見出し画像

金髪おばさん初めてのベトナム③ホーチミンで熱き料理修業

ホイアン3日目の朝。

ダナン空港までの車をホテルにお願いしてあった。

外はまたしてもバケツをひっくり返したような大雨。無事に予定通りに空港に着けるかしら?

迎えに来てくれた車は車高の高いバンなのでちょっとやそっと道路が冠水しても関係なさそうだ。シートはレザーでふかふか。座り心地は抜群。しかも料金は定額なんだから、やっぱり空港で客待ちしてるタクシーって割高感が否めない。

行きもホテルに車をお願いすればよかった。

でもこればっかりは蓋を開けてみないとわからないんだよね。

確実に言えることは、アカシアヘリテージホテルが手配してくれる送迎の車はいい。これだけ。他のホテルがどうかはまた別の話。

前もってホテルに飛行機の時間や行先(国内線か国際線か)を伝えてあるので、乗ってからドライバーさんに行先を説明する必要もなく気が楽。

ホテルのフロントでのやりとりは英語だった。

ホテルのスタッフはみな英語を話してくれるので、特に問題はなかった。

私は英語が話せるわけではない。一応大学を卒業しているので、ある程度の読み書きはできるけど、会話についてはまるでダメ。いよいよ困ったときにはグーグル翻訳の登場だけど、フロントに何かリクエストがあるときには、あらかじめ頭の中で英作文を作りリハーサルしてから口に出す。

こちらのリクエストはだいたい通じるが、先方の言ってることがよくわからないことは多々ある…。ベトナムの人もそれなりに訛ってるんですもん…。


我々は無事にダナン空港に着き、チェックインした。今度はホーチミンに向かうのだ。航空会社はまたもViet Jet。

何しろViet Jetの遅延率は100%だ(当社調べ)

客はきちんと時間通りにゲートに集まっているのに、乗るべき飛行機が来ない。ついには次に搭乗案内となる予定の別の会社の飛行機が我々が待機するゲートに停まった。

やっと場内アナウンスで我々は別のゲートに移動するように指示された。

あーあ、やれやれ。

Viet Jetに乗るのであれば値段が安いのは待ちぼうけを食らうからだと覚悟しましょう。安さには理由がある。

のどかなホイアンと比べるとホーチミンは「ビルばっか」。道も大きく交通量も格段に多い。

ホテルはAsian Ruby Center Point Hotel

街の中心に近く、とても便利。でも部屋に窓がない。

中心街で安くて綺麗なら窓ぐらいなくても仕方ないのかなあ。なんとも閉塞感があった。娘はずっと昼寝していられるから窓がなくてちょうどよかったのかもしれない。

それ以外、アメニティは充実(しかも可愛い)、ロビーもおしゃれでスタッフは親切、無料の朝食も美味しいので文句なし。

画像1

ホテルの朝食用のレストラン。エレベーターを最上階で降りさらに階段を上る。多分これは屋上?

完全な屋内ではないので、暑い。

ホテルに荷物を置き、私たちはすぐ近所にフォーを食べに出かけた。

画像2

画像3

フォー24。日本にもチェーン店あったよね。

ベトナムで初のフォー。

ガイドブックを読んだりネットで調べると、ここホーチミンにはホイアンとは比べものにならないほど、おしゃれなレストランやカフェ、アクセサリーやバッグの店が山ほどあるらしかった。そりゃそうだよね、大都会だもん。

明日は私は朝から料理教室に行くことになっていて、娘はその間ホーチミンでインターンをしている友人とブンチャーを食べたりして過ごすと言っていた。そうなると帰国までに買い物や食事に割ける時間はもう限られている。

夕飯までの時間はずっと明日と明後日の攻略を考えて過ごした。

すっかり日が落ち、少し涼しくなってから夕飯を食べに出かけた。

歩きながらふと目に留まったレストランに入ってみた。(散々攻略考えたくせに)

画像4

シックで落ち着いててなんだかいい感じ。入り口のメニューを見るとそんなに高くない(安くもない)

画像5

画像6

画像7

白ワインとともにいただくお上品なベトナム料理も悪くないでしょ

シーフードビーフン、美味しかったー!


私たちは夜の街をぐるぐるっと散歩した。

この写真はビルの奥にあるお店への入り口。古いビルをリノベしておしゃれなバーやクラブになっている場所がたくさんあるようだった。

画像8

一夜明けて、朝7時に料理教室の車がホテルに迎えにきた。

ドライバーの男性と若い女性のスタッフ、お客は私ひとり。

トリップアドバイザーで予約が簡単なので軽い気持ちで申し込んだが、こんな朝からどこへ連れていかれるのかよくわかっていなかった。

確かに市場へ行くとは書いてあったが、すぐ近所の市場だと勝手に思っていたのだが、車で走ること1時間半。

私はド田舎の市場に連れてこられた。観光客なんていないガチの市場だった。

画像9

車を降ろされ、スタッフのお姉さんと市場の中を歩く

画像10

おなじみの野菜

画像11

ヤシの実

画像12

画像13

画像14

冷蔵設備なんてない。

推定気温30℃超の屋外でしかも日が当たっている…。

日本人だと見ただけでお腹が痛くなりそうだが大丈夫。よーく火が通った物だけ食べればいい。

それにここで売っている食材はすべてとれたて、新鮮だ(多分)

だって皮を剥がれた蛙たちが元気よく飛び跳ねてたよー(残念ながら写真を撮る気持ちの余裕はなかった)

この市場見学は別に私が希望したわけではなく、料理教室にもれなくついているエンターテインメントだった。ここで本日の食材を調達するわけでもなく、ただ見学するだけ。アジアの国から来た私にはそんなに珍しい光景でもなく、暑いし魚が臭いがすさまじかったので、できれば早く立ち去りたかった。でも向こうはサービスだもんねぇ。

市場を見学しながらも私の拙い英語力では、感想を述べることもできず、特に質問も思い浮かばず、案内してくれたお姉さんは私のことを無口な人だと思ったに違いない。

画像18

お姉さんが撮ってくれた市場での私。こんなふざけた格好していたなんて自分では忘れていた。

これはパジャマではありません。

ウズベキスタン、ヒヴァで買ったお土産物のインチキな民族衣装です。

ベトナム人の純朴なお姉さんは私のこの姿を見て何者だと思っただろう…。不安にさせたよね。

市場を出て車は料理教室に到着した。

画像15

畑の真ん中です

画像16

こういう建物なので、当然エアコンはありません。暑い。

画像17

生徒はやっぱり私一人。先生は朝から一緒に居るお姉さん(二十歳の大学生)だった。ずっとマンツーマン。

画像19

お姉さんは私にこの傘をかぶるように言う。これから農場に収穫に行くと言うのだ。

あ、暑いのに?

料理教室には農場が併設されていて(というか畑の真ん中に建っている)今日使うハーブを自分で摘まなくてはいけない(というかこれもエンターテインメントのひとつ)

畑に植えられている様々な野菜やハーブの説明を受けながら、ミント、レモングラス、パクチー、オイスターマッシュルームなどを収穫していく。

収穫

我ながら謎な姿。どこの国の人?

野菜収穫

お天気に恵まれ、とてもとても暑い。畑なので日陰は無い。

収穫した

カメラを向けられればつい笑顔になる

きのこ

きのこも栽培しているのだ

画像24

炎天下の畑から戻ってきてもエアコンはない。天井のファンも停まっている。

こんな環境で火を使って料理をします。揚げ物だってしちゃうんだから。暑くなる一方だ。

料理はデザートを含め4品

画像25

エビの揚げ春巻き。エビがぷりぷりで美味しい!

画像26

豚肉のサラダ。盛り付けも可愛い。

画像27

鶏肉ときのこの土鍋煮込み

画像28

デザートはバナナの揚げ春巻ココナッツアイス添え

お料理はどれもこれも美味しかった!量もたっぷり!

やっぱり料理教室は楽しい、けど、生徒が一人なのは寂しかったなあ。

記念撮影2

黙々と作り黙々と食べるしかない。

シーズンオフだから他にお客さんがいないのは仕方ないのかな。

今回私がお世話になった、HCM Cooking Classはfakebookから直接の申込もできるようなので、興味のある方はぜひ。

帰りももちろんホテルまで車で送ってもらえるし、この時は娘と合流したかったので希望の場所で降ろしてもらいました。

全体としては、送迎は時間通り、清潔で乗り心地の良い車で安心、スタッフのお姉さんは可愛くて一所懸命、市場も畑での収穫も楽しい、料理は全部美味しい、設備は清潔、その場でレシピはもらえるし、メールでデータももらえる、撮ってくれた写真ももらえる…と言うことなしでした。

ただ暑い。

暑いのは料理教室のせいじゃないもんなー。

一番良かったのは、ホーチミンの街だけでなく、畑やローカルな市場など、自分ではなかなか行けない場所に行けたってこと。

ベトナムの街っていうと、車とバイクが多くて、人も多くて、暑くてごみごみしてる印象だけど、ホーチミンのような大都会でも少し郊外へ行けばのんびりとした田園風景が広がっている。

良い経験。

ベトナム料理もぜひまた作りたいと思ったけど、なかなかね(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?