[monozuku/モノヅク] 製造業に特化したオンライン スキルマーケット MVP日誌vol.17(ローンチ)
こんにちは!
コウヘイくん(@モノヅク事務局)です。
サイトをリニューアルしました。これまではユーザー様、サプライヤー企業様、サプライヤー副業者様それぞれに向けたものとなっていたため、サービスとしてぼやけた印象でした。
そこでユーザー様向けにぐっとフォーカス。MVPなので、これからもピボットしていきます。
ここで自戒を込めて書きます。スタートアップにあるあるらしいのですが、プロダクト(サイト)を作ってしまうとそこに固執してしまいがちです。notプロダクトアウト。「マーケットアウト」→「プロダクトイン」が正解です。顧客ありきのサービスを忘れず、心掛けましょう。
【monozuku/モノヅク】概要
「オーダーメイドで車やバイクのワンオフパーツを作ってみたい!」
「アイデア商品、作ってみたい!」
「自分だけのアクセサリーで友達と差をつけたい!」
町工場や製造業者に特注品を頼んでみたいけど、どこに依頼して良いのか、どうやって依頼して良いのか分からない方が、たくさんいらっしゃいます。
日本の製造業をもっと身近に、もっと手軽にするスタートアップです!!
メンバー構成
ローンチ
前回はローンチ前に駆け足で行った施策やPRとその効果、新聞取材について書きました。
当初のプランより、準備は順調に進んでいました。出品サイト(minne/Lancers)の企業登録許可の取得。サイトをプレオープンさせてのチェック。また、説明用の資料なども準備できており、ペーパーとしても、サイトにも反映が出来ていました。
こうしてタスクが溜まっている時こそ、タスク管理をスケジュールに落とし込んでおくことの大切さが良く分かります。面倒でも、事前に準備すると結果が違いますね。一番効くと思うのが、無理やりでも箱に入れてしまうこと。強引にスケジュールに入れたものでも、箱に入れてしまえば、こなしたくなるのが人間なんだなぁと思いますね。良くも悪くもw。
さて、前置きが長くなりました。monozuku/モノヅクは、ローンチ日を2022年5月14日に設定しました。この日は、会社がある展示会に出展する日でした。
モノヅクは、オンラインマーケットプレイスです。広告などの施策もしていないので、ユーザー候補の方には能動的に動いてもらわない限り、サービスがその目に入ることは絶対にありません。
この展示会は、ヒアリングにご協力いただいた企業様や、個人の方も顔を出しています。そのため、どうしてもキチンと目に見える形でサービスの発表を行いたかったのです。
2022年5月14日 monozuku/モノヅク ローンチ
会社の展示ブースを半分間借りして、ポスターとサンプルとを展示し、フライヤーを配りました。ブースはこんな感じです。
展示会初日は、本業の都合でブースが無人のほぼ展示のみ。(展示会関係者の皆様にはご迷惑をおかけしました)。
そんな中、昼前までの数時間だけでしたが、製造業者、非製造業者の経営者や幹部の方々、自治体やそこに関わる方々とお話をさせてもらいました。サービスに期待を持ってくださっていることなどが聞けて、非常に心強く感じました。
特に非製造業者の方からの好印象と期待が多かったですね。でもそれは、裏を返せば、内情を知る「製造業経営者」から見ると、理想ばかりが先行する甘い構造であることが見えていたんだと思います。とはいえ、そこは重々承知の上。現状、どう骨を太くし、肉をつけていくのかを検証する事業化のスタートではありません。「犬になるのか、猫になるのか」を決めるためのMVP実証実験のスタートです。
特筆すべきは展示会2日目のローンチ日に、ぐっちょんとにしやんが関東から駆けつけてくれたこと。
二人が駆けつけてくれたことにより、展示会での機動力がぐっと上がりました。「ハジメマシテ」のあいさつもそこそこに、私はブースにて本業とモノヅク両方のお客様の対応をしつつ、二人は展示製造業オーナーやワーカーへのヒアリングを敢行。
ヒアリング内容は事前にMTGで決めてありました。以下を中心に、他、情報収集です。
内容をお見せすることはできませんが、計16社のヒアリングを実施。実質3時間のヒアリングでこれだけの情報を集めることができたのは、感服の一言!
(あと、今さらですが、二人とも仕事の時間より移動時間の方が長かったんですね。私のとんでもない(しかも結構ギリギリに言い出した)要望に、よく応えてくれたなぁと感謝の気持ちでいっぱいです。)
副業について思うこと
後日、このヒアリングをペーパーにまとめてもらって、MTGで共有。このヒアリングで意外だったのが、副業を許可していない企業が多いこと。特に大手の企業が消極的だったのが印象に残ります。
製造業のノウハウ流出の懸念は、ある意味で覚悟していたというか想像通りでした。しかし、副業禁止の理由に「お客様の情報が漏れることを危惧している」企業様も何社かありました。恥ずかしながら、そこまで考えが及んでいませんでした。なるほど確かに、お客様によって仕様の違うものを販売しているメーカー等であるなら、自社のノウハウ以上にナイーブになるのも頷けます。この顧客目線は、大切にしたい。
2022年現在。なかなか踏み切らなかった日本一の製造企業であるトヨタも、副業を解禁しました。政府もリスキリングのために予算を割き、時代の流れがパラレルワークに傾きつつある中、今まさに働き方の転換過渡期です。終身雇用を保証できなくなっているが故、従来の日本企業にとっては苦渋の決断とも言えるのかもしれません。
一方、労働者であるワーカーたちは「副業をしたい」と声高に叫びますが、副業をする側のパラレルワーカーも、節度ある働き方が要求され、試されているのだと思っています。
「タバコ屋ごみのポイ捨て」、「公務員の不祥事」…。一部の倫理観を欠いた人の行動で、大部分の人が迷惑をこうむることはよくあることです。モノヅクは、製造業従事者の専門的な副業を支援しています。そしてそれは、オーナーの許可があるからこそ、成り立つものです。
モノヅクに限った話ではありませんが、副業者一人一人がパラレルに働くことができる環境や立場を悪用することなく、自分の成長=企業の成長として活かしてもらいたいと強く願います。
モノヅクを別視点から
モノヅクチームのスタートのきっかけとなった「新しい働き方会議」の記事が公開されました。これはある意味で、モノヅクを第3者の視点で切り取ったものです。こちらも併せてお楽しみください!!