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あの色の空は綺麗だった【4】

夕暮れどき、今日は平凡な日だった。
それでも虹が綺麗だったことはしっかりと覚えている。

ケリーが帰り道話しかけてきた。
「今度二人で展望台行かない?」


二つ返事で「イエス!」と答えた。
念願だった女の子と二人きりのデートだ。

スゥとぺレーダはニヤニヤしている。
「絶対ついてくるなよ!」とだけ言っておいた。

こんな報告だけで僕の1日がとても華やかになった。


家に帰ると母親が心配したかのように走ってきた。
ランドセルを渡すと、せっせと台所に戻っていく。

なんだかカリカリしているようにも感じる。
僕との気持ちとは裏腹だ。

展望台から夕焼けを眺めるケリーを横目に見ている状況を妄想する。
すでに楽しい。ケリーとどんな話をしようか。


次の日の朝は妙に清々しかった。

いつもよりも早く起きて、髪の毛も綺麗に手入れをして
今日は学校に向かってみた。

昨日のこともあり、ルンルンだ。
授業だっていつもよりスマートにこなす。

先生に怒られることが一回もなかった。


学校の玄関でケリーと待ち合わせだ。
スゥとぺレーダとは、先にお別れをしてケリーを待っていた。

二人で今日の学校の話をして
丘の上の展望台に向かう。

夕焼けが綺麗で学校の仲間たちも遊びに行くスポットだ。

ケリーの目がとても可愛い。
本当に可愛い。

ケリーと展望台に登る。
この街の夕焼けはとても綺麗だ。
遠くの方の街まで見える。

「ケリー、なんで僕を誘ったの?」と聞いてみた。





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