トレイン トイレイン
どうも。
KONGです。
今日は、つい先日遭遇して超・超・複雑な気持ちになった出来事。
『楽しければいい!』
といった言葉をよく耳にするけど、そりゃあ楽しんでいる側はいいだろう!
楽しいのだから
だが他人を巻き込んだ上に、その姿を見て笑って楽しむなんてのは腹が立つってもんだ!
え?
KONGさんキレてるって?
キレてないさ。
俺をキレさせたぁたぁいしたぁもんすぅよぉ。
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その夜、KONGはGET BILL MONKEYSのスタジオリハ帰りで、電車に乗っていた。
周りにはお仕事帰りの人、息抜きでお酒を飲んでいた人、これから出勤するであろう人…。
様々な人が、それぞれの目的地へと向かう為に電車に乗っている。
人生って、まるで電車みたい。
LIFE IS TRAIN...
そんな事を考えていたら
ぐぎゅるるるるるるる!
突如、KONGのお腹が暴走特急のように唸り出した。
数時間前のスタジオ中で飲んだミルクティーと、当たり続けたクーラーの風が、KONGのワガママボディを挟み撃ち・・・腸内暴走を始めてしまったようだ。
人生とはかくも予定外のことが起きるものよ。
「いけるか?
いけるのか?
いや…
このままだと…
確実にアウトだな…。」
自問自答を繰り返した結果、自宅の最寄り駅から数個手前の駅のトイレにライドオンする事にし、途中下車。
ホームを走るのは危険なので、
『決して走らず、急いで歩いて、そして早く』
といった感じで軽快にトイレへと向かうKONG。
少し長めの階段も人の流れに身を任せながら進んでいると…。
「わあああああ…!わあああああ…!」
なんと
階段を降りた先で、女の人が蹲って大泣きしている。
「へ?」
まだ屁は出していないが、代わりに野次馬精神が出てしまったKONG。
階段を降りながらもその女性が気になって気になって仕方がなかった。
周りの人も横目でその人を見ているようだが、誰も声は掛けずに素通り。
都会ではよくある光景だが、山口出身のKONGとしては、彼女をこのまま放って置くのはなんだか冷たい気がした。
『階段を降り切ったら、声を掛けた方がいいか?』
と考え始めたその時。
一人の親切そうなおじさまが、女性に近づいて声を掛けていた。
会話は聞こえないが恐らく
「大丈夫ですか?」
だろう。
すると。
「きゃははははははは!!」
いきなり女の人が笑い出した。
意味がわからない。
さらに連れの男やら数名が横から出てきたと思うと
「マジうけんだけど!!」
「だからやめとけって言ってだろーw」
「きゃはははははー」
と笑いながら
みんな揃って改札を出て行った。
ボカーンとして首を傾げ、取り残されたおじさん。
思わずKONGの怒りが爆発しそうになったが…
同時に別の物も爆発しそうだったのでトイレに駆け込んだ。
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トイレにて怒りと全てをぶちまけたKONGは、辺りを見回すと、もうどこかへ行ってしまったであろうおじさんの姿を少し探した。
なぜなら。
あの時おじさんが声を先に掛けてくれなかったら、KONGが声を掛けていたかもしれない。
そんな時にあんな仕打ちをされたら、ポカーンと立ち尽くしながら全てを爆発させ、その場で垂れ流していただろう…
あのおじさんの行動で助けられたのは女の人ではなく、KONGだったのでした。
もはや俺が言うべきだったのだ。
「声を掛けてくれて、ありがとうございます!!」
ってね。
それでは!!
また!