アメリカから日食レポ!
日本ではどのくらい話題になっているのかわかりませんが、今日4月8日は、北中米を横断する帯状の地域で皆既日食が見られました。
アメリカでは、数日前から毎日ニュースで伝えていて、人々の期待や盛り上がりが感じられました。北米で次に皆既日食が見られるのは20年後らしいので、今回逃さずにこの目で見たいと思った人は多かったようです。
わたしたちの住む地域では、皆既日食こそは見られないものの、約2時間にわたり、部分日食を見ることができました。
わたしは、ぐずぐずして太陽メガネを買いそびれて今日を迎えてしまいました。あーあ、と思っていたところに、ご近所さんから、日食を見る会をするからおいでよ、とのお誘いが。行きます!と返事してそのままゴー。
みんなで太陽メガネを回しながら、空を見上げてワーオと何度も言い合っては喜びました。主催してくれた素敵なご近所さんのお陰で、日食という非日常の機会を逃さずにワオな瞬間を楽しむことができました。ありがたや。
部分日食とはいえ、ピークをむかえた時間帯には、晴れているのに陽光が目に見えて翳り始めました。映画でいうと、いまから不穏なシーンに突入していく予感を抱かせるような、不気味な白い空気をうっすら感じました。こんなふうに感じているのはわたしだけだろうかと思って周りを見ると、みんなは陽気な音楽の流れる中、ワイングラスを傾けながらおしゃべりに夢中だったので、たぶんわたしだけだったと思います。
そろそろ失礼しようと思っていたら、居間でつけっぱなしになっていたテレビに、我らの子どもたちが通う小学校が映っていることに誰かが気づいて大騒ぎになりました。地元ニュースを伝える番組で、小学校の日食を観測する様子を紹介するものでした。
子どもたちの小学校では、日食の時間帯に全学年がグラウンドに出て、天体観察を行いました。何日も前から、このイベントについて、学校から親に告知がされており、学校では全生徒分の太陽眼鏡を購入して、しっかり準備がされていたようです。
日食を見た感想を聞かれ、前列にいた子どもが答え始めました。すると、
「校長の息子じゃない、この子!」
とある親御さんが画面を指さして叫びました。
校長先生、自分の子どもをテレビデビューさせたのね、と言ってまたみんなで笑いました。
最後に、テキサスにいる友人の友人からもらった写真を紹介します。いつかわたしもこんなきれいな皆既日食を、生涯に一度はどこかで見たいものです。
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