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【小町山】関東平野の灯台

ジオストーリー

今回のルートは、常陸野トレッキングコースの”十一巡り「関東平野の灯台」”です。この辺りは常陸野CコースのCの字の底辺部分にあたり、小町山や朝日峠まで登ると関東平野の雄大な風景を一望することができます。
ところで、このように平野に突き出た灯台のような地形はいつから存在していたのでしょうか、そして過去はどのような風景を見せていたのでしょう。今回は、この山の成り立ちを探る旅です。

朝日峠からの展望。写真中央に中央手前の直線に伸びた森は、流鏑馬で有名な日枝神社の参道。 周囲より数メートル高くなっています。 なぜこのような地形ができたのでしょうか?
小町山に登る途中にある展望岩。筑波変成岩の堆積構造や変成の様子をよく観察できます。 海底に溜まった砂や泥は、プレートの沈み込みに伴い数キロ地下までもぐりこみ、圧力をうけ「片岩」となりました。その後、片岩があったところにマグマ(現在、筑波山塊を造っている花こう岩のもと)が貫入し、その熱によってホルンフェルスという名前の岩なりました。

歩き方

小町の館から出発し、「小町里山愛好会」のボランティアによりよく整備された沢沿いのルートを通って小町山(標高361m)に向かいます(小町山は地理院地図には載っていませんのでご注意ください)。途中に、この地域に広く分布している筑波変成岩類の露頭がいくつかあります。この山の成り立ちを理解しながら登りましょう。小町山頂上から朝日峠は、登り下りがある林間の登山道になります。
朝日峠で眺望を楽しみながら十分休憩を取った後は、小町伝説の跡を辿りながら小町の館まで下っていきます。

時期

季節を問わず年中登れますが、夏期の猛暑時期は避けたほうがよいでしょう。冬季の積雪はほとんどないため、眺望がよいため晩秋~早春の晴れた日がおすすめです。

周辺の楽しみ

小町の館ではカフェやそば(そば打ち体験もあり)などが楽しめますが、営業時間が短いので、トレッキングと組み合わせると時間に合わないことがあります。また、周辺にはあまり地元の産物を楽しめるところはないので、このエリアを十分に楽しむためには、事前調査をよく行ってから登行の行程を組みましょう。

フィールドノートを手に歩いてみよう

このコースのジオトレッキングの様子は、YAMAPにアップしています。
下記のリンクよりご覧ください。

モデルルート(YAMAPより。基図は地理院地図)

このコースのジオストーリーや見どころ等の解説がついたフィールドノートを作成しました。
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