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【リメイク希望】あなたは双界儀を知っているか

はじめに

最近はドラクエ3やロマサガ2など過去の名作が多数リメイクされていますね。ファミコンやスーファミ世代の作品はプレイ環境が用意できなかったり、現代では受け入れられない要素も含まれたりするため、PS5やSwitchなどでリメイクされるのは歓迎すべき話です。
ゲームファンなら1本や2本はリメイクしてほしいなぁと思う作品があるのではないでしょうか?

リメイクされる作品とされない作品の違いとは?

ただ、ゲーム会社にもリソースに限りがあるわけで、当然ながら何でもかんでもリメイクされるわけではありません。
私のような素人でも、今この文章を読んでいる皆さんでもわかるリメイクされる作品とされない作品の違いはただ1つ
売れたか、売れなかったか
これだけだと思います。もちろんその他様々な理由はあるでしょうが、少なくとも発売当時売れなかった作品をリメイクしようとは誰も思わないでしょう。
そんな当たり前のことを考えても夢がないので、その前提条件を無視してたった1本リメイクできるとしたら何が良いかを想像してみました。
その結果、私の頭に浮かんだゲームが「双界儀」なのです。

双界儀とは?

双界儀は1998年にPSで発売されたアクションアドベンチャーゲームです。
発売元はスクウェア(現スクウェア・エニックス)。
この頃のPSはソフトがメチャクチャ売れていました。国内100万本もめずらしくありません。その状況で双界儀はセールス的にはそれほど大きな数字は残せなかったと記憶しています。
それでもこのゲームは不思議な魅力に溢れたゲームだったのです。現代の技術でリメイクされたら名作になるポテンシャルを秘めていると思います。
以下、本作の魅力について語っていきたいと思います。

作り込まれた世界観

双界儀は日本を舞台としています。陰陽道や神道、日本神話など様々な要素がシナリオ等にうまく活用されています。陰陽五行などはゲームシステムにも関わっているなど制作陣のこだわりを感じます。
その独特な世界観にはコアなファンがついていると思われ、その一端は異常なまでに書き込まれたWikipediaからも伺えます。

魅力的なキャラクター

物語を彩るキャラクター達も大変魅力的です。
猪突猛進な性格だがどんなに追い詰められても諦めない強い心を持つ主人公の「真武居 直柔(まぶい なおや)」
命の恩人である直柔を追いかけ、その後強引にパーティーに加わるヒロインの「御巫 美津穂(みかなぎ みずほ)」
この二人を含む主要メンバー6名が織りなす人間模様も見どころの一つです。
また、キャラクター達に命を吹き込む声優も豪華です。ヒロインこそ女優の京野ことみさんが演じており、ネガティブな評価をされている方もいると思いますが私としては全然問題なかったです。これは京野ことみさんが悪かったというより周りの声優陣がヤバすぎただけでしょう。
遠近孝一さん、大塚明夫さん、山寺宏一さん、大谷育江さんなど、今でも第一線で活躍中の声優さんばかりでした。

音楽の素晴らしさ

ゲーム中に流れる音楽も完成度が高く引き込まれます。特に最初のステージで流れる「Quake」の印象は強烈で、当時はこの曲が聞きたいためにゲームを放置していたほどです。
サントラも発売されていたようですが現在では入手困難で聞く手段が乏しいのが残念です。

リメイクを推す理由

ゲームシステム的に出るのが早すぎた作品だと個人的には考えています。
グラフィックが粗かったのは仕方ないとしても、3Dアクションとして見た場合操作性が悪く多くの問題を抱えていたと思います。敵に攻撃が当てにくい、ジャンプで目的地に着地しづらい、現在地が分かりにくい等、ストレスとなる要素がたくさんあります。
ただ、それ以外には特に不満点もないため、現代の技術でリメイクして快適な操作性(あとできれば美麗なグラフィック)で遊ぶことができればと願わずにはいられないのです。

最後に

今ではPS3かPSVitaのゲームアーカイブスくらいでしか遊ぶことができないと思われる本作。もし環境があるならぜひ遊んでみてください。
操作性はクソだなと思いつつも、きっと本作の不思議な魅力に取りつかれることと思います。


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