コーヒーのグラインダー
コーヒーが好きな自分としては、道具についてもいろいろ気になっており、ついにさまざまな道具を手に入れて比較してみようじゃないかというモードになっていました。そんな中、siro labというグループを社内社内の人を集めて作りました。その中にも「コーヒー好きがいる?」ということで、呼びかけたところ集まってきました。
そして「コーヒー同好会発足」(勝手に自分が言ってるだけ)。その活動の第一回として、グラインダー比較のABテスト会をやりました。
過去に書いたコーヒーの記事のリンク貼っときます。
グラインダーってなに?
コーヒーのミルの機械のことです。電動のものから手動のものまで、さまざまあります。その中でも今回の集まりで注目だったのがこれです。
手回しのグラインダーながらもなんと4~5万円します。ドイツ製の精度の高い器具でさまざまなコーヒー好きサイトやYouTubeで語られてます。細かく段階が指定でき、かつ粒度の精度が高く微粉末も少ないという評判です。
以下、きのう集まったグラインダーたちの情報と挽いた見た目を。
ポーレックス vs TIMEMORE
挽いたあとの見た目から、割ときれいなTIMEMOREのグラインダー。7,000円台でこの品質は圧倒的。あとは逆に荒いのと細かいのが混ざってるポーレックス。
写真での比較では見た目に圧倒的に差があるこの2つをABテストしてみようということになりました。フィルターはハリオV60。できるだけ同じ抽出になるように2つ並べて抽出しました。
そして、それぞれカップにいれます。
ポーレックスが注がれたカップにはマークをいれておき、シャッフルしてそれぞれポーレックスとTIMEMOREのカップを手にとり、どちらがどちらかわからない状態で試飲しました。
これは、自分も違いを認識できました。片方は、酸味も強く味の種類としてはいろいろ感じる。もう片方は酸味はありつつもわりとシンプルでさっぱりした感じ。
ポーレックスは挽目が荒いのと細かいのが混ざってしまってるので、おそらく複雑な味になってるほうがポーレックスだろうと予想。
味に違いはわかりつつも、同じコーヒーを同じように淹れてるので差はそこまで露骨ではないです。ただ比べると差がわかるというぐらいには違ってて、試した全員違いを認識しました。
結果自分はポーレックスと予想したほうはあたりでした。やはり味は複雑になる。が、これがまずいというわけではなく、どちらが好きかというのは人によるところ。奥が深い。
TIMEMORE vs Comandante
挽いたあとの見た目については大きな差がないものの販売価格が7,000円と50,000円という値段に圧倒的に差がある2つを飲み比べてみようとの話になりました。
先ほどと同じくブラインドで試飲。
「?」
正直自分は差があまり認識できない感じでした。2つの差よりも、2口目は酸味を強く感じるとか、そういうことによる変化のほうが大きく、なかなか認識できない。そんな中、隣で飲んでた渡辺くんは差がはっきりとわかるとのこと。
「片方はとにかくスッキリ」と言ってました。
「精度が高い = スッキリ方向」というのはなんとなく傾向があったので、おそらくそっちがComandanteだろうとの予想。
自分は差がよくわからず予想はハズレ。ただ横にいた渡辺くんは「やっぱりこっちがコマンダンテかー!!コマンダンテすごい!!!」とのこと。
他の人達も差があると話をしていたので、差がないわけではなさそうでした。が、差は僅かな気がします。
ネルドリップ vs Konoペーパードリップ
きのう参加していた高田くんは日頃からネルドリップで淹れているというツワモノ。自分はネルドリップは聞いたことはあるものの実物はみたことないという状態。
写真撮り忘れたので、ハリオのサイトのリンクを。
https://www.hario.com/seihin/productdetail.php?product=DPW-1
ネルドリップというのは布のフィルターを使って抽出するものです。ネットで「ネルドリップとペーパードリップの違い」を調べると、「ネルのほうがなめらか」という書かれ方が多いですね。
そしてもう一方のkonoのペーパーフィルターですが、こちらは円錐形というのはハリオと同じですが、リブの長さが違ったりします。自分は日頃からkonoで淹れてるので、慣れたツールということで。
高田くんのネルドリップと松山のkonoでそれぞれ抽出し、飲み比べしてみました。こちらもブラインドで飲んでみました。
う、結構これは違うぞ。そういう印象です。片方はスッキリ、片方はねっとりという印象。露骨に「ねっとり」というわけでもないんですが、酸味もありその他の味もありで複雑。スッキリの方は、酸味も弱めで飲みやすい。
自分的にはkonoがスッキリのほうで間違いないと確信。実際マークを確認するとアタリでした。
ただ、これには一つ意図してやったことがありました。
4:6メソッド
上記のサイトで解説される粕谷さん考案のドリップメソッドです。ハリオのV60を使う前提ですが、注目のポイントがあります。
前半の2投が味を決める(酸味を決める)ということです。後半の5投は濃さを決めるという解説です。これはハリオだろうがkonoだろうが同じだろうなと想定すると、序盤のお湯の注ぎ方で味が決まるわけです。
わりと酸味を抑えたい自分としては、序盤をゆっくり淹れていくことで酸味を抑えた淹れ方ができるという解釈をしました。そして濃さに関してはトータルの時間として3:30秒に収めることに注意します。薄くするなら3分を切っていく感じのイメージです。
それを意識し、4:6メソッドのように段階的に淹れるのではなく、序盤ポタポタ、トータル3分に収めるような淹れ方をしました。結果konoで淹れたほうが酸味が抑えられスッキリした感じと判定されたんじゃないかと思います。
まとめ
超長くなったので、まとめます。
このコーヒー飲み比べ会でわかったのは、まずはTIMEMOREのミルが超コスパ高いこと。Comandanteは高いだけのことはあること。そしてなにより、淹れ方によって味の差が超出ること。(特に序盤で味が決まる)
今までkonoでしか淹れたことがなかったですが、こうやっていろんな道具に触れると、飲みたい味に向けて道具を使い分けるみたいなことが想像できました。挽目をあえて複数混ぜるなんて使い方もあるのかも?なんて妄想してしまいます。
次回、またなにか別の要素を飲み比べしたりしてレポートしていけたらなーと思います。