最後のお客
私はどちらかと言うと
お店に寄り添うタイプの人間です
夜ご飯屋に入り最後の客だと気づくと
空気を読んで急いでご飯を食べることとなる
片付けの音が私をどんどん追い詰める
コップとコップがあたる音
引き出しに食器をしまう音
鍋がシンクに当たる音
急いで食べている
食事とビールを楽しむことを急ピッチでこなしている
それでも
痺れを切らしたホール店員さんが
お茶のおかわりをお伺いしてくる
本日のお茶ポットの最終仕事
ビールを飲みながら丁重にお断りする
そして、すぐに閉店の時間ですと言われる
まだ店に入って10分と少し
ビールはもう少しで飲み終わる
あと5分で飲み終わる
私の予定してた晩御飯プランからは20分巻きで飲み終わる
ラストオーダー8時半
閉店も8時半の店の話
先に教えてくれよ閉店時間。