クソになりやすいWEB広告?
Twitterで紹介されてた記事が、気になった。
■私は広告制作の現場を辞めて、広告を屠殺する現場に転職をした(はてな匿名ダイアリー)
要約すると…
【総合代理店】
・公共空間への掲出や公共電波を使って流す前提
・不自然に商品を褒めたたえるのではなく、見る者の目を楽しませる努力や広告を通して世の中を変えるような言葉を発信できないか考えている
・大学で広告論が講義されるほど、広告は文化
【WEB広告】
・数値化によるコスト効率が重視される
・ストックフォトやフリー素材のような、使いまわされた素材も厭わない
・広告主は成果物の見栄えが悪かろうが、クリック率等の『費用対効果』が高ければご満足
・広告は文化ではなく、本来の『広告』の語義に近い
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これらを読んでいて、真っ先に頭をよぎったのが…
効率を求めるがゆえに、広告の意義さえも超えてしまったWEB広告が【ゲーム業界】にはいくつかあった。
とりわけ極端な例を二つほど紹介したい
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■ゲーム内容が異なる広告詐欺
Playrixという会社が出してるゲームは、『ガーデンスケイプ』『フィッシュダム』など…基本的に『マッチ3ゲーム』と呼ばれるゲームジャンル(落ち物パズルの亜種)で課題をこなし、その成果でお庭造りやアクアリウムなど各タイトルの世界観のゲーム内容が進んでいくという仕組み。
元々マッチ3ゲームだけで1ジャンルあるものに、外部要素が加わったことはリリース当初には新しく、ゲームとしても良くできていたので…これはこれで面白いゲームではある。
私も過去に何作かハマってた記憶があります。
ところが近年、マッチ3ゲームが廃れてきたせいか…
なんとPlayrixはゲーム性が全く異なるプレイアブルな広告を入れるようになったのです。
危機的状況に対処するアイテムを選ぶというゲームや、箱庭の間仕切りを操作して人を助けるとか…全く関係がないパズルゲームを模倣しています。
レビューを見ても『広告詐欺』を指摘する人も多いです。
(元は良いだけに、そういう印象がついてしまうのは悲しいファンも…)
最初に気になった『はてなダイアリー』で危惧されていたリーチ率の高さを重視した広告は、すでに詐欺レベルまで来ているのです。
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■広告が本編のゲーム?
『ビビットアーミー』というブラウザゲームの広告
・広告に出てくる女性キャラは、ゲーム本編ではほとんど出てこない
・アダルトゲームを”連想”させるWEB広告だが、実際のゲーム本編は健全なため全年齢向けの一般サイトにも掲出されてしまう
(※広告自体も連想さえしなければ、直接的にエロではない)
これだけだと、ただのガッカリ詐欺広告なのですが…
こちらのゲームは開き直って、良くも悪くも広告に熱く力を入れてしまい、それを自らネタにしているようです。
・イラストはゲーム本編には出てこないのに、広告のために書き下ろし
・クリスマスイブにニコニコで広告を流すだけの27時間放送を実施(使われた素材数は3000種以上!)
・クソ広告撲滅キャンペーンを実施、広告を募集するも…特別賞にスケベ広告を揶揄する作品が入賞
もはや、ココまで来ると一周まわって『広告は文化』へ回帰してるのかもしれませんw
詳細は下記のYouTube動画が詳しいので、そちらを参照してください↓
【ソシャゲ事件簿:CASE126】広告が本編のゲーム(ビビッドアーミー)
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さて、ここまではWEB広告はクソになりやすいって紹介でした。
じゃあWEB広告は全てクソなのか?
と言ったら、私はそうは思いません。
本来はむしろ、動きを付けられて多彩だったり、インタラクティブなものも可能で…『消費者側も楽しめるもの』になり得ると思うのです。
分かりやすいものでは、昨年ペプシのTwitterキャンペーンで本田圭佑さんとジャンケンするゲームがバズりました。
もしただのキャンペーンだったら、応募して完了…
ところが広告自体が話題になったので、それまで興味なかった人にまで広域に拡散されていきました。
一時はコラ画像や動画まで作られていましたし、『広告自体がコンテンツ』と化していましたね。
また、私は最近Twitterでフォローしてる方はイラストレーターの方やCGクリエイターの方、映像関係のお仕事をされてる方が多く、WEB媒体でのお仕事作品を目にしたりします。
そういった方々の作品は本当の意味で『作品』で、『広告は文化』な世界。
クソになりがちなWEB広告…これからはクライアント側が目先の数字に囚われないで、良質なクリエイターをご指名していく時代なのかも?
普段から見ているクリエイターの方が採用された広告って、ファンから見ても付加価値高いですしね!
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