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ガイドに必要な4つの要素

ジオパーク活動やガイドの際に、分かりやすく面白さを伝える方法の一つとして「インタープリテーション」という技術があります。「インタープリテーション」とは、単なる情報の提供でなく、直接体験や教材などの「見えるもの」を通し、その裏側にある「見えないもの」の本質やメッセージを伝えることです。

この「インタープリテーション」には、他のコミュニケーションとは異なる4つの要素「TORE」があると提唱されています。それは①テーマがある(Thematic)、②わかりやすく構成・整理されている(Organized)、③お客様と関連がある(Relevant)、④楽しめる(Enjoyable)の4つです。この4つの要素がそろっているガイドプログラムは面白く、そうでないプログラムは何かが欠けていることが多いです。

では、この4つの要素について詳しく説明していきましょう。

① テーマがある(Thematic)

人に何かを伝えたいときには、テーマを一つに絞った方が良いです。いくつもテーマがあると話が複雑になり、伝わりにくくなります。もちろん状況に応じて複数のテーマを盛り込むことはできますが、この後で紹介する②の「構成」や③の「関連性」をかなり工夫する必要があります。ガイドやプレゼンテーションの経験が浅い方には難しいので、テーマを一つに絞ることをお勧めします。
テーマとは、別の言い方をすると伝えたいメッセージです。話の軸がぶれないためにも重要になります。お客様と共有したいメッセージを短い一文で表現してみると良いでしょう。
たとえば、桜島大根についての次のようなトピックがあったとします。

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