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膝蓋骨骨折の話 第十五章

こんにちは
前回は退院後、自分の脚だけで自然なフォームで歩けるようにしていく段階のリハビリメニューを紹介しました。

今回はその過程で、停滞してしまう時期が訪れた時、どの様にして瓦解したのか。
筆者の経験を元に少し分析していこうと思います。

第十五章 リハビリの停滞

1.もっとスムーズに歩きたいけど

リハビリ生活を送っていた時代、なんとか仕事場に復帰してから、かなりの期間歩けるけどびっこ引いてるという状態が続きました。
(しばらくは本来の業務に戻ることはできず、できる内容の仕事をしてました。)

もちろん休日にも筆者なりにリハビリ、トレーニングを行っていたのですが、仕事場に出勤して帰るというプロセスを繰り返すと疲弊していたんです。
トレーニングの量の割に筋力が全然付いてくれませんでした。

2.停滞期間を振り返ると

筋力や機能の回復が停滞していた頃のことを振り返ると、主に以下の3つが挙げられます。

・トレーニングの負荷が身体の許容レベルより弱かった。
・トレーニングや日常動作で正しくないフォームが癖付き始めていた。
・再開した仕事に身体が慣れずに疲弊していた。


トレーニングの負荷については、スポーツの練習においてよく起こると言われている「プラトー」という状態がまさに当てはまります。

日常動作の癖については1番は歩行のフォームです。踏み込む脚の出方や膝の角度など、気にすればするほどズレてしまうものでした。

最後に挙げた仕事による疲弊は、ずっと入院やリハビリ生活を送っていたために、仕事の体力が落ちている事に少し後になって気付きました 笑

3.瓦解の術

それではこの停滞についての瓦解策を経験と共に紹介します。

言い換えると、スポーツにおけるプラトーのような状態の効果的なやり過ごし方ということなんですが、

・トレーニングの種目を変える
・目標の設定

以上が挙げられます。

前者の「トレーニングの種目を変える」は飽きずに続けられることにも繋がりそうですね。

また、筆者は種目を変えることで元々行っていた種目の課題と共通した問題が見つかったり、以前やっていたトレーニングのフォームが自然に改善されていた、といった効果がありました。

例えば、片足のハーフスクワットの効果が停滞して飽きてきたのでブルガリアンスクワットをやってみたら、膝が変な風に曲がる癖を見つけて、そこを意識して続けていったことで、片足スクワットのフォームも改善されたといった感じです。


続いて後者の目標設定ですが、これはもっと深掘りしていえば目標の見直しをするということです。

トレーニングをするとき、誰もが何かしら目的や目標を持っていると思います。ただ、停滞してしまっている時というのは、目標への意識が薄らいでいる状態なのです。
そこで、最終目標は変えずに一旦小さな目標を設定し直してあげることで、モチベーションを取り戻せます。

筆者の膝蓋骨のリハビリであれば、「走ったりジャンプのできる状態」など、
今の自分だと難しいけど少し頑張ればできるようになれそうだな、といったレベルの目標です。

筆者は怪我をした左足だけでのジャンプがまだまだ難しい状態だったので、両脚でのジャンプスクワットのフォーム改善と、片脚立ちでのバランス感覚の向上を小さな目標の指標として再設定したりしていました。これによって、停滞期間に自然についてきてしまった癖に気付いて、修正する習慣もつけることができました。

4.まとめ

今回は停滞の防止策について書いてきました。
3つのうち最後に挙げた、「仕事による疲弊」は、トレーニングの時間とモチベーションを下げてしまい兼ねません。
それに打ち勝つような強い目的意識があればいいのですが、大怪我や病気をした場合、できるだけ長く傷病手当を貰いながら、しっかり療養に専念するのが結果として得策なのかなと感じています。
肉体的に厳しい条件で仕事に出ることで得られることはなくはないですが、健康体で生きた方が人生の選択肢は多くなるでしょうから。

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