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sora_sky291
四葉が運ぶ幸運
四葉のクローバーは幸せを呼ぶと言われる。
若葉に傷がつくと、生長過程でその葉は2枚に分かれる。
それらが無傷な他の葉と遜色ない大きさにまでなるため、もともと3枚だった葉が4枚になる。
氏は3枚、育ちで4枚。
それが四葉のクローバーだ。
したがって、若葉が傷つきやすい場所(子供がよく遊ぶ公園など)には、たくさんの四葉が発見される。
ときには五葉、六葉、それ以上の葉を持つものも。
わざと葉の多いクローバーを作ることだって可能だ。
こう考えると、そこに神秘的な要素は無い。
幸運というつかみどころの無いものと、はっきりと原因やメカニズムが分かっている四葉とでは、概念の性質が釣り合わない。
四葉の仕組みが解明されていなかった時代ならいざ知らず、現代でもこのような関連付けが行われていることの裏には、人間の幸運に対する欲求の強さが伺える。
人間はみんな「ラッキー!」と言いたいのである。
言いたすぎて、こじらせているのだ。
四葉など見つけても、ケセランパサランがいくつ飛んできても、現実世界は何も変わらない。
であるならば、ラッキーかどうかは、心の持ちようの問題である。
三葉しかなくても、特に何も起こらなくても、そこにもラッキーを見つける。
悪いことが起こったときでさえもラッキーと捉える。
幼少期の傷が幸運の印になった四葉から私達が連想すべきなのは、そのような考え方ではないだろうか。
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