補習授業校って知ってます? 海外での子育てで不安な日本語学習不足を補う日本人補習授業校とは
(本記事は2021年8月28日にブログに投稿した記事ですが、2023年2月8日に最新情報に更新しております。)
※本記事はペナン補習校に関する記事のため、KL及びペラ補習校の情報が必要な方は購入をお勧めいたしませんので、ご了承ください。
“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。
今回は、これからマレーシアへの親子留学や教育移住をお考えの皆さんにはあまり知られていない補習授業校のお話です。
マレーシアにいくつかある 補習授業校 のうち、最も規模が大きいペナン日本人 補習授業校 の先生にお話を伺うことができましたので、併せてご紹介したいと思います。
1. 日本人補習授業校とは
補習授業校 (以下、「補習校」といいます)は、日本語を母国語とした子供や、両親のうちどちらかが日本国籍を持つ子供に国語学習の機会を提供する非営利団体運営の学校で、マレーシア各地にある「日本人学校」とは別の団体です。
マレーシアには企業の駐在派遣や親子留学のご家庭が多く、全日制の日本人学校があるものの子供をインターナショナルスクールに通わせているご家庭も多く見られます。
お子さんが幼稚園生や小学校低学年のうちからインターに通っている場合、日本語(国語)教育の不足に不安を感じる保護者の方も多いのではないかと思いますが、そのようなご家庭の子女に向けて、ボランティアの先生や保護者の方々によって日本語教育を場を提供しているのが補習校なのです。
文部科学省のHPによると、補習校を以下のように定義しています。
文科省による 補習授業校 の設置目的
【対象】現地校に通学する児童生徒が
【目標】再び日本国内の学校に編入した際にスムーズに適応できるよう
【内容】基幹教科の基礎的基本的知識・技能および日本の学校文化を
【方法】日本語によって学習する
教育施設である。
引用元: 文部科学省HP『補習授業校の設置目的』
以上を踏まえ、補習校では、全日制日本人学校へ通わない海外在住日本人子女が、日本へ帰国時に日本の学校生活に適応するための国語・学校文化・日本の文化伝統の教育機会の提供を目的として運営されています。
子供たちがいずれ日本に帰国して日本の学校制度に戻る場合、日本の学校での過ごし方を体験しておくことには意義があり、海外にいるからこそ日本人として日本の文化や習慣を知っておくことは大切です。
補習校では、文科省指定の日本の小中学校カリキュラムに則り、日本の教科書に添って国語や算数の授業を行うことを主な目的としています。
授業は毎週土曜日と限られているため、教科書を網羅的に学習するというよりは、重要なポイントを抜粋して授業が行われます。
日本語の読み書きだけではなく、話すこと、聞くこと、さらには授業参観、避難訓練、書初め、入学式・卒業式など学校行事も行うこともあり、授業以外の学校行事も取り入れて、日本人としての精神的な成長を促し、子供たちが日本での学校生活と同じような体験ができるよう運営されています。
ご参考までに、Wikipediaの「補習授業校」も併せてご案内しておきます。
2. ペナン日本人補習授業校とは
マレーシアにある補修校で最も規模が大きいのが、ペナン補修校です。
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