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【小説】消えた島の秘密④|地球図書館1
地球図書館。それは、この星が紡いできた無数の物語が眠る場所。
大地の裂け目に刻まれた時の流れ、風が運ぶ文明の記憶、そして人々が生きた証。
地理はただの知識ではなく、世界に秘められた無数の物語を読み解く鍵。
さあ、地球が秘める語られざる物語の続きを旅することといたしましょう。
第三章 ーー 亡霊の声
漁船が近づくと、影の正体がはっきりと見えてきた。それは、巨大な珊瑚礁の一部だった。かつて陸地だったものが、沈んだ後に珊瑚に覆われていたのだ。
「これが……島の跡?」
透真が驚きながら海中を覗き込むと、古びた石の構造物が見えた。まるで沈んだ神殿のように。
「これは……人工物?」
アリサがカメラを構える。
「この島には……何か秘密がある。」
その時、突如として漁船のエンジンが止まった。
「何だ……?」
漁師が焦った表情を浮かべる。海面が静まり返り、まるで時間が止まったかのようだった。
「……何かがいる。」
透真は思わず息を呑んだ。
そして、波間からかすかに聞こえてくる不思議な声——まるで、島の亡霊が語りかけるかのように。
(続く)
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