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四葉が運ぶ幸運

四葉のクローバーは幸せを呼ぶと言われる。

若葉に傷がつくと、生長過程でその葉は2枚に分かれる。

それらが無傷な他の葉と遜色ない大きさにまでなるため、もともと3枚だった葉が4枚になる。

氏は3枚、育ちで4枚。

それが四葉のクローバーだ。

したがって、若葉が傷つきやすい場所(子供がよく遊ぶ公園など)には、たくさんの四葉が発見される。

ときには五葉、六葉、それ以上の葉を持つものも。

わざと葉の多いクローバーを作ることだって可能だ。

こう考えると、そこに神秘的な要素は無い。

幸運というつかみどころの無いものと、はっきりと原因やメカニズムが分かっている四葉とでは、概念の性質が釣り合わない。

四葉の仕組みが解明されていなかった時代ならいざ知らず、現代でもこのような関連付けが行われていることの裏には、人間の幸運に対する欲求の強さが伺える。

人間はみんな「ラッキー!」と言いたいのである。

言いたすぎて、こじらせているのだ。

四葉など見つけても、ケセランパサランがいくつ飛んできても、現実世界は何も変わらない。

であるならば、ラッキーかどうかは、心の持ちようの問題である。

三葉しかなくても、特に何も起こらなくても、そこにもラッキーを見つける。

悪いことが起こったときでさえもラッキーと捉える。

幼少期の傷が幸運の印になった四葉から私達が連想すべきなのは、そのような考え方ではないだろうか。

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Takumiのessay
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