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世界を終わらせて【5】

推理ゲームの行く末を述べるのであれば、完敗だった。
ご察しの通り、結局誰だったのかわからないまま、ムンバイの空港に着いた。

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暑い。日本と比べ物にならないくらい暑かった。

臭い。日本とは全然違う臭いがした。

おそらく日本でこの状況になったなら文句を言っていただろうけど、海外なので新鮮さすら感じた。

周りのいる人は全て日本人ではない。このことに妙に興奮した。

初めて浴びる海外の風が心地良くはなかったが、自分を変えるきっかけになるような予感はしていた。

とりあえずムンバイの市内へ向かった。街並みを見ていると思ったよりも発展していた。

もっと道路もガタガタ、車なんて走っていないど田舎をイメージしていた。
なんなら、少しいい匂いがした。

ホテルにチェックインする。英語でホテルのチェックインをする。
難易度は人生史上最高だ。

ちなみに英語は今までも得意ではなかった。

ホテルのスタッフが話していることがわからない。「check in」と「自分の名前」だけは言える。

相手が簡単に唱えている呪文のことはよく分からないが、こちらの「check in」でなんとかなった。

こっちの言葉も魔法みたいなものだ。

今日からの根城となるホテルにたどり着くことができた。ホっと一安心。とりあえず寝れるというだけでも達成感があった。

ただ、あの長い飛行機滞在のせいで、腹が減った、喉が乾いた、眠くなったの3拍子。

一旦、腹ごしらえをして今日は少し休もう。初めては想像通り、体力をしっかりと奪っていった。

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