山田げんぞう

北国で、青少年の施設、子どもの施設、市民の施設で学んだことをしたためております。 子どもと創る、若者と創る、地域の人と創る・・・を発信していきます。 よろしくおねがいします。

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マガジン

  • グループワーカー感覚~人と人のつながりと地域文化創造のヒント

最近の記事

2-1 3年間は突っ走れ!

新人の皆さんにボクが伝えたいことは、 「無理をしろ!」 ということである。世の中、自分のペースや自分のライフスタイルを大切にするという風潮があるが、職業人にとって一番大切な時期は最初の三年である。この3年間にどんなペースで仕事をするかが、この後の職業人としてのペースを決める。マラソンではなく、400mや800mの選手のように走り出す必要がある。 幸か不幸かボクが最初に就いた教職は、最初の1年目から学級担任を任された。それも複式学級の3・4年生。学校の先生のしんどさは、自分が伝

    • 1-9計画(何をどうするかと、どんな段取りですすめるか)~グループワーカー感覚

      事業企画で大切なことは、目的である。 この目的を作ることが、結果として内容を選定するときの判断の基準になる。目的なしで、活動だけが出てきたときは、用心すべきである。 そして、今私たちの会社の中で最も欠けていることは、評価である。 この評価の際にも、目的にそって評価されるべきであり、目的作りが事業のスタートラインである。 事業を計画することを、ひとつのトンネルで例えると、トンネルの入り口に立ったときが「現状」。 トンネルを通って、外に出てきたときが「ゴール」である。 トンネルに

      • 1-8痒いところに手が届く作戦:メモ~グループワーカー感覚

        グループ活動の中でいろいろな人が話し合って一つの結論を出していく・・・そんな場面にずいぶんと慣らされた。 ディスカッションがうまくいくには、コツがある。 それは、みんなの意見を聞くことができるようにすることだ。 会議の中ではとかく声の大きい人が一方的にしゃべって、あとは聞き役という構図が多い。その中にあって、ボクらグループワーカーが望むのは、いろいろな声を反映させることである。ディスカッションでは、司会が大きな役割を果たすことが多いが、ボクが好んですることは、「メモを取る」と

        • 1-7義務的利用者協議会からミーティングへ ・・・楽しくしていくためにどうするか?~グループワーカー感覚

          ボクがレッツ中央に勤務したときに、利用者協議会というものがあった。 これはサークルの代表者が月に一回集まって、レッツのことについて話し合う会である。しかし、これほど人気のなかった会はない。誰もが無料で使わせてもらっている施設の義理で、義務的に出席する会。できれば出ないで、遊びに、恋人探しに使いたい時間である。 施設職員としては、利用者協議会を実施して利用者の声を会館運営に反映させています、とPRしたい手前、「そこをなんとか・・・」といって各サークルのリーダーにお願いして出席し

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        • グループワーカー感覚~人と人のつながりと地域文化創造のヒント
          8本

        記事

          1-6サークルの中に小さなチームがあって対戦する・・・バスケットボールサークル・ドルフィンズ~グループワーカー感覚

          大人数になったグループを活性化する方法は、小さなグループをその中につくることだ。 キャンプでも、グループリーダーが把握できる人数というのは七〜八人だ。がんばって十人。それ以上になると機能しなくなる。これは、経験的に一人が関わることのできる限界である。 しかし、実際レッツのサークル運営をしていると、人数が莫大に膨れ上がって収集がつかなくなることがよくある。 そのときに、とった作戦が大きなグループの中に小さなグループ(そのときはチームと呼んでいた)をつくるというものだ。 この時の

          1-6サークルの中に小さなチームがあって対戦する・・・バスケットボールサークル・ドルフィンズ~グループワーカー感覚

          1-5少人数、決まったゴール、決まった日程・・・研究会シリーズ~グループワーカー感覚

          レッツ中央(中央勤労青少年ホーム)に勤務するボクらは、当時闘っていた。その相手はマンネリ化したサークル活動だ。レッツ中央には、スポーツと文化活動のサークルが一〇数個あり、毎晩いろいろなサークルのメンバーが集まってきて活動をしていたが、やってきてはサークルの人数が集まらないとか面白くないとかいう愚痴をこぼしていた。そんなに面白くないものなら辞めてしまえばよいのに、それもできない。一度この負の連鎖に陥ったものは、なかなか元に戻すことは難しい。 そこで、ボクらスタッフが考え付いた

          1-5少人数、決まったゴール、決まった日程・・・研究会シリーズ~グループワーカー感覚

          1-4グループリーダーとグループワーカーの違い~グループワーカー感覚

          「街の中のどこかにぼんやりしている子どもがいたらそっと笑顔を届けたい・・・」活動協会を表す詩としてずっとボクの心の中にある一節である。 グループ活動の振興をもって、人と人のつながりを作っていこうというのが活動協会の設立趣意書の中にある文章である。さて、グループにはリーダーがいるものであるが、グループリーダーと私たちが仕事としているグループワーカーにはどんな違いがあるのだろうか。かつて、大先輩のIさんは、職業は何ですかと聞かれ、 「グループワーカーです」 と答えたという。しかし

          1-4グループリーダーとグループワーカーの違い~グループワーカー感覚

          1-3グループワークとチームワーク~グループワーカー感覚

           入社当時先輩指導員が体育大学のラガーマンだったことから、レッツ(勤労青少年ホーム)での職員の働きかけにいつも違和感を持っていた。彼の関わりは、「勝つために」力をあわせるということだった。だから、サークル運営の際に、大きな目標を立てずに運営するということに非常に難しさを感じていた。そういうボクも、もともとはバスケット部にいた人間なので、チームを作るには「目標」がなくてはうまくいかないと感じていた。しかし、当時サークルは楽しむもので、「種目を通して仲間作りをする」のが目的であっ

          1-3グループワークとチームワーク~グループワーカー感覚

          1-2グループにも成長過程がある~グループワーカー感覚

           昆虫にも、卵の時期、幼虫の時期、さなぎの時期、成虫の時期があるように複数の人が集うグループにも、成長の過程がある。グループワーカーとして関わるときは、今のグループがどんな状態であるかを見極めながら、次のステージへと向かえるような段取り(準備)をする。 ①始動期:グループ活動がスタートしたばかりで  緊張感がメンバーにある状態。 ②対立期:お互いの力関係が明確でなく探っている状態。 ③安定期:グループの目標とそれぞれの役割が明確になる。  ひとつの目標をクリアする。 ④成長

          1-2グループにも成長過程がある~グループワーカー感覚

          1-1グループワークって何だ?~グループワーカー感覚

          「グループワークって何ですか?」 私たちの会社の不思議なところは、その質問をすると、 「それは実践の中で身につけるものだよ・・・」 と言葉を濁す人が多いことだ。本当のところは、誰もが知っているがあまりつっこまれたくないというのがグループワークなのかもしれない。しかし、ボクの性格上、このことをつきつめてとらえない限り、仕事としてのグループワークは難しく、入社当初はこの答えを探しまわっていた。 グループワークの大家であるSJ先生は、大きな辞書を出して、ソーシャルワークの中にグルー

          1-1グループワークって何だ?~グループワーカー感覚