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部門別で見る外資ITの転職難易度は?

社会人経験6年目の若輩者Georgeです。
外資IT企業のみを渡り歩いている希有な経験が
皆様の酒の肴になればと幸いです。

今回は
「外資IT未経験だけど飛び込みたい」
と密かに考えているあなたへ
この記事をお届けします。

結論
IT未経験者は
ヘッドカウントが多く、
ポテンシャル採用をしている二部門を狙え


外資IT、"今回の"定義

サービスや業態が多岐にわたるため
今回外資ITの定義は下記といたします。

"法人向けのITサービスを提供する
外資SaaS企業における日本法人"

対象外
・日本法人がなく本格展開前の企業
・新卒/中途採用をしていない企業
・外資SaaSの日系販売代理店
・IT以外の外資系企業のシステム部門
・法人向け事業のないアプリやWeb運営会社
・HW/SWやSOなどその他ITサービス


必見!!部門別で見る転職難易度

外資ITを2社勤務した知見から、
未経験の方向けに
入社のハードルが
比較的低い部門を調査いたしました。

結論は、
インサイドセールスとカスタマーサクセスの2部門です。

▼情熱と行動力でポテンシャル採用、、

インサイドセール部門では
別業界で営業キャリアを積み
外資ITでのし上がりたい
20代若手が特に多く採用されています。

過去の栄光にとらわれず、
パイプラインを分析し
愚直に毎日の活動量を上げることで
IT全般や自社サービスの知識を
真綿が水を吸うように吸収する人材を
人事は求めています。

また、
インサイドセール(内勤)は
経験値と実績を積むことで
その後の外勤への昇格や
別部門への異動など
社内人材の育成機関としての
機能もあります。

▼サービス知識や対応力で優先採用、、

カスタマーサクセス部門では
大きく分けて2パターンの
キャリアグラウンドが多いです。

1:カスタマーサクセス経験者
2:転職先のサービス 元 社内管理者

1:カスタマーサクセス経験者
日系SaaS、ECやWebサービスなどで
カスタマーサクセスの経験を積み、
キャリアアップとして転職するメンバー。

顧客対応や社内リソースの体系化などで
強みを発揮するタイプです。

2:転職先のサービス 元 社内管理者
前職で導入推進や運用担当など、
そのサービスのプロフェッショナルとして
サービス提供側へ転職するメンバー。

サービスに関する知見や
ユーザーである顧客との信頼構築など
自社サービスへの情熱が一番の強みになります。

Senses Lab「カスタマーサクセスとは?」

「顧客のサクセス(成功)の実現」
を続けるためには、
主に2つの要素が重要となります。

1つは
「顧客のニーズに合った機能を備え、
かつ使いやすいツールを開発し続けること」、
2つ目は
「ツールの持つポテンシャルを十分に引き出して、
顧客の事業成長に活かせるように援助していくこと」。

そして、カスタマーサクセスが担うのはこのうちの後者。
すなわち、カスタマーサクセスは
「顧客のサクセス(成功)の実現」の責半分を担う存在であり、
さらに言えば、収益の半分の責任を担う存在といえるのです。

Senses Lab「カスタマーサクセスとは?」

部門別で外資ITの業務を深堀り

もちろん上記の2つ以外にも、
採用部門はあります。

外資系IT企業における
部門と業務内容を簡単ですが
整理いたします。

今の業務と親和性のある業務、
目指すべき部門を頭に描きましょう。

《The Model》

まずは全体感を把握しましょう。
SaaS系企業ではSalesforceが提唱する
「The Model」という
分業体制がデフォルトとなっています。

具体的なメリットや管理方法は
別記事で紹介します。

Salesforce「営業率を最大化するThe Model」

業務の効率化と顧客満足を実現するThe Model
「顧客の成功が自社の利益につながる」という発想は、
健全なビジネスの基本といえるものです。
そのためには、市場と顧客のニーズをくみ取り、
即応できる体制が必要であり、それを実現するのが、
各部門が連携して顧客に対応するしくみです。

The Modelは、営業業務全般の効率化を実現するだけでなく、
マーケティングからカスタマーサクセスまで、
すべての部門が連携することで顧客満足度を高め、
LTVの増大を図ります。

この概念としくみを自社の営業システムで活用し、
顧客の成功とともに自社の売上拡大に結びつけてください。

Salesforce

《各部門 詳細》

次にThe Model式分業制度における
各部門の目的、業務、スキルなどをご紹介します。

① Marketing
② Inside Sales
③ System Engineer(プリセールス含)
④ Account Executive(パートナーセールス含)
⑤ Customer Success

① Marketing 

  1. ミッション

    • ブランド価値最大化、インバウンド創出

  2. ワーク

    • イベント主催、webコンテンツ作成

    • マーケティング分析

    • 営業への見込み客の連携

  3. スキル

    • マーケに関する専門知識/分析力

    • 部門を超える協業力

    • 少ない人員でも成功に導く行動力

  4. メモ

    • 比較的人員が少ない部門の一つ

    • 即戦力の経験と実行力が評価ポイント

    • ビジネス方針に合わせた提案力も重要


② Inside Sales 

  1. ミッション

    • 見込み顧客の最大化、新規接点の開拓

  2. ワーク

    • インバウンド対応

    • アウトバウンドコール、メール、手紙

    • 見込み客のナーチャリング

  3. スキル

    • 40コール/日を厭わない活動力

    • 基本的なテリトリー知識

    • 自発的に活動を修正する分析力

  4. メモ

    • IT未経験者が比較的に多い部署

    • IT知識よりも熱意と営業能力が評価ポイント

    • セルフスターターで学ぶ姿勢が重要


③ System Engineer

  1. ミッション

    • システム詳細に関する提案支援

  2. ワーク

    • 技術的なコンサルテーション

    • RFPなど提案資料の作成支援

    • デモンストレーションなどのサポート

  3. スキル

    • 自社サービスの提案、デモスキル

    • 複数AEと協業するマルチタスクスキル

    • ITやテリトリーに関する深い知識

  4. メモ

    • IT関連の知識と経験が必須

    • 顧客目線での対応力が評価ポイント

    • 最新ITトレンドの感度の高さも重要


④ Account Executive

  1. ミッション

    • 受注金額の最大化、既存顧客の満足度向上

  2. ワーク

    • 商談などにとる案件推進とクロージング

    • 社内やパートナー企業の調整

    • 既存顧客のサポートやトラブル対応の窓口

  3. スキル

    • 顧客のビジネス課題を解決する提案力

    • 社内外をまとめるリーダーシップ

    • ITやテリトリーに関する深い知識

  4. メモ

    • IT営業の知識と経験が必須

    • 実績と拡販スキルが評価ポイント

    • 成果主義のため強いストレス耐性も重要


⑤ Customer Success

  1. ミッション

    • 顧客の活用促進と離反防止、追加案件の発掘

  2. ワーク

    • ナレッジサイトやFAQの作成

    • ハンズオンやセミナーなど勉強会運営

    • 有償の個別セッション

  3. スキル

    • 解決策を導くロジカルシンキング

    • 体系立てて説明する情報整理術

    • コーチング力

  4. メモ

    • 活用促進やサービスへの熱意が必須

    • サービスサポートの経験が評価ポイント

    • 稼働率や習熟度を可視化するため効率性も重要


まとめ

本日はIT未経験者が
外資IT企業へ転職するために
どのような部門を選ぶべきか
ご紹介いたしました。

もちろん
これ以外にも方法はありますので、
一つの選択肢として
心に留めていただけますと幸いです。

ご精読誠にありがとうございました。

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