世の中からステレオタイプを無くしたい! 〜世界最大級のビジュアルプロバイダーが真剣に取り組んでいる事
こんにちは。こちらではゲッティイメージズがnoteを通じて実現したいこと、その背景をご紹介します。
ビジュアルの力
皆さんは、記事、ニュース、SNSを見る際、画像と文字のどちらが先に目に入ると感じていますか?
両方を同時に認識している、という方もいるかもしれません。では、あなたの知らない言語で書かれたものだったらどうでしょうか。
人間の脳は、文字情報より、画像を6万倍早く認識すると言われています。
このことは消費者の意思決定を促したり、記事の閲覧数を増やしたりとビジネスに役立てることができます。いわゆる目を引く画像でクリックさせると言うことです。
しかし、現代の私たちの脳は日々多くの視覚情報に晒されている結果、画像から無意識に影響を受け、偏見を生む危険性があります。
美しい女性とは、日本人とは、成功とは何か、を想像する時、思い浮かぶイメージはどんなものでしょうか? それは広告やメディアから発信されるビジュアルに影響されていませんか? そして、そのイメージに似ていないという理由であなた自身の可能性を諦めてしまっていませんか?
インクルーシブなビジュアルストーリーテリング
ゲッティイメージズは、1995年創業のビジュアルプロバイダーとしては老舗とも言える企業です。
世界37万名以上のクリエイター、共同通信、NHK、朝日新聞、BBC、Sony Pictures Entertainment、Universal Studios、NBC、Paramount Picturesを含む300以上のコンテンツパートナーと契約し、約4億点の画像や映像を広告、報道用に配信、ライセンス販売しています。
またIOCやMLB、FIFA、アカデミー賞やファッションウィークなどの公式フォトグラファーも務め、イベントの模様を魅力的かつ正確に撮影し、スピーディに配信する役割も担っています。
世界中のお客様とパートナーに支えられてビジュアルを発信しているのですが、そんな私たちが提供する画像に偏りがあったらどうなるか。
選ばれ続けるパートナーであるために、何をすべきか。
その責任と存在意義を強く認識しています。
そのため、創業当時から社内にリサーチチームを設置しています。自社ビジュアルの利用動向と社会問題、流行、文化、消費者意識アンケートを組み合わせた調査を行い、その結果をクリエイターとのビジュアル制作に生かしながら、ご利用者にも提供することで、これからのビジュアルコミュニケーションを予測してきました。
この10年の調査で共通していることは、Authenticity(オーセンティシティ、真正性、ありのまま)が視聴者に共感を生み、信頼を生むということ。
それは、ユニークで、リアルで、前向きなシーンです。ここ数年はユニークさやリアルさの振り幅がより大きくなっていて、多様でインクルーシブな世界を表現したビジュアルが消費者から求められているという調査結果が出ています。
ゲッティイメージズがサポートできること
ただ、インクルーシブなビジュアルストーリーテリングをすべき、と言うだけではありません。ゲッティイメージズでは、コミュニティ専門家との協力して、ご利用者、お客様のアクションに繋がる活動もしています。
例えばLGBTQ+コミュニティのGLAADと共同でLGBTQ+ビジュアルガイドブックを策定したり、VERISON MEDIA、National Disability Leadership Alliance と障害者のイメージ刷新を目指してコレクションを作ったり、ムスリム女性への偏見をなくすためmuslimgirl.comと前向きで親しみの湧く女性たちのビジュアルを配信してきました。
そのほか、人種、年齢、民族などのさまざまなテーマで、ステレオタイプを打破する取材や画像制作を支援する奨励金制度を設けたり、ゲッティイメージズサイトで偏向のあるビジュアルがないかを調査したりと多角的に取り組んでいます。
こうした取り組みが、弊社のお客様である広告主やメディアのブランドを守り、その先の消費者の意識変化に繋がると信じています。
私たちゲッティイメージズはビジュアルで世界を変えていきます。
noteでやろうとしていること
このnoteページでは、インクルーシブなコンテンツにまつわるイベントの書き起こしや、他社・他団体の方とのビジュアルコミュニケーションについての対談、インクルーシブな最新ビジュアルやガイドブックの解説などを発信していきます。
ステレオタイプの打破やインクルーシブな世界の実現について、読者の皆様からもご意見お待ちしています。
写真クレジット:1288856631, Jorg Greuel