脳腫瘍が発覚した日
いやぁ、まだまだ夏ですね。
暑い夏が戻ってきました。少し涼しい風とともに。
そして、この青い空。青い夏。
平成最後の夏、土曜日、、本当はどこか遠くの海や山へ行きたいのですが、安静にしてないと行けないので我慢です。
治るまで、ひたすら我慢なのです。治ったら、治ったら色んな場所へ行こう。
前回の続きを書いていきます。
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紹介先の病院へタクシーで向かう。心臓はドキドキ。全然収まらなかったです。
新しい病院、本日2度目の病院。外観は綺麗に見えるが、院内は割と古い印象。
(この病院には約1ヶ月ほどお世話になることに。)
受付に紹介状とデータを渡し、座って待つ。
頭の中では、彼女のことや会社のことばかり考えていました。
あれもこれもやらないといけないのに、自分なんでここにいるんだって。。この先に待ち受ける運命のことすら想像もせずに。
入院するまでとは、全く思っていなかったもんですから。
看護師に呼ばれ、部屋に入ると、またあのドーナツ型の機械が待つ部屋へ。。
そう、あのMRIです。しかも、今度は注射付き。💉
なるほど、これが医者が言ってた「造影剤」 か。
どうやら造影剤を使うことで、MRIやCTなどの画像診断検査にて、特定の組織にコントラストをつけることができるらしいのです。
詳細は、Wikiなどで。
久しぶりすぎる注射に、目をつむる僕。
しかも、肘の内側らへんを刺すねん、そこ痛いんじゃ!
ただ、今回は耳栓つけてもらえたので、音に関しては少し楽でした。
でも、割と長い時間、同じ体勢でいなければならないので正直しんどいのは確かです。
MRIを撮り終え、しばらく席で待ってると、受付の方に呼ばれ、新しい先生の部屋へ。
以下、覚えている限り会話を再現。
今まで様々な先生と関わってきましたが、割とフランクで患者思いの先生でした。
(語弊があると、あれですが、感情的になる先生でした。他の先生は冷静な人が多かったので)
先生 「えーと、体調はどう?」 (もうすでに深刻そうな顔)
僕 「あ、いや特に。頭痛も今はないです。」 (え?なに?)
先生 「そっかぁ良かった。ここをよく見て。」
僕 「なんだか真ん中に白いのありますね」
(前の病院で撮ったときよりも、存在していたそれは鮮明に、白く写っていた)
先生 「腫瘍だねえこれ。うーん、3センチくらい。」
僕 「しゅよう?」
先生 「悪性か良性かは手術で摘出して病理診断しないとわからない。がんの可能性も。」
僕 (ここらへんから追いつかなくなる、頭の中まっしろ)
先生 「で、他にもあって脳室が異常に膨張しちゃってる。」
先生 「腫瘍が髄液の通り道にあることで流れを止めてしまっているから脳室に溜まっちゃってるんだよね。穴を開けないといけない。」
先生 「おそらく頭痛は脳室が膨張していることから起きているかもしれない。」
先生 「とにかく、まずは検査入院してもらう必要があるねえ。」
先生 「えーと、会社は今日休み?」
僕 「...」(穴開ける?)
僕 「あ、一応、全休になりました。」
僕 「えっと、入院とかっていうのはぁ、いつからになりますかね?」
先生 「うんと、できれば今すぐ。ただ、会社に言わないとだと思うから明後日とかそのくらいかなあ」
先生 「んーとこれ、割と早く解消してあげないと、意識障害につながるので割と急いだほうがいいんだよ。」
僕 「...」
僕 「わ、わかりました。明日会社で話します。」
先生 「念の為、脳の画像を印刷したもの渡すから、上司に見せてあげて。これを見れば誰でも普通じゃないって思うから。」
先生 「明後日からの入院で処理しとくので。」
僕 「...」
僕 「わかりました。」
いやいや、入院って、そんな簡単に決まるのか、と。
心臓のドキドキはなぜか治まっていて、丁寧にお辞儀して、先生の診察室を後にする。
ここから家に帰るまでの間の記憶があまり、ありません。
すごく疲れていたんだと思います。
今も書いているときに、一生懸命記憶を引っ張り出していますが、どんな感じだったっけ...という感覚です。
覚えているのは、雨季の始まり、、すごく曇っていて今にも夕立が降りそうな空でした。
こうして、何かが狂い始めるわけなのですが、、
これから、時間とともに段々と心が追いついていき、いろんなことを考えていきます。
また、それは少し先の話です。少しずつ書いていきたいと思います。
次回、僕たちのこと。
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