共通項と共感
突然、知らない人と話さなければいけない時、あなたは何から話し始めますか?
そもそも人見知りで初見の方には話しかけにくい方もたくさんいらっしゃるでしょう。いやいや誰とでも話せますよという方もいるでしょう。特に話が苦手な人ほど「何か話さなきゃ!」「うまく話さなきゃ」と慌ててしまうのではないでしょうか。
またこういった場面は人生で何度か訪れます。
入学、転校、入部、入社、勉強会、懇親会、交流会、冠婚葬祭、地域の集まり、子供の学校関係などなど。。。
話すきっかけはいろいろあるかと思いますが、話の流れとしては名前、所属や肩書き、出身地、得意なもの、性格の特徴、目指しているものといった感じでしょうか。
この時、話す目的として「つながる」ことがあるかと思いますが、効果として「孤独の払拭」「気を楽にする」ことがあります。
「話に花が咲く」という言い回しを聞いたことがありますか?話が盛り上がり、弾んでいく様です。この状態の時、きっと「たくさん話せたなぁ」というような充実感やスッキリ感など感じられるでしょう。
それではどうしたらこの充実感が得られるでしょうか?
これはズバリ共通項ですね。同じものや似たようなもの、そしてその体験ですね。
名前が偶然同じこともあるでしょう。生まれた月、星座、血液型、出身地、出身校、肩書き、趣味など同じものが自己紹介の場面で出てくると話しやすいですよね。
そのテーマで似たような体験で出てくると話は盛り上がりますね。よく「あるある(話)」とも言われます。
話に花が咲くと「繋がった」感じや「言いたかったことが言えた」感じが出てきて、充実感や安堵感になります。
そしてその場に居る設定が緊張感や背徳感があるものは繋がった時により安堵感を得られます。
緊張感だと入学や入社などお互いが緊張している場面。
背徳感は、同じ症状の病気の患者同士や同じマイノリティ同士。
表立って言う事を避けていることが同じと言うのは、それが原因で辛い思いをしていることも多いので、よりその繋がりは大切になってきます。出来なかったこと、肩身の狭い思いをしたことも安心した繋がりを必要としています。
どの場面でも、また誰とでも話せるテーマであればいいのですが、話しづらいと思われるテーマの当事者との話は貴重な場ですし、そこで共感や安心を得られることはとても大きいことです。このテーマも身近なものもあれば特別な体験のものもあります。
テーマ例を挙げると、引きこもり、妊婦さん、パパ友、がん患者、精神疾患、被災者、被害者などです。身体的特徴が故(ゆえ)の男性同士、女性同士だと安心して話せるテーマもあるでしょう。
このような話をしにくいテーマで場を温めるために、星座や干支などで共通項や違いを探しながら話を進めることもできると思います。
共感を得ることが安心感につながるのは似たような体験や思い(共通項)があり、自分だけではないと思えるからでしょう。
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