学生のころ地質調査中にマムシを捕まえてマムシ酒を造った話
学生時代地質調査をしていた時期があり、その時に山の中にせっせと入って地層を観察するのですが、そこで厄介なのが野生生物です
特に毒を持つ生物が厄介で、蜂や蛇は特に嫌な生物でした
あるときマムシが大量に出る地域に入ったのですが、飛んでもない数のマムシが発生しており、岩壁を上った手の先に威嚇するマムシがいたなんてこともありました
マムシは出てくるとなかなかビビるので、出てきた都度駆除してたのですが、ある時ふと思い浮かびます
単純に駆除するだけだともったいないので、マムシ酒にしたらよくね?
天才的な発想が出てきたので、駆除していたマムシをマムシ酒の減量にしちゃえと思ってマムシ酒の作り方を調べました
みなさんはマムシ酒の作り方を知っているでしょうか?
僕も全然知らなかったので、ネットに落ちてる記事を見よう見まねでマネしました
マムシは砂を噛んでるので、3週間程度砂抜きという工程がまずは必要になります
すぐに殺してはいけなくてなんと、3週間ほど、ペットボトルなどに閉じ込めて水だけしか与えずに体内の不要物を全部吐き出させるということをやります
途中で水を入れ替える必要があったりするのですが、マムシはやはり生命力が強いので、この瞬間がめっちゃ怖いんですよね
頑張って、砂抜きをしたら次はいよいよ酒につけます
調べるとマムシ用の度数の高い焼酎があるのでそれを使います
47度、高すぎです
焼酎を注ぎやすい瓶にマムシをお引越しさせて焼酎をぶっかけていきます
マムシは3週間も絶食していても元気に動くので生命力が半端なくて恐ろしいです
だから滋養強壮のマムシ酒になるんでしょうね
これにてマムシをつける作業は終わりです
後はじっくり1年待つだけ、だったんですが、しばらく放置してるとおいてた場所からマムシ酒がなくなってしまいました
共用部においていたので誰か酒好きが飲んでしまったらしいです
なので結局飲めてないんですよね
悲しい
というか誰が漬けたかもわからないマムシ酒を飲む人もすごいです
とりとめのない思い出話でした
#私だけかもしれないレア体験