娘の誕生日プレゼントを作る 7歳
長女の7歳の誕生日。この年は漠然とカメラを作ろうと決めていました。前年の6歳のときは3Dプリンターを職場に導入したことが嬉しくて3Dプリントにしましたが、7歳のときは職場に前よりも立派なCNCを導入したので、切削で作ることだけは決めていました。
RaspberryPiを使ってカメラを作る
ギークな皆さんは御存知のRaspberryPiですが、zeroはとても小さくてガジェットを作るにはとてもいいです。そのzeroにもカメラはつけられますので、デジカメ風のものを作るのはこれらで行けそうというのはわかっていました。
ちらっと検索しても猛者たちが色々作ってる事例が出てきますね。(Google画像検索とかで、「RaspberryPi カメラ自作」とかで検索してみてください)
ということで、RaspberryPiでカメラを作るっていう事自体はそれほど珍しいことでもないのかなと思いました。なので、作るのは簡単!(なはず)
娘にとってのカメラ
娘はもっと小さいころにLEGOカメラをサンタクロースにもらっていました。
これを持っていたのですが、割とすぐに壊れちゃったので、マイデジカメは持ってない状態でした。なのでカメラはきっと喜ぶはず。
早速設計
Fusion360で設計します。内蔵しないといけないパーツはわかってるので、とにかく内蔵できるようなサイズ感で、カメラの形を作りました。
カメラのアイコンとかを参考にやろうかと思いましたが、実際のサイズにするとファインダー部分がバランス悪い感じがしたので、昔愛用していたNikonのNewFM2を参考にして形を作りました。(ただの切り出しなので、結局2Dのデザインになるのですが)
で、内蔵するパーツを配置していき形状がフィックスします。
今回は初のバッテリ内蔵です。リポバッテリでやや怖いですが、充電回路も普通に売ってたのでそれを使うことに。
切削
事務所に導入したMODELA MDX-50を使いました。
削ったものにパーツを載せていきつつ配線もしていきます。
作業しながら、「た、たまらん」と何度もうなりながら作業します。木製の外装を削り出し、そこにピッタリハマる電子パーツたち。これははっきり言って最高です。
夜中にニヤニヤしながら、組み立てが完了しました。
あとはサクサクっとPythonでカメラのコードを書いてプレゼントしました。はんだ付け終わったのが当日の真夜中なので、プログラムは最後の最後です。構想していた機能全ては実装できないけど、一応撮れる状態にもっていけました。
完成
娘も喜んでくれました。いい仕上がり。実際に完成したカメラで撮った写真はこんな感じです。
明るいとまぁまぁ撮れます。すぐ手ブレしちゃいます。
こういう謎の写真もたくさん撮れます。。(たぶん次女がシャッター切った)
まぁ課題もありますが、一応作りたいものは作れました。
ソフト更新
まだ更新ができてませんが、、構想としては外でも使えるものにしたいと思っています。外で撮影するときは、WiFiとか不要な機能は全部Offにしてバッテリ持ちを最優先します。で撮影したデータはSDカードに保存。
自宅に戻って充電ケーブルをつないだら、それを検知してWiFiを探す。自宅WiFiにつながったらDropboxの所定のフォルダにアップロード。最後に通知をslackに投げる。というのを作ろうと思っています。
まとめ
木で外装を作って中に電子パーツを入れる。そうすることで、今回の場合は木でできたおもちゃのカメラに見えるものができました。でも実際はバッテリも内蔵してて本当にカメラとして動作する。その意外性はなかなか良いことがわかりました。発見もあり、良いものが作れた実感があります。