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ありがとう

2学期が終わり2週間の休みに入ったオバラです。

日本は年度末で、後輩たちが卒業している姿や続々と新生活の準備をしているSNSに時が過ぎる速さをものすごく感じさせられます。
ルワンダでの時間もあっという間なんやろな。

さて今回は、最近感じたことについてお伝えさせていただきます。それは魔法の言葉と感じる幸せについてです。

3つ前の記事でお伝えさせていただいたのですが、一番信頼していたバスケ部のコーチが退任し、どうしようかなーどうなるかなーとワクワクと不安がありました。しかし、2週間後には新しい現地人コーチが着任されました。そのコーチが女子専属ということで自然と私は男子を指導するような流れになりました。
これもなかなか新鮮で面白かったです。さらに、これは私には思ってもいない好機でもありました。
いや〜まだまだだね。と言われそうな気もしますが、男子の生徒はものすごく私とコミュニケーションをとってくれ、練習中も一生懸命取り組んでくれるので非常に活動しやすい環境だからです。いつかは女子もこのくらい懸命に取り組めるようにしたいとは思っています…

その男子バスケ部のキャプテン(以下、ロイ)とは、毎日のようにいろんなコミュニケーションをとっています。この生徒は学校でも委員会の長をしていて、多分学業も優秀で全生徒に知られているような子で、私が赴任してすぐに勝負を挑んできた子でもあります。そのことについては以下の記事で。

ロイとの初めての会話は今でも鮮明に印象に残っています。
「ここの学校の生徒は大体がそうだけど、自分の地元を離れてここの学校に通わせてもらっている。僕の場合は、長男で下に3人弟妹がいる。そんな状況でここにきているということは、一家の希望であるということなんだ。だから、ストレートで卒業して留学して早く恩返ししなきゃいけないんだ。」
彼は当然のように淡々と初めて話す私に教えてくれた。私にはまるでない感覚だったので鳥肌が立ちました。そのまっすぐな彼の姿勢といろんなことに挑戦する彼を応援したいし、力になってあげたいと思った。

そんなロイとの会話の中で彼がよく言ってくれる言葉は「Thanks Coach」という言葉である。なぜこの言葉が印象に残っているのかというと、彼がこの言葉を毎日言ってくれるというのももちろんあるのですが、学校で「ありがとう」という言葉を聞く機会がかなり少ないからです。
なぜ聞く回数が少ないんだろうと考えた時に、単に私が「ありがとう」に値することができていないことも考えられましたが、さすがに「ありがとう」くらい言って良くない?と思う時もなかなか聞くことができません。これは対私だけでなく先生たち同士でもそうです。日本人が「ありがとう」って言い過ぎなんかなー。

聞く回数が少ないってことはひょっとして与える回数も少なくなってるかもと振り返り「ありがとう」もギブアンドテイク精神で活動しています。赴任してからずっと練習後には、生徒に「来てくれてありがとう」と伝えています。なかなか練習できない現状の中練習できたときは本当に嬉しいし、来てくれる生徒に心から感謝しています。すると、自然とこの言葉が出てきました。そしたら、生徒も「ありがとう。コーチ。」と口々に言ってくれるようになりました。やっぱり「ありがとう」ってもらうと嬉しいもんですね。

「ありがとう」をもらいたくないと言ったら大嘘つきになりますが、生徒たちに「ありがとう」の持つ力、そこから生まれる好循環を体験したり考えられるようになってほしいので「ありがとう」をちゃんと伝えています。彼らがもともと持ち合わせてる優しさがあればきっとできると信じています。

そして、この「ありがとう」をちゃんと毎回伝えるようになってから私自身ものすごく変化がありました。全男子バスケ部員が私に話しかけてくれるようになったのです。以前は、挨拶だけの生徒、挨拶すらしてくれない生徒がいましたが、今はみんな話しかけてくれ、この前はそこらへんにいるみんなで1時間以上話していました。

改めて、「ありがとう」の持つ力を感じました。と同時にやはり「ありがとう」をもらうと嬉しいという感情は全世界共通なのではないかと思います。

「ありがとう」は魔法です。

なんか長くなっちゃったので、今感じる幸せについては次回お伝えさせていただきます。

こんな稚拙な文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

それではまた!


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