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餅はつきたてが1番美味い。札幌市中央区「えにかいたもち」

4月27日(水)晴れときどき曇り

東京から札幌に移転してきて10日。毎日ひしひしと感じるのは風が強い。そして冷たい。

東京よりも北にあるんだからまだこの季節風が冷たいのはあたりまえなのかもしれないが、東北育ちで寒さには強いと思っていた夫がいまだにコートを手放せない。
気温はそれほど低くない(今日の最高気温は15℃)ので東京だったらとっくにスーツだけで通勤している頃だが、やはりこの風の強さと冷たさは独特な気がする。

台風のような風にあおられながら今日はてくてくと南へ向かった。自宅のある北2条から南11条までひたすら南に向かって歩く。

ものすごい向かい風。

まっすぐ歩けないほどだ。

しかし今向かい風ってことは帰りは追い風になる!

札幌の街はご存知のように東西南北綺麗な碁盤の目だ。西側に山が見えるので山が見えるので道に迷うことはない。

私は右手に山並みを眺めながら風に逆らって歯をくしばって歩いた。

強風にのれんをはためかせていたのがこちら。

私は北2条からてくてく歩き続けたけど、市電の中島公園通駅からだと徒歩5分。まだ市電には1度も乗っていないので、近々乗ってみようかと思う。Suicaが使えるらしい。

平日の昼下がりだったので待っている人はいなかったが、お店の外には行列を整理するロープや「3組以上入店しないように」という貼り紙があった。予備知識ゼロで来てみたが行列のできる人気のお店のようだ。

私が入ると先客は1名。店内で食べる串団子を注文していた。

写真は撮りそびれたけど舟形の経木に入った串団子は注文を受けてから炙ってくれる。

最近はやりの変わりおはぎのお店かしらと思って入ってみたけれど、おはぎではなく大福のお店だった。

壁に大きく描かれている。いい味。


「イチゴのショートケーキ大福」「ブルーベリーとレアチーズ大福」などちょっと味が想像しづらいラインナップだがほとんどが売り切れ。

お団子以外でまだ残っていた2品を頂いた。

「栗のモンブラン大福」と「国産よもぎの草大福」

草大福はよもぎの香りがしっかりしていてつぶあんの素朴な味とよく合う。

皮はいかにももち米をついただけの風合いで、私が頂いた夕方にはすでに少し硬くなり始めていた。
「昔の大福ってこうだったな」と懐かしくなる歯ごたえだった。
子供の頃は固くなった大福をストーブで焼いてもらって食べたりした。

よもぎ餅を久しぶりに食べた。

やはり子供の頃は母と近所の土手でよもぎを摘んで草団子を作ってもらった。よもぎってこんなにパンチのある香りなんだと今日あらためて思ったけど、幼い私は草団子を喜んで食べたんだろうか。

帰り道北へ向かって歩く私をまたも向かい風が襲う。

おかしいでしょ?おかしいよね?
行きも帰りも向かい風なんてー---!!!

よもぎの草団子に使われているもち米は「きたゆきもち」、小豆は「えりも167」と「きたろまん」。道産の材料にこだわるお店のようです。

栗のモンブラン大福

翌日、栗のモンブラン大福を頂く。
モンブラン色の薄い皮(餅)の下はシフォンケーキ。アールグレイ味の求肥、渋皮栗がサンドされている。ザクザクした食感のクランブルがアクセントになっている。
外側はお餅でできているけど、中はほとんどがシフォンケーキなので、大福というよりもケーキ。
和菓子っぽさを期待すると肩透かしかも。

私は草大福の方が好きだな。決して美味しくないという意味ではなく、草大福のような和菓子らしさを期待していたけどそうではなかったという意味。「モンブラン」と名乗ってる時点で和菓子らしさは目指して無いのでしょう…。

東京へのお土産にどうぞって言いたいところだけど、短時間で固くなるので、買ったらすぐ食べて。
うちでお茶淹れるから。

じゃ、またね。

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