなイメージ。
唯一ストトリRが普通の部類に入るかな。
それでも120HPを発揮するバリバリのストリートファイターだ。
でも値段と質感、車格が合っているので価格は110万円からだが、同じ値段のデイトナ660に比べて高いとは思わない。
ストトリはエントリーモデルのRでもブレンボのブレーキ積んでいるしね。
ただあの二眼ライトがダメ。
カマキリの頭にしか見えない。
鉄の馬に乗りたいのにストリートファイターは各社とも昆虫の顔をモチーフにしているとしか思えないデザインを採用している。
ここがどうしても妥協できなかった自分がいる。
でもいよいよ大型バイク乗りたい病の禁断症状がMAXになってきた。
今ある中で選ぶとしてらストトリしかないだろう。
エンジン音で選ぶと好きなデザインに出会えないという悲しき定め。
次回作でトライデント765などデザインもエンジンも一新されると良いのだが。
素人が言いたい放題を本音で言わせてもらった。