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手書きの履歴書って…価値あるの?

「履歴書は手書きじゃなければ意味がない」
「パソコンで作るやつは楽しようとするずるいやつだ」
字が綺麗なのは仕事の出来る証明だ」

令和の時代でも、いまだにこんなことをいう人がいると…まぁ、面接で「通勤距離が遠いですね、引越できますか?」という質問をする会社もありますし、いまだにアナログな社会ですよね(だいたい距離が気になるなら、募集要項に「近隣者、何キロ以内」と書くべきです)
ちなみに、こういう採用担当者は
① 募集はきました
② 面接を行いました
③ なので、仕事しました
④ 採用しなかったのは、会社です
という、自分は仕事してます!という勘違いを行っている担当者です。採用担当者は、面接するまでが仕事ではなく、「会社に必要な人を採用することが仕事」ですので、目的を間違えているなら指導するか配置換えが必要です。(書類や電話一本で済む話の為に、わざわざ面接で30~1時間かけて雑談することに意味はない)

今回は、令和になっても採用する人は昭和の人が行っている会社が多いと感じます。もちろん、人を採用するというのはとても大事なことです。なので、当然人事権を持った人が決裁するのは当たり前の行動です。
でも、同時に採用する人に何を求めているかをしっかり考えるべきです。

①今やっていることを行うのに人手が足りてない
②新しいことをやるから、その分野に通ずる人が欲しい
③今より高度なことがやりたいから専門的な人物が欲しい
すぐに思いつく採用活動の理由はだいたいこの3点かと思います。

①の人材を採用するなら、その会社の人事権を持った人が面接をすべきです。直接指示して行動してもらうなら、今いる人員とうまくやっていける?今の仕事に適性があるか?を見極める必要があるからです。

問題は、②と③です。
②については、本業とかけ離れれば離れる程採用が難しく、その後も従来の従業員との温度差に気をつけなければなりません。「新しい事業ばかりに力を入れて、古参の俺たちはどうでもいいのか?」という問題はよくある話です。

③については、最初から争いが起きます。言い方が悪ければ「お前じゃ無理だから、出来る奴を取ってくる」ということになります。そんな、面接をその方に任せるなんていうのはもっと悪手です。先任者としては、「自分の立場を脅かす存在を自分で選べ」と言われているようなものです。一般的な人ならまず自分より出来そうな人を選びません。いちゃもんをつけて落とすでしょう…もしくは、人当たりがよさそうな出来ない人を選んで「求めるレベルが高いので、あの方ではできませんね。もちろん、要求レベル高いのでこれ以上は無理です」と、適正な評価をさせず、自分の立場も守ろうとします。

と、話が少しずれてしまいましたが、「履歴書が手書きでなければならない」という固定概念と、採用は人事担当者や配属される上司が行うものという考え方については疑問を感じるものです。どんな人材が必要で、その人を入れるためにはどんな問題があるか?それについて対策があるのか?を考えずに、ただ「その人の仕事だから」と任せてしまうと思い描いた絵は妄想になってしまいます。

だからこそ、今一度採用について考えてみませんか?
ちなみに、履歴書が手書きであることのメリットは一つあります。字が綺麗なのは、仕事が出来るのではありません。「言われた通りに練習したからです」小学生の時に「字を書く」という課題をしっかりクリアしてきた人間の証明となります。なので、「言われたことをやる仕事」「決められたことを正確に行う仕事」に関する業務を行わせる場合は、むしろ手書きの履歴書を貰うべきだとおもいます。与えられた課題を着実にクリアする実績の証明となります。

今回の記事で伝えたかったことは、今一度自社の採用担当者と話しを行ってみませんか?ということです。採用活動の一つ一つを確認して「なぜ?」「どうして?」「それから何が読み取れる?」と、曖昧に「一般的にそういうものだと思っていました」という漠然とした回答を潰して、明確な意思をもって採用活動に当たらせるべきだと思います。

実際問題、採用担当者を鍛えている会社ってどれだけいるのか・・・ほとんどの会社が育ててないような気がします。なのに、「面接に人が来ない」「面接には碌な奴が来ない」「雇ったのにすぐやめる」等の問題がいまだに解決できないのではないでしょうか?手間暇を惜しんだ結果が、現状です

ここまで、ダラダラ書きましたが・・・いい人が来ないと嘆いている社長さん!!自分の会社は、大丈夫ですか?ちゃんと、意味のある採用活動をおこなっていますか?無駄に嫌われる採用活動を行っていますか?
意識せずやることは、だいたい無駄です。時間とお金を無駄にしないよう、今一度時間をかけて向き合ってみてはいかがでしょうか?


それにしても、改めて書き起こしてみると酷い話があるもんだな・・・と、感じています。
自分の存在価値を脅かす人材を採用しろ」とか
会社の中にいるから必要な人材はわかるよね?」とか
そんな採用活動をさせている会社はゆがみが大変そうだ・・・


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