対等な関係
ピアpeerを日本語に訳す時、対等や仲間を表すとよく聴く解釈ですが、対等ってなんでしょう。
似たような言葉で平等ってありますよね。のっけからなんなんですが、僕は平等ってありえないと思っていて。
人にはそれぞれ個体差があります。身体的な特徴や生まれた地域、文化、生活習慣も違います。似ている双子でさえも個体としては別物です。
そしてそれぞれ好きなもの、嫌いなものもあります。また、生理的に無理というものもある場合があります。
そういうことを考えると平等ってどうでしょう。人気の集まるもの、集まらないものの差も出来てくるでしょうし、カテゴライズ、ゾーニング、ランキングやマウンティングまではじまってしまいます。
「平等に愛す」なんて僕には到底出来ません。
そして「平等」を押し付けられたりする時に違和感を感じざるを得ません。平等を押し付けている「人」がいる場合もあります。
個体差は多様性が謳われる昨今、ポジティブに自分の個性とうち出せればそれはいいことかも知れません。しかし、その差で苦しむことの方が多いとも思います。
男女格差、地域格差、経済格差、学歴格差……いろいろな場面でその差を思い知らされます。
また多数派、少数派のどちらかいうことがメンタルに影響することも多いでしょう。
試合には勝ち負けがあります。勝者が讃えられることもあれば、負けた側が話題になることもあります。人生勝ち組、負け組なんて見たり見られたりすることもありますね。
同じ家族でもその中の生まれた順番やその環境によっても同じ待遇でないことも多いです。
そんな差だらけの世の中なので、対等な関係や、安心感、そして共感できるチカラは大切になってくるのです。
差に囲まれると孤独な思いになりがちです。社会から排除されているんではないかと感じたり、また自分の存在さえも否定しまうことだってあります。
だからこそ、対等な関係を目指すこと、対等な関係に近づくことを意識し、共感することで安心感が得られること、不安や孤独感が払拭されることは大切なのです。
お互いを思いやりながら、敬意を持ちながら、対等な関係を目指すことで得られることはたくさんあるのです。
平等な世の中じゃないから対等になるよう意識する。そこでは脅かされない否定されない。心が休まる。
とても大切だということに気づきませんか。
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