サッカーにおける「センス」とは何?
「センス」…
週に一回、サッカースクールでコーチをしている。
地域の小学生が集まってきているので、チームを組織しているわけではない。
…ある時、親御さんから質問を受けた…
チームのコーチから、「お宅のお子さんは、センスが無い」と言われたんですけど、どうなんでしょうか?
サッカーにおける「センス」とは何なのか?
以前聞いたことがある…
ある選手が、自陣深い位置でボールを受け、素早く逆サイドの一番遠くにいる味方に鋭いパスを出した!
「パス」とは、ボールを受けた時、最初に見たプレーヤーに出すものである…
重要なのは、どの位置にいるプレーヤーを最初に見るか!?
誰を見たかが「センス」として現れると…
…
日本のサッカーは、いまだにパスの出し手を中心に考えている。
そこにあるのは「個人」としての判断。
個人の判断が「偶然」を積み重ねている時がある。
そして、この選手なら何とかしてくれるだろうと「期待」する。
「期待」に応え「偶然」からでも「結果」に繋げるプレーをした時…その選手に「センス」を見い出しているのかもしれない。
まだ、そのレベルなのか!?
…
海外では、「選手は決められたことしかプレーしない」と聞いた。
だから、いろいろなことを「目的」と「原則」に基づき決めていくのだと。
人は、「やったことでしか上達しない」
それは、「センス」ではなく、「日々のトレーニングの積み重ねの結果」である。
「偶然」を見いだすのではなく、原理原則から生まれる「必然」を見抜く。
まだ積み重ねの少ない子供に対して「センス」が無いと言えるコーチ…
自身は何を積み重ね…目の前にいる選手に何を積み重ねてきたのか!?
「センス」を見抜くには、「センス」が必要だと思う。