[monozuku/モノヅク] 製造業のためのスキルマーケット MVP日誌vol.16(ローンチ前ヒアリング、プレスリリースと新聞取材)
こんにちは!
コウヘイくん(@モノヅク事務局)です。
製造業のための副業支援と人材・スキルマーケット [monozuku / モノヅク] を2022年5月にローンチ、展開中!
「オーダーメイドで車やバイクのワンオフパーツを作ってみたい!」
「アイデア商品、作ってみたい!」
「自分だけのアクセサリーで友達と差をつけたい!」
町工場や製造業者に特注品を頼んでみたいけど、どこに依頼して良いのか、どうやって依頼して良いのか分からない方は、是非モノヅクのサイトのお問い合わせよりお声がけください!
日本の製造業をもっと身近に、もっと手軽にするスタートアップです!!
実証実験の協力のお願い&ヒアリング
vol.15では、バックオフィス系の作業について書きました。
当時は、新型コロナ第6波がピークアウトしつつある頃とはいえ、なかなか人と会いづらい状況でした。サイトやフライヤーの作成など手を動かしつつ頭の中にあったのは、実証実験の協力願いや、購入者ペルソナのためのヒアリングができないもどかしさ。
そんな中、地元商工会議所のK氏と面談させていただきました。お忙しい時期のようでしたが、快く時間を作ってくださいました。協力企業様の紹介のお願いをしたところ、残念ながらすでにヒアリングをした方がほとんどでした。
やはり商工会議所は、中小企業のサポートをするところですね。お話しを伺うと、ワーカーが個人事業主になると言うことは、助成金や補助金の申請も可能になると教えていただきました。これが整うと、モノヅクのメリットも増します。ありがたいお話を聞けました。
その後は、熱処理企業のK取締役とアポが取れ、お話する機会をもらいました。熱処理というものを簡単に説明すると、刃物など、金属に熱を加えて硬くする工程のことです。(やんちゃな人が使う「ヤキを入れる(=硬く鍛える)」という語源はここからだそうです。)金属加工の中でもニッチな部類なので、面白いヒアリングが出来ました。
・熱処理というto Bのイメージがあるが、個人でナイフを作る人もいて、依頼が来ることも過去にあった
・業務内容がニッチかつ、水平分業型なので購入側として使う要素はなさそう
・自社の従業員が副業できる設備はない
固定観念で決めつける事は意識的に排除しているつもりでしたが、それでもまだ決めつけている部分がありましたね。また、他の業態でも用途の可能性が示唆されていると思いました。
自社従業員が副業として使える設備は保有していないとのことですが、個人向けの焼き入れの新規販路開拓など、代表が副業者として登録、企業活動としてサービスを利用するという提案をしました。
プラットフォームサイトの課題
サービスの原案の段階より、供給側がワーカー(製造業従事者)だけでは質や種類、量においても需要を満たせない事を想定していました。
モノヅクは後に企業様が企業として登録ができるようにピボットしますが、この時、企業登録ではなく副業者として企業登録してもらいたかったのは、二つ意味がありました。
ひとつは、製造業従事者の副業者が見える形で増えることで、製造業特化型副業のマーケットを盛り上げたかった事。もうひとつは、中抜き対策です。
プラットフォームサイトは、取引のたびに手数料をいただいて成り立つビジネスモデルが多く、モノヅクもそれを想定しています。しかしながら現在、多くの企業が自社サイトを持つ時代です。自社サイトを持っていなくとも、企業公式SNSも簡単に作れるし、社名検索をかければ連絡先を調べることも容易にできるため、プラットフォームを介さないで(手数料などを上乗せしないで)直接取引をする中抜きができるのです。(現に巷の手数料で成り立つプラットフォームサイトは、この対策にかなりのコストを割いているようです)
モノヅクは、万が一副業者の仕事にトラブルがあった場合でも、企業へ責任追及が及ばないように、副業者と企業を紐づけない作りとしていました。つまりモノヅクの仕組みは、アカウントから企業が特定できない=中抜き対策としての効果も果たしていました。
※先述のように、現在のモノヅクは企業様が企業様名で登録、出品が可能となっております。使用者であるユーザーが製造依頼をしたいと考えたときに、サプライヤーの数や種類が限定的になってしまうと、サービスが動かなくなってしまうのを防ぐためです。
PRリスト
いよいよサービスローンチが見えてきたころ、PRについての話も出てきました。
にしやんにはマーケティングとPR担当としてチーム入りしてもらいましたが、ここまでの期間、サービス開発にかかりきりでした。2ndタームの目的がサービスのローンチなので、やっと力を発揮してもらえます。
PR文章を作成してもらい、同時にプレスリリース(PR)の投下先のリスト作りをしてもらいました。
最終的にはwebのプレスリリースサイトと、記者クラブに投下し、以下のように取り上げてもらうことに成功します。
記者クラブへの資料送付は、あわよくばサービスローンチ発表でもある5月に出展する展示会の取材を期待していましたが、それは実らずローンチ後の取材となりました。
この新聞でのPRは、後にyahoo! ニュースにも取り上げられた(現在は期限過ぎで残っていません)ので、非常にありがたい機会となりました。
新聞取材に関して
新聞の取材は、無料でできるとてもPR効果の高い媒体です。しかしながら、文章の校正などはできないので、解釈の違いなどで、こちらの意図とは違う内容になってしまっていたりすることがあるそうです。当然、それを追いかけて訂正することもできません。取材時には細心の注意を払う必要があると、インターネット検索をかけると出てきます。
慣れた方であれば即時対応が可能かもしれませんが、我々は取材が初めてということもあり、事前に準備をしておきました。
1.事前に質問内容を確認しておく
2.サービスの資料を用意しておく
事前に質問内容を1~10まで把握しておくことは無理ですが、概要だけでも押さえておくと心理的にも楽です。また、モノヅクはサービスとして複雑な部分があるので、持ち帰ってもらうための資料を用意しました。商品であったり、システムでもステークホルダーの少ないタイプのものであれば不要かもしれません。参考になれば幸いです。
新聞に掲載されたときはすでにサイトはオープンしていましたので、アクセス解析も可能です。やはり効果は絶大で、アクセス数がグンと伸びました。