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春は君のもの

昔から春、新年度特有の「はじまる」感覚がとても苦手だ。いくつになっても新しい環境に馴染むのに人よりも多くの時間がかかってしまう。同じ会社に勤め続けているから業務には慣れてきって落ち着いてはいるんだけど、4月は一気に繁忙期に切り替わるし、新しいことも毎年なにかしら「はじまる」のでちゃんとストレスを感じている。去年は本社が建て替えで新築になったため引越し作業がたくさんあり、システムもOCR運用だったのがタブレット導入になった。今年は出向先がそのシステムを開始し本社より先んじて完全にOCRは使わなくなった。来年は外勤の方もその運用に変わる予定だ。
部の中でわたしだけが本社と出向先と外勤の3種類の勤務を週替わりでこなしている。それぞれ独自のルールで動いているから覚えることは膨大にあった。久しぶりの勤務だとマイナーチェンジもまあまああって戸惑うこともケアレスミスもあるけれど、記憶力が良いので一度順応してしまえばサクサク働ける力がわたしにはあった。特殊スキルなのかもしれない。自分の不得手なところだけではなく得意なことも理解し、そこにちゃんとプライド持つことが自己肯定力になっている。

行きたいライブに行くためだけにそのチケット代の下手すりゃ10倍以上の遠征費をかけて飛行機に乗りホテルに泊まっている。ひとには理解されにくいお金の遣い方だろうな〜とも思っているので近しい誰かに話したこともなかった。わたしが頑張って働いたお金でたのしい体験を買っているんだから誰にも何も言わせないぞ、と思っている。他人にもそれを思う。迷惑をかけない範囲で心身を壊さない範囲で自分だけのしあわせを追求していってほしいと思う。でも、他者の理解は要らないと諦めていること、ほんとうはすごく寂しいことなのかもしれない。

最近おもしろがっているものたち
・伊集院光のタネ
ニッポン放送でやっている平日夕方のラジオ。ナイターオフ期間限定の番組予定だったのがこの春から時間帯を変更して朝と夕方に分けて両方やるようになった。何が良いってそれぞれのタネ(投稿テーマ)からいろいろなひとの生活が見えてくること。伊集院さんもそれをとても楽しんでいる様がいい。パートナーのひとたち(ニッポン放送のアナウンサーやフリーアナウンサーが担当している。たまにゲストパートナーもくる)もかなり個性的でおもしろい。愛着が湧きます。合わせて毎日30分くらいなので通勤時間に聴くのにちょうどいい。

・THESECONDノックアウトステージ
32→16の配信ぜ〜んぶリアタイして観ちゃった暇人です。FODだと手数料かからないって情報流してくれたフォロワーありがとう。今年は土日だったし、アーカイブも一日くらいあったからかなり都合よかったです。16→8も絶対観ます。SECONDのおもしろいところってやっぱりタイマン形式ですよね。M-1よりヒリヒリしてないのにもう既にアチアチです。三日月マンハッタンのYouTubeがかなり予習になって良いです。大会を盛り上げよう!という強い意志かなり好ましい。

・R-1
いろいろ迷走しがちなR-1ちゃんだけど、今年はとってもたのしませてもらいました。やっぱり芸歴制限撤廃でかすぎ。優勝したぴんくさんはもちろんルシファーさんのネタもめちゃくちゃ好きだったな。ぴんくさんって意外と(?)真面目な部分もあってウソつくの忘れてる場面もあって愛おしかった。これを書いていて思い出したけど、ルシファーさんのANN0聞きそびれちゃったな。あとやっぱり「かりんとうの車」が、お抹茶さんのおもしろさがようやく日の目を浴びれて(最下位ではあったし、一回廃車にはなったけれど)とっても嬉しい。新車発表会の盛り上がり凄かった〜。配信のないちゃばいち(茶柱一本立ちというピンネタ披露ライブ)もたまたま一回行けてとっても嬉しかったな〜!いつだってお抹茶さんには機嫌良くいてほしいのです。

・かりんとう
今まで気にしたこともなかったかりんとうを買っていろいろ食べてみている。カロリー高いので程々にはしたい。野菜かりんとうはかなりのヒット。そういえば「ベジップス」とか大好きだったのを思い出した。

・イコノイジョイ(=LOVE ≠ME ≒JOY)
この2月3月で3組ともライブに行けたのめっちゃ充実。同じ系列(指原莉乃プロデュース)のグループではありながらも全然違う良さがあってかなりおもしろかったな〜。ちゃんと毎回感動して泣きそうになってしまう瞬間がある。歌が上手い子のキリングパートが来るのめっちゃたのしみで(くるぞ…!)と構えてしまう。(イコラブでいうと諸橋さん、ノイミーだと櫻井さん川中子さん、ニアジョイだと大西葵さんなど)あとユニットシャッフルやカバーってめちゃくちゃ盛り上がる。正直客層にはまったく馴染めていませんが、ライブ自体は最高にたのしい。ノイミーのツアーももうすぐ始まるのでめちゃくちゃたのしみです…!

・「Springtime in You」
そんなノイミーが最近出したアルバム。Spring timeには「青春」という意味があるらしい。まさしくノイミーらしい「青春感」が強い曲たちが多く揃っている。春夏秋冬それぞれの季節感も明るさも切なさもかっこよさも甘さも強さも弱さも全部が揃っている。ノイミーを観ることで聴くことで、味わえなかった青春を擬似体験している気持ちになる。ユニット曲もカラーが全然違っておもしろい。あとイコノイジョイの凄いところは全曲MV出してくれるところ、ほんとすごい。

・おこたんどく〜二枚貝〜
おこたんどくに来場するの4周年以来と気づいてびっくりした。2021年12月かな。あのとき初めてナルゲキに行けたのも、コロナ禍になってひっっさしぶりに遠征できたのも、南歩さんがおこたオリジナルの講談を作ってくれたことも、ふたりが漫才を披露してくれたことも、すべてがスペシャルで忘れられない思い出。新宿で帰りがけにピザをテイクアウトしてホテルの部屋でひとりで食べたこと、翌日は誕生日だったこと、前後も含めて特上スペシャル。しあわせな体験は脳内で真空パックする。それをたまに取り出して眺めてしがんでたのしめるのでよかったなと思う。そのときも今回もそうだったんだけど、おこたんどくは毎回来場するの緊張するんだよな。わたしのなかで「特別」のフォルダに分類しているんだなとおもう。(楽しめるだろう)と何よりも信じて期待しているから緊張しているのかもしれない。整理番号順に整列するときに100番以上呼ばれていてもうその段階で胸いっぱいになる感覚も懐かしかった。
生きててしんどいことがゼロな人生ってないはずだから、嫌いな季節も乗り気がしない仕事も気が合わない人も過酷な現実も不運もなんとかかんとかやり過ごしていくしかないと思ってる。そんななかで「特別」フォルダがくれるたのしみが人生の希望としてどれほど光輝いているかって話なんですよ。わたしは笑っている時が一番しあわせ。大好きなふたりもふたりを応援するみんなもこれからもしあわせでいてほしいな〜とぼんやり思います。そのためにもわたしもわたしの人生を誠実に愚直に生きるぞ、これが新年度の決意です。

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