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世界を終わらせて【15】

「あー」、とかなり言葉に詰まっていた。

「好きって言葉を聞かされたからね。ただ覚えてないんでしょ?」

すごく申し訳ないんだけど、と謝った。コレばかりは嘘をつけない。
なので、素直に「覚えてない」と言葉にした。

「そっかぁ」と上の空の返事が返ってきたが、彼女はなぜか笑顔だった。そして、ちょうど別れ道に差し掛かった。

ちょっと気まずい「じゃあね」をもらって僕は帰路についた。なんかドギマギした。

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1週間後のイベントの日。地元のゲストハウスを借りてイベントをした。感想を一言で言うなら、「微妙」だ。

人もそこまで大学生が6人きたくらいだ。イベントというか飲み会程度の集まり。

終わった後みんなで電話をした。反省点をあげるなら「イベントの周知度」「集客の速さ」などなど。

ただ、仲間が増えたことや「こういうイベントが欲しかった」という声があったのは嬉しい。

帰り道、今日もミカちゃんと帰っている。というよりその機会が増えた。お互いのプライベートを話すことも多くなった。

アキトも一緒にいることもあるが、アキトは彼女の家に泊まりに行くことも多い。

「アキト今日も?」「そうらしい。」「お盛んだね」

みたいな会話を続けている。

今日のイベントについて振り返った。

「今日のイベントどう思った?」「微妙」「だよね。まずは仲間作りと存在を知られないとね。あとは、私みたいな女の子も少ない」

かなり真剣な話になった。今日も別れ道でバイバイをする予定だったが、二人でダベりたくなったので、公園のブランコに乗ることにした。

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