林家正蔵・彦六
圓生百話を何度も聴いてると、浄瑠璃とかは、上手いなとか、説明も丁寧で優しいなとか、ちょっとくどいかなとか、そう、三回目になるあたりから、生意気な感想を持つようになった
そんなことを落語をよく知ってる友人に話をしたら、彦六、先代の正蔵を聴いてごらんって教わった
まず中村仲蔵、淀五郎、圓生でさんざんきいたのだけど、新しい感じに聴けた
聴いていて、まるでお芝居を観ている様に引き込まれた、生の舞台の録音だったのも良かったのかも知れない
圓生のは、スタジオか何かで、全く雑音が無いと云うか、なぜか、きれい過ぎて少し聞き飽きてしまう
彦六・正蔵は、あの少し煙ったいような語り口、怪談ものとか、ちょっと縁遠い感じだっけど、圓生を聴き込んでいたあとだったせいか、余計に生き生きと素晴らしい録音だった
怪談話しも、この暑い夏にもってこいだし、いい暑気払いを聴かせてもらった