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夢はつまり思い出のあとさき

一日遊び過ぎて疲れ切ってねむすぎる。それなのに「たのしいきょう」が「過去の思い出」になっていくのがもったいなくて眠りたくない感情がある。寝るとすぐ切り替えられちゃう性質だから。明日も楽しい予定があるのにね。心の動きをぜんぶ文字に起こして残しておきたい。わたしは「文字」なんだよ。絵や写真じゃない、文字なの。フリック入力だるいからキーボードほしい。手書きじゃもっと無理だ。

ジャンルがそれぞれのお笑いを観てたくさん笑って、「わたしが観るべき物語」に出会って感動して、また種々のお笑いで爆ぜるほど笑った。一日に詰め込んで良い量じゃない。脳内麻薬でどうにかなってしまいます。無計画すぎるし、最高すぎるトランス状態。九月頭はまだまだ暑すぎるけど、九月のことは結構好き。九月までです。十月からは好きじゃない。
去年の九月も同じ場所で同じ催しを観ているのだけの、たまたまタイミング良く現場に来れていること、これってもう引き寄せられているのかもと思う。運命とかスピとかよくわかりません。占いも性格診断も見るのは好きなのにまったく覚えられない。
開演を待ちながら「ああこの一年でさすらいラビーのことだいぶ好きになってしまったな」と感傷に浸っていました。わたしのzaikoの購入履歴は60分新ネタライブが多くて「60分縛り」が好きな人とマーケティングされている可能性があります。単独ほど世界観が濃ゆくなく、かといって決して薄くはないサクッと観られる60分が好きなのであながち間違ってはいません。

めちゃくちゃ🌊だ


振り回される側も振り回す側も種々のおかしみが含まれている。人間の滑稽さ、キモさ、愛おしさ、愚かさ、ずるさ全部詰まっている。彼らにちゃんと愛着が沸く。人間讃歌のよう。わたしはたぶん「恋愛のアンチ」(?)なのだけど、フィクションの恋愛はおもしろがって観れます。アンチは言い過ぎなのかもしれない。みんなが恋愛のこと好きすぎだと思う。人生の必修科目はもっとほかにあると思ってる。自分には必要ないだけで、必要としてるひとは必要としてください。

会場が爆ぜるほど笑っている劇場の真ん中くらいで自分もその一員として手を叩きながら笑っている状態は信じられないくらいたのしくて、またこんな体験ができるんだなってホテルの部屋に帰ってきてから噛み締めました。KOCの準決勝を控えているコント師たちは仕上がり過ぎていてうっとりもした。かが屋の心の機微がわたしの心もちゃんと揺らしました。ライブで観られるとうれしい人たち。
マジマゼネタカーニバル、お祭りすぎたな。それぞれの演者のオリジナル性の爆発も脱線はもちろん楽しすぎたのもあるし、ストレッチーズ、さすらいラビー、まんじゅう大帝国あたりの名作漫才は台本がまず面白すぎると再確認した。なかなかK-PROライブで見られないような人も見られてよかった。永田敬介さんの漫談というか独白?まだまだ聞けたし、坂本No. 1さんは声デカすぎ圧強すぎおもしろすぎたな〜。人間横丁を見ているとき絶対に口角が上がってしまう。野沢さんの山田くん、虹が消し切れてなくてそれもまたよかった。紅多ちゃんがたじたじしたり、修正したりしている様、なかなか観られないものが見られた。ぜんぶ「よかった」って書いちゃうな。

ほんとうは丸一日同じ劇場に籠るつもりでチケットを確保したのだけど、どうしても惹かれる舞台に浮気してそちらに向かいました。直感は正しかった。わたしが観るべき舞台でした。
「宇宙に一番近い夏」完熟フレッシュの池田レイラさんと奥森皐月さんが主演の舞台。深夜ラジオを聴いていることをきっかけにふたりが少しだけ近づく夏の一瞬のきらめき。「深夜ラジオだけが友達だった10代」がわたしにはあったからこそ、すごく身に刺さる思いがした。刺さり過ぎて痛みを感じた。高校2年生の一時期だけ、学年で一番かわいいチアリーダー部の子と席替えに前後になったことをきっかけにその期間だけお笑いの話で少し仲良くなったことを思い出す。わたしにもあったんだよ、そんな時期が。聴いてるラジオ番組の好きな理由を聞かれて急に饒舌になるシーンがあるのだけど、「わたしの理由と一緒!!!!!!」と心の中で叫んだ。そうだよ、そういうことなんだよな。それをラジオが大好きな奥森ちゃんが演じているというのがすごくよかった。役ではなく実際の奥森ちゃんが中学生の頃は、あまり学校で仲良く喋れるお友達がいないと話していて(高校では絶対そういうひとに出逢えますように!)と銀河に謎願いを飛ばして、事実それは叶ったようなのだけど、それはわたしができなかったことを彼女には叶えて欲しかったからです。…キモ願望ごめんだよ。
ふたりの若さ瑞々しさ輝きすべて良いのはもちろん「声」と「曲」が特に良かった。池田レイラちゃんの声!!奥森ちゃんのピアノ!!ふたりで作り歌う歌!!尊すぎる。絶対に聴いてほしい。モチーフとして「銀河鉄道の夜」が出てきてそれも良過ぎました。わたしが初めてラーメンズを生で観た最高のコントを貼ります。「銀河鉄道の夜」はほんとうに良いから。そんなの周知の事実か。


観に行くことを後押ししたのは森本さんがアフタートークで出るというのもあって、いつもそう、新しい素晴らしきエンタメに森本さんきっかけでたくさん出逢わせてもらっている。音楽もお笑いも演劇もアイドルも全部だ。あなたの人脈がわたしの生活を豊かにしています。ありがとうと言わせてください。意味のわからない伝わらない感謝。

宇宙のどこかで知らない誰かが同じ時間を生きている事実、共有している事実は間違いなく希望であった。中学のときの気持ちを思い出す。

エンタメを観たり聴いたりすることが心の栄養になっていて、むしろわたしにとってそうすることでしか心の元気を保つ方法はないのかもと思う。それが非日常で濃密であればあるほど刺激があって痺れて蘇生される実感がある。いつまで弾丸遠征できるかわからないのだけど、時間と体力がある限りはやるんだろうなと薄ら思っているよ。

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