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作る時の考え

作家としての活動も多少やってます。そして仕事でも「作品」と言えそうなものを作れる機会が増えてます。

そんな松山個人の「作る人生」において考えてることを書いてみます。

ライブ感

ものづくりってじっくり何回もリテイクしたりしながら作り込んで、作り込んで、作り込んで、展示などで発表するという流れです。なので、音楽演奏とかと違い、ライブ性はそんなにないわけです。

でも、ここ最近はライブ性も必要なんじゃないかって思う部分があって。というのは、ライブなジャンルの緊張感ってなんかいいんですよ。自分の場合はビリヤードとか弓道とかの経験がそうですが、あの緊張感はクセになる感じ。どんなに練習で上手くいってても、本番でうまくいかないと何にもならない感じ。

自分は娘の誕生日プレゼント作るのでそのライブ性を得た感じがあります。

というのも、忙しい最中プライベートワークをするので、そんなに時間をやたらとかけたりはできません。でもいいものを作りたい。なので、集中して1発で仕上げるみたいなことをしてます。デザインも設計も企画も全て一回で仕留めたい。

そうするとまるで書道のような感じで、集中して作ることになります。これ、なんかいいんですよ。

そもそもアイデアとかデザインとかって初案が良かったりすることが多いです。なんとなく不安で別案考えたりするけど、結局最初のがいいってなって戻ったり。安心感を得るために別案やってるだけだとしたら、初案で最後までいけばいいやんってなりました。

多作

上のライブ性と関係ある話です。一筆書きで仕上げるようになると作るのが早くなるので、多作になるんですよね。そうなってきてわかるのは、アイデアを出してから仕上げるまでの試行回数を重ねたいってことです。作品も群になってくると伝わることもあるので、数を重ねるのも重要なわけです。

アイデアの質も数を重ねることで高まります。仕上げも同じで仕上げた数で仕上げの力が高まる。

多作に傾倒することで得られるものがあると感じてます。若い頃のリテイクの数が身を結んで、一筆書きになり、それを得ての多作。

死ぬまでに修練した全てのスキルを使って最高の作品を作りたいですね。

自分で作ること

仕事では企画を中心とし、自分で作ることが減ってます。設計とかはすることはまだ多いですが、そのうち自分でしなくてもしてくれる人が見つかりそうです。

でも、作品では自分で作りたい欲はまだ高い。

アイデアから実現までの時間を短く、自分の手でやり切る。これは爽快で気持ちがいい。スパッと1発で仕留めたい。

若い頃との差

若い頃は、全部自分で作りたいし、何度もリテイクしたりチューニングして最高品質を求めるのが楽しくて。多作的な頭は少なく、究極の一作的な考えだった気もします。作品も一つの作品を作ることに集中したいので、並行して何かしたいとか思わなかった。集中こそが大事という考え。

今は、多作に傾倒した考えを持ち始めてるし、並行してたくさんのプロジェクト抱えるのも良いと思ってる部分はある。なんか考え方が変わってきたかも。

結果として、若い時よりも忙しくなるという。

次の作品

さ、次は来年予定のsiro展で発表する新作だ。誰かとコラボしたいところだが、ひとりでつくるのもいいかもなー。

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