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アプリを作るだけでダウンロードされる方法

本題に入るまで長い話。

窓拭きの会社を経営していたとき、営業に悩むことがあった。
自社の仕事を増やしていきたいのだが、営業が苦手だったので、なかなかできないでいたのだ。

そもそも独立した時点で、取引先は10社近くあった。
バイトしてた頃からのツテではあるが、十分な数あったのだ。
そこから5年ほどたって、メインの取引先は3社程度に落ち着いた。それに加えてサブが5社程度。

しかし会社の売上は横ばいになっていた。今の取引先からの仕事は増えたり減ったりを繰り返して横ばい。
これはもう新規を開拓するしかない。しかしその営業ができないでいたのだ。

何も考えず、東京中の清掃会社やビル管理会社に電話(ないしメール)すれば、それだけで済む話なのだが、自分にはその勇気がなかった。
そこで考えたのがブログだ。単純な話、ネット上で一番有名なガラス屋(窓拭きのプロ)になれば、それだけで勝手に仕事がくると思った。

「営業せずに仕事を増やす方法」はこれだと思ったのだ。

実際にやってみたところ、これはそこそこ成功した。
業界内での知名度も地味に上がり、メディアの取材も来るようになった。
結果的に営業せずとも仕事は増えるようになったのだが、このときには窓拭きの仕事から興味が薄れつつあった。

本来手段であったはずのブログに夢中になってしまったのだ。
その後、ブログ→Webサービス→スマホアプリという順に興味関心は移り、今にいたる。

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さて、ここからが本題。

窓拭きのときと同じく、アプリ開発においても営業の悩みがあった。
ようは、単に作るだけでは全然DL(ダウンロード)されないという悩みだ。

もちろんそうでない人もいるだろう。
親しい知人なんかは、処女作から猛烈にDLされてるし、そういう例外もあると思う。
でも9割の開発者は作るだけではDLされないし、営業やら宣伝は苦手のはずだ。

もちろん私もそう。「こんなアプリ作ったんでDLしてくださいね〜」なんて言うのも苦手だ。
初期の頃はブログやTwitterで書いていたが、本当は苦手でしょうがない。
YouTuberの「チャンネル登録と高評価お願いします」みたいなものだ。あれも自分にはできない。

アプリを作るだけでDLされるようにするには、どうすればいいのか

アプリ開発を始めた頃の自分の悩みはこれだった。
結論から言えば、「検索キーワードに合わせて作ること」が答えになった。

例えばAppStoreの検索欄に「英単語」と入力したとする。
するとサジェスト(予測変換)で色々な複合ワードが出てくるだろう。

・英単語 無料
・英単語 アプリ
・英単語帳
・英単語 中学生
・英単語ゲーム

こんな風に出てくるので、それぞれ実際に検索してどんなアプリが出てくるのか調べてみる。
すると、冴えないアプリ(失礼)が上位に出てくることがある。これはチャンスだ。
あとはそのワードをそのままアプリタイトルにして作るだけ。それだけで適当にDLされるようになるだろう。

上記の例で言えば、「英単語 中学生」の1位は私のアプリだ。
これこそ冴えないアプリが上位表示の典型例なので、差し込む価値があるだろう。

このへんの手法は、前に記事にしたことがある。

ちなみにこの記事の中で「おこづかい帳 子供」と「副業 収支」は狙い目だと書いて、実際にその後アプリも作った。
GooglePlayではイマイチだが、AppStoreではどちらも1位を取っている。


なので、この手法は有効であった、と今でも思うのだ。
(おこづかい帳の方は、「おこづかい帳」と「お小遣い帳」、双方の単独ワードで2位まできた)

これが私なりに考えた「アプリを作るだけでダウンロードされる方法」だ。

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さて、これで書くのをやめてのいいのだが、ここからがある意味本当の本題。今一番言いたいことだ。
上記の方法で4〜5年間アプリを量産し、リリース本数は100本を超えた。もちろん適当にDLはされる。

しかしこの方法はダメだ。

激しくつまらないのだ

こんなことを繰り返していては人間ダメにある。
The ダメ人間 一直線。私のことだ。
このままでは激しくダメな大人になるだろう。

ここらで路線のシフトをしなければいけないと、心から思っている。

「アプリを作るだけでダウンロードされる方法」を自分なりに見つけたが、それは激しくつまらない方法だった。

今日の結論があるとすればこれだろう。

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