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まるで離乳食

ちゅーるを食べてくれるようになった、というのは以前にも書いたと思う。
現状ではおやつとして1日1本を2回に分け、スプーンに絞り出して与えている。おかげで投薬も格段に楽になったし、水分補給にも多少の効果を得られている。少なくともドライフードだけでいるよりは、食べたちゅーるの分だけ摂取水分量は増えているのだ。
もちろん与えすぎは厳禁ではあるが、朝晩1回ずつ、スプーン1杯のちゅーるを食べる事を日課としておくことは、今後また投薬の必要が出来た時に、猫のルーティンの中に自然と投薬を組み込めることにもつながると思っている。

そして、ちゅーるにはもう1つの恩恵がある事が今日発覚した。
朝晩に設定しておいたちゅーるタイムになると猫はキッチンに座り、人間がちゅーるをスプーンに絞り出すのを待つのが習慣となっている。しかし昨日はちゅーるの在庫を切らしてしまい、猫はどれだけ鳴こうが喚こうが媚を売ろうが、ちゅーるを食べる事が叶わなかったのだ。ない袖は振れないのだから仕方がない。
そして今日、立ち寄った近所のドラッグストアで水分補給ちゅーるを見つけた。喜んで駆け寄ってみるも、その水分補給ちゅーるはまぐろ味だった。
うちの猫は総合栄養食だとチキン味の物しか食べてくれない。ロイヤルカナンの消化器サポートも、ピュリナワングレインフリーのチキンに混ぜ込むことでなんとか食べさせているのだ。ちゅーるも念のためとりささみ味の物だけしか与えた事がない。
しかし、大好きなちゅーるであれば。
しかも、昨日1日ちゅーる断ちをさせられた後ならば。
もしかしたら、今ならば、まぐろ味のちゅーるを食べてくれるのではないだろうか?
僅かな期待に縋るようにまぐろ味の水分補給ちゅーるを握りしめ、私は帰宅の途についた。

帰宅すると、猫はちゅーる断ちによる不機嫌で不貞寝していた。
だが、手洗いうがい着替えを済ませた私が、ちゅーるを手にキッチンに入ってゆくのを目にした途端、猫は目を真ん丸にして起き上がり、私の足元に早足で近づき、すねこすりと化した。ちゅーるをセットしたスプーンをにーさんに手渡すと、にーさん(が手に持ったちゅーる)を追って共にリビングへ。
そして、猫はまぐろ味のちゅーるを呆気ないほどスムーズに食べ切った。

こうやって食べられるフレーバーが増えてゆく、というのは、赤ちゃんの離乳食に似た物がある。まずは1度食べさせて、そして食べられる物や好きな物を徐々に増やして行く。そのための経験値の下地として、うちの猫にはちゅーるが最適だったという事だろう。こうやって様々なフレーバーに慣れていけば、ピューレ状のウエットフードや、猫用スープを試すことも出来るかもしれない。
水分補給の面でも、将来食べる事になるだろう療法食の選択肢を増やすという意味でも、ちゅーるは小さなありがたい1歩だ。

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