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【アメリカ飯】朝ごはんにドーナツは食べないけど

勝手にシリーズ化しているアメリカ飯です。

飯だといっているのに第3回にしてもう飯じゃなくなってる。ドーナツはどう見てもおやつですよね。横道にそれるのが早すぎるのでは?というツッコミは当然私の中にも生じました。

無理やりにつなげてみますが、わたしは、渡米する前、アメリカへ行ったら、ドーナツとコーヒーを朝ごはんにしてみたいな…なんて考えていました。むろん、村上春樹氏に影響されてのことですが、こういうのが、いかにも海外に住んでいる雰囲気がある気がして、わたしのアメリカ生活のイメージを形作っていました。

実際、アメリカに来てみると、わたしの知る限り、朝ごはんにドーナツを食べているアメリカ人は一人もいません。ドーナツは朝ごはんではないです。でも、思いついたが最後、書きたくなってしまったのです。

いずれにしても、今日はドーナツについて書いてみます。早速いきましょう。

クリスピー・クリーム

やっぱりこれは外せないかなと思います。日本でもお馴染みのドーナツ。

初めて食べたのは東京でしたが、生地のさっくり感と、しっかり甘いけど甘すぎるほどではないちょうど良さに、コレはうまい!と衝撃を受けたのを覚えています。日本に進出して数年経った頃でしょうか。もう既に流行っていました。

アメリカで食べるクリスピー・クリームのドーナツは、日本のよりも甘さが強いような気がしていましたが、調べてみたら、やっぱりアメリカと日本とでは、レシピが少し違うのだとか。日本では、甘さを抑えているそうです。

アメリカではいま、期間限定でキット・カットとのコラボ商品が出ています。ザクザクのチョコとドーナツを合わせると、イイに決まっていますね。

アメリカのクリスピー・クリームのHPより

ちなみに、日本ではどうなんだろう?と見てみたら、見た目の美しさと配色のキレイさにびっくり。日本人の好みに合わせて、こんなにも商品ラインナップを変えているとは。アメリカ飯特集なのに、日本に負けているかも…。

日本のクリスピー・クリームのHPより。
抹茶のドーナツはアメリカでもウケそう。

こんなはずではなかったのに!次で挽回できるか。

ダック・ドーナツ

数年前のある日、夫が買い物帰りにここのドーナツを買ってきてくれたのが、ダック・ドーナツとの出会いでした。食べるまでもなく、見ただけで、「うわー、これぞアメリカのドーナツだ!」と思いました。

ソースもトッピングも惜しげない
(写真:https://www.unation.com/stuff-to-do/donuts-in-jacksonville/)

ドーナツの上にたっぷりかかったソース。そのうえに、シャワーのように惜しげなく降り注がれたトッピング。このお店は、それまでのドーナツの概念をちょっと変えるものでした。

どうしてかというと、まず、ドーナツができたてのほかほかなのです。注文を受けて、店舗内でドーナツを揚げるシステムになっていて、いつ行っても揚げたてのドーナツが買えるのです。やっぱり、できたての美味しさは格別

もう一つは、自分の好みに合わせて、オリジナルのドーナツが作れること。プレーンドーナツから出発し、①コーティング、②トッピング、③ソース(drizzle)をそれぞれ自由に選べるのです。これは、子どもだけでなく、大人でも楽しい。3段階の組み合わせをいろいろ試して遊べます。

3段階のオプションがこちら↑
(https://www.duckdonuts.com/menu/made-to-order-donuts/)

調べていたら、「カロリーは押しなべると300ちょいだから罪悪感なく食べられるヨ!」(原文は英語)というコメントを見つけました。さすがですね。標準的な日本人の感覚では、罪悪感なしには食べられません。

でも、すっごく美味しいことだけは念押ししておきます。

モチドーナツ

これは、最近知った新しいドーナツ屋さんで、アメリカにもこういうのがあるんだ!と発見したものです。

MOCHI DOUGHのHPより

モチドーナツという名前だけではピンとこなかったのですが、一目見たら、あー、ポンデリングね!とわかりました。いろんな店が出ていますが、どこのモチドーナツもお馴染みのこの形です。

コーティングやトッピングがアメリカっぽいものもありますが、基本はポンデリング。あのモチモチの食感が、ここアメリカでも独自性を発揮しています。文句なしです。

元をたどると、日本で流行ったポンデリングがまずハワイに上陸し、その後、本土でも西海岸のカリフォルニアから徐々に広まっていったようです。なので、モチドーナツは日本のものとして認識されています

ちなみに、モチ(mochi)は、英語の中でそのまま通用するほど実は浸透していて、一部のファンを獲得しています。おそらく、大多数のアメリカ人にとって、mochiと聞いてまず連想するのは、雪見大福的なアイスクリームです。どこのスーパーでも売っています。我が家の子どもたちも、日本の元祖雪見大福を食べたことはありませんが、アメリカ製のモチアイスリームはよく食べています。

my mochi ice creamのHPより

おわりに

最近、ドーナツは控えていたのですが、書いていたらドーナツ欲がむくむく湧いてきました。この週末は、ダック・ドーナツに足が向かってしまいそうです(我が家から一番近い)。

ドーナツの穴を空白として捉えるか、あるいは存在として捉えるかはあくまで形而上的な問題であって、それでドーナツの味が少しなりとも変わるわけではないのだ。

『羊をめぐる冒険』村上春樹

村上春樹氏も、要するにドーナツはうまいと言っています。同感です。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
Xもやっています。繋がってくださると嬉しいです。https://twitter.com/Matsumura_us

《アメリカ飯シリーズ》

24日目

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