MFゴースト フィクションだからこそディティールにこだわれって私論

「MFゴースト」がアニメ化されていたので配信で鑑賞。
原作は講談社のサイトで週遅れで読めるのでずっと読んでいる。

 しげの秀一の前作「頭文字D」の正当続編となっており、アニメも踏襲しているようだ。
 ネットで週遅れで読めるので、最新ではないがスジは追っかけている。
 アニメはアマプラでシーズン1を観たけれど、第二戦の予選までを描いている。

 舞台設定はかなりひねった。
 流石に2作連続で走り屋が公道を暴走するってのはマンネリにしかならないので、箱根~伊豆周辺の公道をレースで走れる理由を作ったのはよく考えられている。
 EV全面移行して内燃機関車販売停止というのも、この手のストーリー内の時間の流れが実際と合わないことで新型車が出ても出せないってジレンマも回避できる。
 何年で線引してるかまでは解らないが、30年連載していて開始当初の世相で止まっているはずが、スマホが出てくるとかなにやってるん?なのよりはマシだと思う。

 登場人物もほぼ一新されており、イニDのキャラは脇で偶に出る程度に抑えられてるのも悪くない。
 旧作のキャラがいつまでも出まくってる状況になるんだったら、旧作を再開させれば良いのだから。

 しげの秀一のキャラの作画が昔と変わっていて、俵型の目がしっくりこないのはともかくとして、アニメはそこまで酷くない様に思える。
 車の描き方は動画として悪くない。アニメの技術が上がってるってのが実感できる。
 モビルスーツと違い、実車のイメージがあるからだろうか?

 納得が行かないディティール
 何と言っても「これレースだよね?」
 イニDの時は非合法な走り屋同士のバトルだから、レギュレーションも何もない。
 ただレースと言った形式となったらそうは行かない。
 クルマの描写はそこそこあるけれど、チューニングはあっても安全装備に関しての話は出てこない。
 レースならせめてロールバーくらいは入れろと。
 公道走るからナンバー付きってのはわかる。
 昔、ラリーでロールバーの類は車検が通らないからと駄目になったが、その後改造車検が認められるようになり安全装備ができるようになっている。
 WRCが日本で開催されているが参加車両はナンバーがついている。
 コースが一般公道でエスケープゾーンが全くなく、コースアウトで谷底に真っ逆さまなんてところの描写もあるところに何もないクルマで命賭けて走るって今どき流行らない。
 
 同じことはドライバーの装備にも。
 レーシングスーツを着ろってのはあるけれど、せめてヘルメットくらいは
被りませんか?
 レースの事故で死亡者が出るのは減ったとは言え、皆無とは言えないしクルマがクルマだけに。
 FIAの認定を受けてない草レースなのだろうが、それだけに重大なアクシデントが発生したら主催団体の責任は重大となる。

 今更になるけれど、細かいところをすっ飛ばすならレースの形にする必要無かったんじゃないの?としか思えないのだ。 

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